星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2021.12.20
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 先日のブログでオランジュリー美術館の 地下2階にある「ヴァルテール=ギョームコレクション」の現在の相続人は 画商の「ポール・ギョーム」と建築家兼実業家の「ジャン・ヴァルテール」の妻であった「ジュリエット・ラカーズ(通称ドメニカ)」であると書きました。オランジュリー美術館の「見学ガイド」を読み直して今になって気付いたことです。

その日記にアストロメリアさんから「調べてみるとポール・ギョームとヴァルテールは早く亡くなったようで何か訳アリという感じでした。絵画に情熱を捧げたこの3人の間にも熱いドラマがあったんでしょうかね」とコメントを頂きました。

​​​​​​​気になって検索してみると作詞家「吉元由美」氏のブログにドメニカのことが書かれていました。「悪女か美の探究者か?2人のドメニカ」というタイトルになっています。


​​ ​「ポール・ギョーム夫人の肖像」マリー・ローランサン 1924年頃


「大きな帽子を被ったポール・ギョーム夫人の肖像」 アンドレ・ドラン 1928~1929年頃 

​​吉元氏はこの同一人物とは思えない2枚の絵をオランジュリー美術館で見てからパリに行く度にこの美術館を訪れ、果たしてポール・ギョームは儚げなドメニカを愛したのか、凛としたドメニカを愛したのかと興味を持つようになったと書いています。因みにポール・ギョームは1934年に亡くなっています。

 その後のドメニカの人生が正にサスペンス・ドラマのようだと吉元氏のブログで続きます。絵画などの遺産相続のために養子を迎え、当時莫大な財産を築いていたジャン・ヴァルテールと再婚し、高額な作品を購入して現在「ヨーロッパ屈指のコレクション」とする立役者として表舞台に立ちます。

 その中でのヴァルテールの不審な交通事故、息子の殺害計画、ドメニカが嫌疑を逃れるためだったのかフランス政府への144点のコレクションの寄贈・・。謎が謎を・・・という感じで真相は未だに一切明かされていないと書かれています。

 マリー・ローランサンが描いた肖像画は絵葉書をオランジュリー美術館で購入して、ずっと壁に飾っていましたが、剥がして裏にある説明を読んでみると「Collection Jean Walter et Paul Guillaume(ジャン・ヴァルテール&ポール・ギョームコレクション)と印刷されています。

 吉元氏曰く、このコレクションのため甚大な努力を捧げたドメニカの名前が刻まれていないこともまた謎である・・と。

「ヴァルテール=ギョームコレクション」から。


「泉のそばの女たち」 ピカソ  「長い髪の浴女」 ルノワール


「灰色のキュロットのオダリスク」 マティス    「草上の昼食」 セザンヌ



  見学ガイドの「ヴァルテール=ギョームコレクション」の説明ページの背景に「ドメニカ・ヴァルテールの宅内 書斎の片隅 1965年頃撮影」が使われています。













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最終更新日  2022.11.25 11:12:16
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