お米の沼にハマってみた

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2024.07.06
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カテゴリ: 秋田県
今回紹介するのは、秋田県の中でも生産量があまり多くない「つぶぞろい」という品種です。


komenumaが主に自治体さんをクライアントにした仕事をしていることは過去にも書いたことがあります。
ご一緒に仕事をしたことのある自治体に、千葉県の柏市さんがあります。それでも、その地域にどのようなスーパーがあるかということまではさすがに分かりません。柏に限らずどこの市でも、私の生活圏にない店舗を見て、「こんな会社があるんだ」と認識したり、ごくまれに現地調査の際に通りがかりで水や塩分タブレットを買いに入ることなどはあります。

京北スーパーさん
そんなスーパーの一つに、柏市に本社を置く、「​ 京北スーパー ​(KEIHOKU)」さんがあります。柏だと、駅前の丸井の中と駅近くのアーケード商店街の中、その他柏市内と流山・我孫子市内合わせて9店舗あります。
このお店の特徴は、いわゆるワンランク上の商品を扱う店舗で、イメージ的には一般的なスーパーよりは、東京だとクイーンズ伊勢丹あたりを、神奈川だともとまちUNIONあたりを、関西だと北野エースあたりを思い浮かべて頂ければいいのかなと思います。生鮮も扱っています。
この店舗の拘るキーワードは、「本物」や「健康」です。1963年に当時の社長が、紀ノ国屋の社長とともにインド・スリランカに旅に出た際に紀ノ国屋の思想を学んだのがきっかけで、その後紀ノ国屋のような高級スーパー路線を取ります。また、健康を扱う店舗ということから、 1984年というとても早い時期にタバコの販売を中止しています。 うろ覚えながら当時の世相を知っている幼児のkomenumaは、父親にコインを貰ってタバコ屋さんにお使いに行きマイルドセブンを購入後、おつりでお菓子を購入してました。児童公園にも近所の駅のホームにも、喫煙所ではなく当たり前のように灰皿がありました。そんな時代に、ある一都市のスーパーがタバコを扱わないというのは、会社経営の上で強い決断だったのでしょう。

商品構成も独特で、様々な​ プライベートブランド
有明海の海苔だったり、輪島のカットわかめだったり、柏市内産のパスタだったり、全国津々浦々からの商品がいろいろありますが、このうち、秋田県由利本荘市との間では「まるごと売り込み連携協定」を平成27年に締結しています。
鳥海山の恵みを受けた由利本荘市の地域産品について、掘り起こしや売れる商品づくり、「由利本荘ブランドの確立」と、本物志向のKEIHOKUがお互いによい関係を気付いていこう ということで締結された協定だそうです。

親が秋田出身で、里帰り出産で秋田県生まれのkomenumaですが、思い入れはあるのであきたこまち以外の秋田県産米は積極的にいただいて、このブログで紹介・発信していきたいと思っています。
今回は、その中でも生産量が多くない品種「​ つぶぞろい ​」の取扱いについて調べているうちに、この由利本荘市の商品を広く扱うスーパーとして、このホームページに行き当たりました。
そういえば以前、柏で仕事をしていた時に、中心商店街に地場の高級スーパーがあったなと、この件でKEIHOKUさんを思い出した形です。

つぶぞろいの特徴
秋田県農業試験場により、「めんこいな(秋田59号)」と「ちゅらひかり(奥羽366号)」の掛け合わせによって誕生した品種になります。
2代遡ると、父親も母親もひとめぼれの血を引いているので、ひとめぼれの特徴がある品種とも言えそうです。
農研機構のページ ​によると、近年の高温対策として、登熟期高温を避ける晩生種として開発されたとのことです。秋田県の主力品種あきたこまちや、はえぬき(秋田でも栽培されてます)との登熟期をずらすことで、生産農家のリスクヘッジが図れます。栽培適地は秋田県全域というよりは、中央から県南の沿岸部と県南内陸の一部(大曲仙北、横手平鹿、湯沢雄勝あたり)ということになるようで、開発当時は奨励品種だった「はえぬき」に代わる品種とすることが期待され、平成24年より奨励品種に指定されています。
(出典:秋田県農林水産部『​ 稲作指導指針

なお、秋田県は生産量に占める「あきたこまち」の割合があまりにも高く、78.8%を占めているため、それ以外の品種の生産は限定的です。ひとめぼれが7%、業務用多収量米の「めんこいな」が6%となっている他は、売り出し中で東京のスーパーに棚を確保できている「サキホコレ」を含めすべて3%以下の生産量です。
今回紹介する「つぶぞろい」は、全生産量の0.18%しかありません。
このあたりも、秋田びいきにも関わらずなかなか秋田県産米を紹介できていない理由です。

なお、ここにある品種のうち、「あきたこまち」「ひとめぼれ」の主要品種に加え、「めんこいな」「ゆめおばこ」「サキホコレ」「つぶぞろい」「淡雪こまち」「秋のきらめき」の各品種の概要等に興味のある方は、​ 「ごはんのふるさと秋田」 ​さんのホームページより参照できます。

KEIHOKUの店舗に行ってみた

が、6月末のとある日に、下の子(鉄道マニア)と一日一緒にいる予定が出来ました。
「どこか、ちょっと遠くに行こうか?千葉や埼玉で、乗ってみたい電車ある?」と聞いてみたところ、 「ピンクの新京成に乗りたい!」 というリクエストが降ってきました。
新京成ということは松戸です。松戸は柏の一つ手前の街です。鉄道マニアだから、乗れる電車が追加される分には喜んでくれます。 「東武野田線も一緒に乗ってみる?」 と誘導すると、「うん!」といういい返事。よしよし、これで途中の新鎌ヶ谷で乗り換えて柏へも行けます。

折角なら、何年も行ってない柏の住宅地で降りてみようということで、東武野田線新柏駅近くの新柏店に向かいます。
店舗の店先には、販売者が「京北スーパー」オリジナル商品の​ 北海道空知産ゆめぴりか ​と、以前同じ産地のものを紹介した​ 千葉県夷隅のコシヒカリ ​が、これもオリジナル商品で並んでいました。県内産を大事にしているようで、いい印象です。期待は膨らみます。
店内に入り、精米コーナーへ向かいます。棚の商品を見ると、取り扱いが多いのは「ユアサ・フナショク」さんのパワーライスでした。千葉県ですもんね。その片隅に、お目当ての品を発見です。
2kg米のコーナーに、狙っていた「つぶぞろい」が陳列されていました。
精米年月日を見てみると、どの商品も「24.6 上旬」となっています。お米には消費期限はありませんが、夏場、お米を美味しく食べられる時期はおおよそ2週間~1か月としている会社等が多いです。
そして、「つぶぞろい」は裏面に1か月と書かれています。購入したのが6月30日なので、ちょっと回転が悪いかなという気はします。

購入した商品を色々見ていきます
まずはパッケージから。こちらは再掲です。



JAタウンなどで販売している商品も同じパッケージなことから、「つぶぞろい」としてのイメージ戦略があるんだと思います。パッケージにはチャックが付いていて、そのまま冷蔵庫に入れられるのはいいですね。
以前紹介した​ あきたこまち ​と同様に、農薬等の使用量を抑えたお米に与えられる、「あきたecoらいす」の文字があります。
左上に、「秋田で精米」と書かれています。


裏面です。特徴等が書かれています。
①「あきたこまち」よりコメ粒が大きく、やわらかい食感が特徴です。
②味が濃く、「あきたこまち」に比べすっきりした味。旨味・コクと甘味が感じられます。
とあります。
秋田県外で売るのであれば、別にあきたこまちと比較しなくてもいいとも思います。。。


最も驚いたのはコレ。販売者にあたる所が「精米工場」になっているんです。
この表記って、アリなんでしょうか?
販売者も、JA秋田県本部であれば問題ないのかな。
残念だったのは、komenuma自身はゆめぴりか同様、販売者に「京北スーパー」と書いてあったら嬉しかったんですが。せっかく柏に行ったので。

精米はこんな感じです

確かに、粒はやや大きいです。
令和5年米だからでしょうが、高温耐性がある程度あってもやはり見た目的には白色が目立ちます。
余談ですが、今年も猛暑で水不足が発生していますね。昨年同様の厳しいお米の出来具合になってしまうことも、考えておかないといけなそうです。


それでは、いただきます。
最初に、 komenuma嫁 の評価を書いてしまいます。 「うん、すごくおいしかった」 というものでした。
実は、米に関しては、実家のある商店街で米屋のすぐ向かいに住んで米屋のおじさんに可愛がられてきたkomenuma嫁、私以上に味がわかるため「おいしい」というストレートな表現を聞くことはあまりないんです。なので、聞いたこちらがびっくりしました。

こちらも口にしてみます。粒感が大きくて、最初はあっさりなんですが口にして少しすると甘みがある、品種的にひとめぼれに近い筈ですが、ひとめぼれとも違います。どちらかというと、この甘味は「サキホコレ」で感じたものに近いかもしれません。まあ、同じ秋田産だもんなと思って、一応サキホコレの系譜を見てみました。
サキホコレの親なんですね。 「つぶぞろい」、そりゃ似ていると感じてもおかしくなかった。

肉野菜魚様々なおかずと合わせてみますが、「サキホコレ」以上に色々と合います。バランス型です。
あきたこまちがバランス型代表に上げられることが多いですが、それに近いんですかね。
​カレーや丼物の土台としていただくのは、ちょっともったいない感じがします。
そして、前々回(シェルパ)、前回(星の美しゃ)でちょっと悲しい思いをしたあの具材もやってみました。

レトルトうなぎ載せごはんにも最高​ でした。​

にこまるや新之助が合うというのであれば、食感的にハリがあるこの「つぶぞろい」もまた、ウナギのかば焼きには合いました。
この他に美味しく頂いた組み合わせは、いくら、サーモン刺身、薄切り牛の焼肉で、こちらも食べ応えのある米との間でいい愛称を発揮しました。

購入はこちらから
「京北スーパー」さんは、千葉県の常磐線沿線にしかありませんが、こちらの商品とほぼ同等と思われる商品は、「​ JAタウン おらほの逸品館 ​」さんでも購入できます。こちらは、楽天リーベイツを使用すれば、2.5ポイントの楽天ポイントも手に入ります。
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Last updated  2024.07.09 16:26:47
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