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米労働省労働統計局(BLS)が発表した2025年8月のJOLTS(求人労働異動調査)速報によると、労働市場全体は「落ち着いているけれど、内訳をよく見ると差がくっきり」という状況でした。数字だけ追うと横ばいですが、産業や企業規模の違いで、労働の需給に濃淡がはっきり現れています。
全体像は大きな波風はなく、労働者が転職や退職に踏み出す勢いもやや落ち着いています。
需要の強弱は産業ごとに鮮明です。
一方で冷え込みが目立つのは以下の分野。
中西部(4.7%)と南部(4.6%)。全国平均(4.3%)を上回り、地域による需給ギャップが広がっています。
企業の規模ごとの動きはコントラストが強烈です。
つまり、大企業は「辞めない・採らない」傾向が強く、労働者が腰を据えて働ける環境が整っているといえます。
2025年8月の労働市場は、全体としては落ち着きつつも、産業や企業規模ごとに明暗が分かれました。
「どの業界・どの規模で働くか」によって、労働者が感じる市場環境は大きく異なる月となったといえそうです。
出典:米労働省労働統計局(BLS)JOLTS 2025年8月速報値(季節調整済み)
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