お米の沼にハマってみた

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2024.08.11
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カテゴリ: 山口県
今回は、山口県からのご紹介になります。
ただし、山口県のローカル銘柄ではなくコシヒカリです。


瀬戸内海から島根県との県境まで、全国1,023㎢という広い面積を持つ山口県山口市(参考:東京23区が626㎢です)の、島根県境にある最も奥の阿東地区(旧阿武郡阿東町)に、「​ 船方農場 ​」という牛乳やチーズなどの乳製品などを総合的に生産する農場があります。
ホームページの商品紹介を見ると、牛乳、チーズケーキ、プリン、アイスクリーム、ハム、ソーセージ、などがラインナップにあり、とても美味しそうです。
これらの詰め合わせは、ふるさと納税にもなっており、見るだけで欲しくなる豪華さです。
(一例として、高いギフトセットの商品紹介を貼っておきます)
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が、公式ECショップにはないラインナップとして「お米」があります。
「トップページ→牛乳定期宅配」と進むと、​ 牛乳宅配のパンフレット
さすがに定期宅配商品となると敷居が高いのですが、山口市のふるさと納税を活用すると、1袋単位でスポット購入のような形で返礼品として受領することができます。
この商品を知ったきっかけも「ふるさとチョイス」で山口市さんのページをサラッと流し見していた時に、「あまり米袋っぽくないパッケージがあるぞ?」と気になったことでした。
お米よりは、チーズなどに使われそうなデザインと色使いですよね。

山口県の米作りと阿東地区
下図は、山口県の品種別生産量です。
山口県には、県内ローカル品種の生産はあまり多くなく、コシヒカリやひとめぼれの生産が主体です。

最も多いのはコシヒカリで、全体生産量の4分の1がコシヒカリ、次いでひとめぼれ、きぬむすめ、ヒノヒカリの順となっています。山口県ローカルの品種というしては、第8位の「晴るる」がありますが、生産量はコシヒカリの1割強といったところのようです。この「晴るる」は楽天やJAタウンで手に入るほか、岩国市のふるさと納税では同じくローカル品種の「あきまつり」がラインナップにあります。
JA山口県作成の地図(下図)によると、中山間地域が「こしひかり・きぬむすめ・晴るる」、中間・詠嘆地域が「ひとめぼれ」、瀬戸内海沿岸地域が「ヒノヒカリ」と地域ごとに品種は分かれているようです。
出典:JA山口県 「山口県の農業」ページ
https://www.ja-ymg.or.jp/agriculture/rice/

※この他、「せとのにじ」も山口県ローカルの品種のようですが、生産量13トンではほとんど情報がなく、唯一見つけられたのは同じJA山口県のコミュニティ誌「​ ぶちうまい。マルシェ ​」2021年夏号にあった「山口お米図鑑」の中で、周南地域で作っているという言及を見かけた程度です。



開封してみました

船方牧場特製の箱に入ってました。


農場の商品案内(ミルクとかハムとかの)が同封されてるかと思いましたが、それは特にありませんでした。
裏面も、同じようなデザインでした。



販売者表記は、船方農場の関連会社にあたる「株式会社 みるくたうん」となっています。

精米はこんな感じです

令和5年度産ですが、東日本ほど灼熱ではなかった山口県産のため、白い部分はそれほど目立ちません。

それでは、いただきます

口にした瞬間に、コシヒカリらしい甘さが口の中に広がります。
家庭焼き肉とはよく合った他、komenuma嫁が希望していた学童弁当のおにぎり用としても良好な使い心地だったようです。
他の料理でも、特に「合わないな」と思うもののないオールマイティなものでした。
ゴーヤのお浸しだけは、米の甘味が際立ってあまり相性が良くなかったかもしれません。
ごちそうさまでした


山口市阿東地域ってこんなところ
山口県は平成の大合併で市町村の合併が相当進んでおり、山口市自体が瀬戸内海から島根県境までの広域な市のため、ここでは山口市全体ではなく、旧阿武郡阿東町にあたる山口市阿東地区を中心にご紹介します。県庁所在地の山口市中心部から見て、北側に隣接する地域になります。山口市としては最北端の地域で、小京都で知られる島根県津和野町と接する場所にあります。

「阿東」というのは、阿武郡の東という意味かと思われますが、語源の阿武郡は山口市を中心とする地域ではなく、日本海側の萩市を中心とする山口県の地域区分です。
この町を流れている水系が、日本海側の萩市に流れ込む阿武川であることが同じ地域割りの理由と考えられます。一方で、道路や鉄道交通などは、それほど山の深くない隣の山口市を元々向いていたことから、生活圏として山口氏を向いていたことが山口市との合併となった理由と考えられます。
距離も大体同じくらいです。



どのような地域化を紹介する資料として、フリー素材の写真ACより阿東地区の写真を引用してきました。家並みを見る限り、この瓦の色は島根県石見地方(津和野も該当)の特産品である石州瓦を使用している屋根の色をしています。
写真 AC-PHOTO

この地域を貫く山口線は、「SLやまぐち号」が走ってます。
北海道で日本の(国鉄の)SLが廃止されたわずか4年後の1979年に観光用としてSL運行を復活させたのが山口線でした。



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Last updated  2024.08.12 00:21:19
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