安田章子(由紀さおり)の「花かげ」、何と品の良い歌唱なのだろう!
「花かげ」
作詞 大村主計
作曲 豊田義一
十五夜お月さま ひとりぼち
桜吹雪の 花かげに
花嫁すがたの おねえさま
くるまにゆられて ゆきました
十五夜お月さま 見てたでしょう
桜吹雪の 花かげに
花嫁すがたの ねえさまと
お別れおしんで 泣きました
十五夜お月さま ひとりぼち
桜吹雪の 花かげに
遠いお里の おねえさま
わたしはひとりに なりました
前回、川田正子・孝子姉妹の童謡がリュウちゃんの「懐メロ人生」の原点であるとミコお師匠様のコメントの返事で書きましたが、この頃の童謡には、まだいっぱい心魅かれる歌があります。今回は、その中の一つ 、「花かげ」
を取上げます。
リュウちゃんが 「花かげ」
という童謡に魅かれた最初は、何時の頃だったのか、今では定かではありません。多分、川田姉妹の歌う童謡と同時期だった筈なのですが、この歌に関する限り、その原記憶は、遥として掴み所がありません。ただ、成人してから聴いた一枚のCDが一挙に原記憶を甦らせたことは確かなのです。そのCDとは、昭和61年に発売された安田祥子・由紀さおりの「あの時、この歌・第1集」に収録された由紀さおりが歌う「花かげ」だったのです。
何という品のいい歌唱だろう!
童謡「花かげ」は、昭和4年、山梨県出身で、西條八十に学んだ童謡詩人・大村主計(かずえ)が、嫁いでいった姉を想って作詞、その詞に明治36年生まれの童謡作曲家・豊田義一が曲を付け、昭和6年3月にレコードが発売されたのだそうです。ある本によれば、この時はレコードのA面は同じ作詞・作曲による「絵日傘」で、「花かげ」はB面だったそうですが、後世、「花かげ」のみが歌い継がれるようになり、「絵日傘」は現在ではあまり歌われなくなっています。
昭和6年に歌ったのは誰なのでしょう?
今回、ネットで調べてみましたが。結局、判りませんでした。社会思想社から発売されています「日本流行歌史」の巻末の年表には、昭和6年には記載が見られず、やっと昭和22年12月に記載があるのですが、ここでも歌手名は記載がありません。ひょっとすると、この昭和22年の録音は、以下の 川田正子
さんの歌唱のことではないでしょうか?
尚、付録と致しまして、気に掛かっています童謡を幾つか挙げて見ます。
「絵日傘」:安田祥子
、「花かげ」のA面曲です、由紀さおりさんのお姉さんの少女時代の歌唱です(リュウちゃん、この歌も大好きです)
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