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本のタイトル・作者



どうしても頑張れない人たち ケーキの切れない非行少年たち2 (新潮新書) [ 宮口 幸治 ]

本の目次・あらすじ


第1章 「頑張ったら支援する」の恐ろしさ
第2章 「頑張らなくていい」は本当か?
第3章 頑張ってもできない人たち
第4章 やる気を奪う言葉と間違った方法
第5章 それでも認められたい
第6章 支援者は何をどうすればいいのか
第7章 支援する人を支援せよ


引用


つまり頑張っていると評価されるかどうかは、極端な話、「それがお金になるか、ならないか」によったりするのです。


感想


2022年040冊目
★★

『ケーキの切れない非行少年たち』の続編。
前作は結構興味深い内容で、なるほど~と思いながら読んだんだけど、今回はあんまりだった。
少ない内容を文字数増やして説明している感がある。

結局、「頑張る」「頑張れる」って、何なんだろうね。
私には、ぴんと張り詰めた糸、のようなイメージがある。
そうしてはじめて音が鳴る。
キリキリと、限界まで張られた糸。
それに耐えられるか、どうか。
弛んだ糸は、どうなるんだろう。
あるいは、ぷつりと、切れてしまったら。

本の中で、「頑張れる」を支える3つの基本として支援者が提供できるものは

・安心の土台
・伴走者
・チャレンジできる環境



自らの身を支援者として捉えて思う。
果たして私には、何が出来るだろう。
「頑張れない」人を、どう支えて行けばいいのだろう?

そもそも、「頑張れない」という観点が、ジャッジメントが、間違っているんじゃないのか?
著者は、「頑張らなくていい」というのは、使いようを誤ると、その人を駄目にするのだと指摘する。

その子に、「頑張らなくていい」ということは、虐待と同じだろう。
誰もその子の人生の責任を取ることはできない。

ちょっとよいお菓子を用意して虐待した親と面談する、という話が紹介されていた。
ホスピタリティ。もてなしの心。あなたを大事におもう気持ち。

ルポ 中高年ひきこもり 親亡き後の現実 [ NHKスペシャル取材班 ]

でも、ひきこもりの人に会いに行くときに、支援者が「この年代ならエヴァンゲリオンかな」とエヴァのパッケージのお菓子を持って行ったりしていた。
私もいつも、これを胸に留めている。
ちょっとした会話で、ちいさなお菓子で、「そのひと」にすこしでも、触れられるように。
だって、自分もそうしてもらえたら、うれしいから。

あなたがここにいることを、知っているよ。
あなたがここにいてくれて、嬉しい。

それを伝えたいと思う。折に触れて、その都度。

これまでの関連レビュー


ケーキの切れない非行少年たち [ 宮口幸治 ]




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最終更新日  2022.12.04 00:36:31
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