ogin_san_00のブログ

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2025年09月30日
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テーマ: 投資(50)
カテゴリ: 投資・為替


2025年8月の労働市場トレンド:企業規模と産業に広がる明暗



米労働省労働統計局(BLS)が発表した2025年8月のJOLTS(求人労働異動調査)速報によると、労働市場全体は「落ち着いているけれど、内訳をよく見ると差がくっきり」という状況でした。数字だけ追うと横ばいですが、産業や企業規模の違いで、労働の需給に濃淡がはっきり現れています。






1. 全体は横ばい、ただし流動性に陰り



  • 求人件数: 720万件(横ばい)

  • 採用件数: 510万件(小幅変化)

  • 総離職件数: 510万件

  • 自主退職(Quits): 310万件 → わずかに減速


全体像は大きな波風はなく、労働者が転職や退職に踏み出す勢いもやや落ち着いています。






2. 産業別:レジャー・医療が絶好調、建設・政府は失速


需要の強弱は産業ごとに鮮明です。




産業
求人率
ポイント

宿泊・飲食サービス
6.4%
業界トップの高水準。人材が常に足りず、転職・退職の動きも活発。

医療・社会扶助
5.5%
高需要が続く、安定した人手不足産業。



一方で冷え込みが目立つのは以下の分野。



  • 建設業: 求人件数▲115,000、求人率2.2%へ急落

  • 連邦政府: 求人件数▲61,000、求人率2.6%へ低下






3. 地域別:中西部と南部が優勢


中西部(4.7%)と南部(4.6%)。全国平均(4.3%)を上回り、地域による需給ギャップが広がっています。






4. 企業規模別:小さな会社は荒波、大企業は安定


企業の規模ごとの動きはコントラストが強烈です。



小規模・中規模企業(動きが激しい)



  • 1~9人規模 1,000~4,999人規模 の企業は求人率が 5%台と高め。

  • 10~49人規模 はさらに特徴的。

    採用率:3.9%、自主退職率:2.5% → 「入れ替わりの激しさNo.1」



超大企業(安定の象徴)



  • 求人率:3.9%

  • 採用率:1.6%

  • 総離職率:1.5%

  • 自主退職率:0.8%


つまり、大企業は「辞めない・採らない」傾向が強く、労働者が腰を据えて働ける環境が整っているといえます。






まとめ


2025年8月の労働市場は、全体としては落ち着きつつも、産業や企業規模ごとに明暗が分かれました。




  • 人材獲得競争が過熱する 宿泊・飲食や医療業界

  • 採用活動が鈍化する 建設業や政府部門

  • 人の出入りが激しい 小規模企業 と、安定の 超大企業



「どの業界・どの規模で働くか」によって、労働者が感じる市場環境は大きく異なる月となったといえそうです。



出典:米労働省労働統計局(BLS)JOLTS 2025年8月速報値(季節調整済み)






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最終更新日  2025年09月30日 23時36分05秒
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