320life

PR

プロフィール

ノマ@320life

ノマ@320life

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

2021.12.22
XML
テーマ: 読書(8200)

本のタイトル・作者



毎日がストレスフリーになる「自分ほめ」 [ 原 邦雄 ]

本の目次・あらすじ


序章 自分の「レース」に集中すればストレスフリーな人生になる
第1章 人生が右肩上がりになっていく思考の習慣とは?
第2章 がんばらないで長続きする「自分ほめ」7つの法則
第3章 幸せを呼ぶ「自分ほめカレンダー」で1日1ほめ
第4章 あなたが本当にやりたいことを目標に掲げよう
第5章 自己肯定感やモチベーションが高くなくても大丈夫!

感想


2021年301冊目
★★

著者は「ほめ育グループ代表。日本発の教育メソッド「ほめ育」を開発し、世界18か国、のべ50万人に広めている。」。


いや、ええんですよ。
それで楽になる人がいるなら。それがみんなのためになるなら。
ただ不思議なんだ。
同じことを、同じように、たくさんの人が言っている。
そして1つのことにフォーカスしたそれがもてはやされるのは何故なんだろう?
「ほめる」ことだけではなく、全体としてのバランスが必要なんじゃないかと思うんだ。
納豆を食べれば健康になれる。トマトを食べれば、バナナを食べれば。
そういうことじゃない。

ただ、自己肯定はすべての基礎になる。
高校生の時に、社会科の(倫理?)課題で、「自分の好きなところ、嫌いなところを書き出す」というものがあった。
私、本当に、見事に、「自分の好きなところ」を書けなかった。

自嘲しながら思った。
私は私が大嫌いだ。

その時はきっと、「そういう時」だったんだろう。
疾風怒濤の十代。私には長すぎたけれど。
今は、そうじゃないと分かる。


人をほめると、ただでさえ価値のない自分が吹き飛ばされてしまう。
椅子取りゲームの椅子を取られないように、相手の足を引っ張って、引きずり下ろす。
私の椅子をとらないで。
―――私に椅子はないから。

他人から見える自分ばかり気にして、守りに入る。
それがはりぼての自分だと知りながら。
空っぽのまま、まるでそこに椅子があるようにふるまう。
誰かに見破られるのではないかと恐れながら。

「愛されぬいた経験」が「愛される価値のある自分」を肯定するならば、それを自分でやるしかない。
今からでも遅くない。
ちいさな自分を褒めて、褒めて。
縮こまって怯えている子どもを、抱きしめに行く。
遅くなってごめん。迎えに来たよ。

固まった地面に水をやる。
土が柔らかくなったら掘り返す。
ミミズがやって来て、鳥が種を落とす。
そうして芽が出るのを待つ。

誰かに水を与えてもらうのを、誰かが何かを植えてくれるのを、ずっと待っていた。
でもそれをもう、自分で出来るのだ。大人だから。
自分で自分に十分な水を。
手にマメを作りながら、固くなった土をほぐして。

風に吹かれて、雨に打たれて、日照りの時もあるだろう。
けどきっともう、大丈夫だ。
自分で、出来るから。
ただ祈りながら待ち続けて、ひび割れていく土を見ていなくてもいい。
駄目だったらもう一度やろう。何度でも。




にほんブログ村 にほんブログ村へ







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.01.01 01:18:16
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: