車を買ったのですよ。ちょっと前に。私は「車は走ればいい」という考えなのでそれまでやっすい中古の軽の車に乗ってました。人に説明する時は「チョロQみたい」とか言ってたような車でした。私はそれでよかったのですが、それを買い換えようと思ったきっかけは何の気なしに菜々子に「なんかマリオカートのドンキーコングみたいだね~ 体と車の大きさがあってない(笑)」といわれたのが地味にかなりショックだったのです。うぅ、ドンキーコングはイヤだ。あれは美しくない・・・。
きっかけがそこだったので今回は見た目重視。「男の夢は羽のある車」「なんかスポーツワゴンは霊柩車っぽいからイヤ」「理由はないがなぜかスバルの車がイイ」とか漠然と考えて、まぁそれに合うのはスバルのインプレッサのセダンかなぁとインターネットを探していたわけです。
本当は新車がよかったのですがまぁなんやかんやで中古車の購入も視野に。それで気に入ったのがなんと米子にあったのでさっそく見積もりのメール。すぐに返事が返ってきました。「毎回こんなに丁寧に返してたら仕事にならんだろう」というぐらい丁寧なメールでした。そして最後の署名の欄を見てびっくり。
「Oえもーん!!!」(あんまり隠せてない・・・)
なんとその昔、一緒に大学祭実行委員をやっていたOえもんでした。山陰スバルに就職したと聞いていたけどまさか米子で、よりにもよってメール返してくるとは。
懐かしさをかみしめて米子のスバルにいくとOえもんが驚いてました。「あれ、気づかなかった?」「ネットでは苗字しか出ないのに、SEIJIだなんて気づけんよ」
いやー もー 感心した。 いや、感動した。
なんか、今まで何人かの営業の人の話をきいていて思っていたのは「うぅ、、、みんな説明もうまい、質問には的確に答えてくれる、知識も豊富、接客も心遣いも完璧、、、でもなぜ買う気にならないんだ・・・ 新車が欲しいのに・・・」と不思議に思っていたのですよね。でもOえもんにあってよくわかりました。優秀な営業マンって何か。
Oえもんは私の思考を完全にシミュレートしてたのですよ。
つまり、
「そういう意味ではこの車はSEIJIには向いてない」
「これなんか、どうかなSEIJIの好みにあってると思うのだけど」
いや、まったくその通りだわ。
確かに古い友人ではありますが、あの時から私は大きく変わっています。それなのにたった数分、私と会話しただけで、私の嗜好、価値観、予算、考え方、諸事情などを完璧にとらえてそれに沿った提案をしてくるのです。あまりに完璧に私のツボを抑えているので「うぅ、、、商売人の口車に乗せられるほど気に入らないことはないのだけど、、、君の言うことは全て魅力的な提案であるとしか言えないな、、、」と苦笑してました。いや、本当にその通りだったのでまっこと感心しました。
それでわかったのですよね。今までの営業の人とOえもんが違うところ。今までの営業の人っていろんな情報や知識を教えることで私に「決めさせようとした」のですよね。それでOえもんは私の意向をくんで「決めてくれようとした」、んで私は車は走ればいいというぐらい知識も関心もないような男だったので要は「決めて欲しかった」のですよね。
後藤よしのり氏の本にこう書いてありました。「女は優しい人が好きといいながら優柔不断な人が嫌い。それは”決める”という作業がストレスだから。相手の意向を聞きながら、でも、もしかしたら他の選択肢を選んでいた方がよかったかもとかいうストレスから開放してくれる男こそ、女に好かれる男である。」
起業家スクールの福島先生の話にもこんなのがありました。「家を建てる時のドアを売るとしますね。みなさんはよく”お客さんはいろんな中から選べた方が喜ぶだろう”って千ぐらい種類を用意しちゃうんですね。でもそれだとお客さんは迷っちゃう。そこで売れる営業ってのは”私達は1000のドアを持っています。でもいろんな家にドアを入れてきた経験からお宅にぴったりなのはこの3つだと思いますよ。どれにされますか?”って言うんです。これだと売れちゃうです。不思議ですよねー」
営業の基本は「お客様の立場にたって考えること」だそうですが、口で言うのは簡単でも実行するのは本当に難しい。でもOえもんんはできてる。それは結局こういうことなんでしょうね。Oえもんの中にたぶん私がいて、その私がOえもんの知識で決定した答え、それが彼の提案なのですよ。それを私が拒否するわけないじゃないですか。「相手を自分の中でシミュレートする」 これが極意なんだなー。と思いました。
「あんたは大学祭の頃から女にはモテるは仕事はデキるわで異彩を放ってたけどしばらくみんうちにえっらい優秀な男になったねぇ。」
「いやいや、この仕事ばっかりやっちょったけん。でも、たまに”うちにこんか”みたいな誘いはうけたりするけどね。」
「そりゃそんだけ才際立ってたらちょっと見る眼がある経営者ならみんな欲しがるわ。いやー感服した。以後、車のことは全て君に相談することにするよ。友人だし信頼できるからね。」
昔は同年代や年下の優秀な人間を見るとあせったり、卑屈になったりしていたのですが、最近は「いや、素晴らしい!」と薄ら笑いを浮かべるようになってきたのは私もキチンと成長しているからなのでしょうかね?
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