現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

2026.08.24
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
痛き石

衰えて十月の朝は脚を失った
散歩者の病食ぎゅるぎゅる
老人はすぐ怒る
同室にいるからか
ずっと、鼾と咳の
老人が愛おしくさえ思う
愚痴言うオッサン
喋りの婆さん

ナースも雑で廊下でお喋り
頭に響く高い声
必要以上に親切かと思えば
冷たいナース
ナース ナース
病人の傍にいて
その手が届かない
その手を握られない
光とは

魔物の声がする

虚ろ
俺は後一日で退院だ
もうすぐじゃ
こけんようにな
父は背中が曲がっている

今日、見えない心震わせて
確かなエゴをダウンロード
剣が驟雨のように降り注ぐ
とっとと病食後にして
傷む脚を抱える影と化して
薄っすらと輪郭
赤子からの血を輸血したのかい
別の人の血がむっつりと
我が体内に巡る時
ガツンと硬い石が飛ぶ
病室の電球が夕日に見える
暗い 暗い 病室の朝





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2026.08.24 14:31:07
コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: