お米の沼にハマってみた

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2023.09.16
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カテゴリ: 新潟県
今回紹介するのは、日本海側の新潟県の早場米「葉月みのり」です。


住所の今朝白は、「けさじろ」と読みます。5年くらい前に長岡市と仕事してたとき、これは読めませんでした。

早場米の産地はどこ?
早場米の産地というと、このブログでも紹介した​​ 九州南部 ​の各県や​ 高知県 ​、あとは大消費地に近い所で三重県や千葉県あたりが挙げられます。(このあたりは、近日中に別記事でまとめます)
これらの産地の特徴は、早生としても栽培できるコシヒカリ(たまに、あきたこまちが加わります)の生産割合が大きいことと、台風の通過地のため、台風被害の大きい秋よりも前に収穫を済ませてしまうという点にあります。

そして、他地域のコシヒカリがまだそれほど出回っていない9月頭の都内のスーパーだと、
令和5年 宮崎産コシヒカリ1980円
令和4年 新潟産コシヒカリ1780円

のような価格設定になっています。(9/9時点。城南地区マルエツにて)
東北日本ほどは付加価値の高い米を作りにくい西南日本の農家が、条件さえ合えばこの時期をめがけたコシヒカリを作ろうとするのは理に適ってます。

一方で、コシヒカリではない品種の早場米は、北陸3県や新潟などでも作っています。今回紹介する新潟の「葉月みのり」のほか、富山の「てんたかく」、石川の「ゆめみづほ」、福井の「ハナエチゼン」などがその例でしょうか。
こちらの品種を栽培する目的は、台風対策よりも病害虫対策や、「こしひかり」に集中しがちな作期の前後への分散です。労働力ニーズが特定の時期に集まりすぎることを避けることや、天候不順があってもどれかの銘柄が何とかなるということもあります。
新潟の場合には、「こしいぶき」「ゆきんこ舞」「新之助」あたりが、早場米ではありませんが作期分散に活かされています。水不足に悩んだ今年の新潟の場合、コシヒカリは厳しい状況に置かれましたが、その後の収穫となる「新之助」については、台風の影響により降水がギリギリ間に合ったという記事もありました。

「葉月みのり」の紹介
さて、今回購入した「葉月みのり」についてです。
新潟米については、2019年に新潟県の発行した「​ 新潟米図鑑vol.2 新潟県の銘柄米ガイドブック ​」が詳しいことから、こちらより色々引用しながら紹介します。

産地は、新潟県全域ではなく、旧JA柏崎(2023年にに広域合併があり、現在は長岡市に本部を置くJAえちご中越)の管轄にあたる柏崎市、刈羽村と長岡市小国町(旧小国村)という、狭い範囲での生産です。
この地区では、以前より「越路早生」という早場米が栽培されてきましたが、2019年の「葉月みのり」登場の際に、収量性や食味に優れ、かつ3日ほど早く収穫できるということから、多くの農家がこちらに切り替えを図ったようです。
2021年度の新潟県の品種別検査数量は葉月みのりが580t(それでも、新潟県全体の0.13%)なのに対して、越路早生はわずか23t。本当に幻のお米になってしまいました。


葉月みのりは、他のお米と比べて扱いが小さく可哀想な立ち位置にあるようです。
出典:新潟県の銘柄米ガイドブック

まずは成熟期です。葉月みのりの場合、各銘柄の中でもっとも早い極早生の時期に該当します。
早生代表がこしいぶき、中生代表がコシヒカリ、晩生代表が新之助とある中で、そこに肩を並べるように並んでいます。
追記:今回の葉月みのりの到着が9月2日、9月16日午前には城南地区のライフで「こしいぶき」の新米を目撃(5kgは新米で2kgは一部04年産だったので、ちょうど入れ替え期)していることから、この品種のアドバンテージは2週間位だと思われます。

次に、食味チャートになります。
葉月みのり(とミルキークイーン)、掲載されていません。。。



コシヒカリに次いで生産量の多い「こしいぶき」の隣に掲載されていました。
が、よく見るとコラムにスペースを取られ、「こしいぶき」にはある食味評価がない。食味評価会からのコメントももらえていません。
収穫時期以外に書くことがないのかもしれません。。。
系統図は、このページに掲載されていることから省略しますが、「こしいぶき」と「新潟54号」です。

注文方法
そんな葉月みのりですが、旧JA柏崎管内でしか取り扱われていないこともあり、ふるさと納税で扱われる市は限られていますが、さすがに柏崎市のふるさと納税では取り扱われていたため、依頼しました。
楽天ふるさと納税を利用しましたが、7月中旬から8/14までが申し込み期間のため、記事執筆中の9月中旬現在では、参考として楽天アフィリエイトを貼ることもできないようです。
葉月みのりには、5kgのものと、2kgのものがあり、2㎏の方は杵つき餅とのセットでした。
餅の生産者が、「じょんのびの里高柳」となっていますが、この施設、20年以上前に大学のゼミ合宿で行ったことがあった(棚田研究の指導教官だったので)ことから、こちらを選びました。

普通に購入する場合には、5kgになるかと思います。
一応、新潟直送計画さんにはまだあるみたいです。



400gのお餅が3種類(しろもち、よもぎもち、豆もち)同梱されています。

開封してみました。粒はこんな感じです。
高温障害からくるシラタ米も多少はあり、白い部分が見受けられますが、ほとんど雨が降らずにコシヒカリに被害が発生している今年の新潟の気象条件を考えると、これはやむを得ないのかもしれません。

精米はこんな感じです


それでは、いただきます。
この日の夕ご飯ですが、まさかのカレーでした。
「カレーにして合うお米」という分類がありますが(例:ななつぼし)、今回はそういうものを探している訳ではありません。仕方ないので、まずカレーには手を付けずに、お米だけでいただきます。

粒は大きくて、ややふっくら感があります。粒身はそれなりにあり。
味は、早生っぽい青さが少しありましたが、意識しなければ気にならない感じ。
甘みは、あきたこまちよりは少し強いかなという程度で、コシヒカリのようなほの甘さはありません。
基準にしているあきたこまちに近い、バランス型のお米だと思います。

食味チャートです。「あきたこまち」の真上に乗せてもいいくらいです。



うん、バランス型のお米なのでカレーにもあいます。結局、
​カレーうまい。おかわり。 ​​
となりました。​ ​​





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Last updated  2024.02.13 11:11:04
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