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“A Nightingale Sang in Berkley Square” by Anita O’Day 1956 いやはや、驚いたのなんのって、まあちょっと聞いてくださいよ。 あの野々山貞夫さんが、ついに覆面を脱いで、本名でエッセイ集第2弾を出したんですよ。 タイトルは「退屈ぐらいがちょうどいい」。前作は「ゆっくりとまったりと」でしたから、確かに第2弾のタイトルとしては適切だと思うんですが、はて、どうして野々山貞夫のペンネームを捨てて、本名で書いたのでしょう。 実は、これについて著者はあとがきでその理由を書いているので、こちらでは割愛します。実際に本を手にとり、まずはあとがきを読んで納得してもらうのが最善かと思われます。 あらら、最初にあとがきから読んだのがバレてしまった。まっ、いいか。 さて、今回の中身についてですが、まだアマゾンから届いて日が浅いので、28ページまでしか読んでいません。したがって、感想を書くという段階ではないので、以前の「ゆっくりとまったりと」の時と同じように、数週間、あるいは数カ月経ってから、きちんと感想を書かせていただくということでお許しをいただきたい。まずはご紹介まで。 前作野々山貞夫 著「ゆっくりとまったりと」については、2022.7.22.の日記と、2022.10.22.の日記を参照してください。 ↑今回も表紙のイラストがいいですね。ただ、前回のような、カバーを取ると別のイラストが現れるという楽しみが今回は見られないのは残念だった。 若き日のアニタ・オデイが歌う、これ↓聴きながら読もうっと。 “A Nightingale Sang in Berkley Square” by Anita O’Day 1956 ********** 11月23日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. I’m Leaving It All up to You (Sonny & Cher) 2. クワイ河マーチ (ミッチミラー合唱団) 3. Java Jive (Manhattan Transfer) 4. Grease (Frankie Valli) 5. Back in the USSR (Chubby Checker) 6. Unforgettable (Natalie Cole with Nat King Cole) 7. A Nightingale Sang in Berkley Square 8. The Way You Look Tonight (以上, Anita O’Day) 9. Reach Out, I’ll Be There (Four Tops) 10. You Can’t Hurry Love (The Supremes) 11. 悲しき雨音 (カスケーズ) リクエスト曲は、4.座波ソーメンさん。5.尻焼原人さん。6.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.は「今月の歌」ソニーとシェールで。2.はこの日がこの日が早川雪洲の命日(1973.11.23没,享年87)で。3.はこの日がマンハッタン・トランスファーのアラン・ポールの誕生日(1949.11.23生.75歳)で。7.&8.はこの日がアニタ・オデイの命日(2006.11.23没.享年87)で。9.~11.は今回も引き続き信州そばさん持ち込み企画による「エレクトリック・ベーシスト、キャロル・ケイ特集(その5)」でした。 以上。次回もよろしくお願いします。
2024.11.29
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“Try to Remember” by Barry McGuire 1965 (Original: written in 1960) 読書の秋です。昨日からちょうど読書週間に入りましたが、皆さん「ゆっくりとまったりと」は既にお読みでしょうか。まだの方、いいんです。ゆっくりとまったりと時間をかけて読んでいただくのがこの本の一番良い楽しみ方なんですから。 実は、この本を読み始めてすぐに、僕は全然野々山貞夫さんの初期のブログを読んでいなかったことに気が付いて、我ながら唖然としてしまったんです。それでしばらく色々考えているうちに、いつか一気に本を読み終えてから、その続きのブログをきちんと読むことにしようと決めたんですよ。 で、本はすぐに一気に読んだんですが、今のところまだ続きのブログは読めていません。 いくつか理由はあるのですが、あれこれ説明するのが面倒なので、今日はその辺のところは省いて、ちょっと四方山話風に適当に書き進めてまいりますので、ご了承を。 ・・・と、ここまで書いて、「そうそう Amazon さんにカスタマーレビューを書いてなかったわい。まずは Amazon さんを訪問してこなくては」などとちょいと寄り道のつもりで Amazon の「商品レビューを書く」にまで分け入ったところで、がちょ~~~ん! 「申し訳ございませんが、お客様はカスタマーレビューの投稿資格をお持ちではありません。当サイトでカスタマーレビューを投稿いただくためには、決められた限度額以上の購入実績が必要です。詳細については、コミュニティガイドラインをご参照ください」 なに~~~!レビューを書くのに資格が必要だと~~~。しかも決められた限度額以上の購入って! ま、こんなことで興奮しても仕方ない。それにしても Amazon さん、あんなに色々買っていても、限度額に達していないとはね。 これについては、ちょっと冷静になったらわかりましたよ。僕の名前で買ったものは、かなり限られていました。特に大きい買い物は、ポイントその他の関係から息子名義で買ってもらっていたんだった。因みに、あと800円ほど買い物すれば、晴れて Amazon さんにレビューを載せられるぞ。でも、せっかくですから、今日ここにレビューを先行書き込みいたします。 以下のようなことを載せるつもりでした。若干の変更もあるかもしれませんが。 「まず、野々山さんといえば、その趣味である読書・映画鑑賞・音楽鑑賞のそれぞれの領域における、幅の広さと奥行きの深さに誰もが驚かされる。しかし、ここが大事なところだが、彼にはその造詣の深さを難解な表現でひけらかすようなところが全く無い。つまり、僕らがこの本を読み進んで行くスピードが、超高速であろうと「ゆっくりと」そして「まったりと」であろうと、その内容はすんなりと頭に入り、そして時に深く感動し、また軽く涙する。このように仕掛けることはなかなかできるものではないが、著者はかなり意図して僕らに打ちやすい直球を投げてくれているのは明白で、僕らは自分なりのスイングで、来た球を打ち返せば良いのだ。日常の一コマを、また若き日の思い出を、さりげなく軽やかに記すとき、私たちの目の前には野々山ランドが広がり、共に心地良いひと時を遊ぶことができる。続編が待たれるが、「ゆっくりと」そして「まったりと」待つことにしよう」 以上、800円くらいの CD でも買って Amazon さんに掲載してもらうつもりです。 これからの季節、この歌が聴きたくなりませんか。 “Try to Remember” by Barry McGuire 1965 ********** 10月22日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Try to Remember (Barry McGuire) 2. トランジスター・シスター 3. 可愛いセニョリータ 4. 噂のあの娘 (以上、目方誠) 5. Poetry in Motion (ジョニー・ティロットソン) 6. うわさの男 (Fred Neil) 7. My Foolish Heart (ナット・キング・コール) 8. Sunny (Del Shannon) 9. Sunny (Manfred Mann) 10. I Will Wait for You (Nikki Parrott) リクエスト曲は、5.座波ソーメンさん。6.尻焼原人さん。7.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.は先週(バリー・マクガイアの誕生日だった)の続きで、バリー・マクガイアの歌うこの季節にふさわしい1曲を。2.~3.は、この日が目方誠(美樹克彦)の誕生日(1948.10.22生,74歳)で。8.&9.は「今月の歌」先週かけ忘れたので二パターンの『サニー』を、オリジナルのアレンジを踏襲したデル・シャノンと、ヴィブラフォンをフィーチャーしたマンフレッド・マンのヴァージョンで。10.は、この日がカトリーヌ・ドヌーブの誕生日(1943.10.22生,79歳)で、代表作「シェルブールの雨傘」のテーマ曲を。 以上、次回もよろしく。
2022.10.28
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“Sunny” by Bobby Hebb 1966 『ヴァケーション』弘田三枝子 桑の実が真っ盛りです。なぜか桃の花が咲きました。少しだけど。バナナは相変わらず急成長中。モリンガの葉も出揃ってきました。 真夏の厳しい暑さが少し和らいだせいか、庭の木々が元気になってきたようです。 ボビー・ヘブの『サニー』は、今年とカレンダーが同じだった1966年の夏に流行った歌で、8月27日付のキャッシュボックスではナンバー1になっています。 66年といえば、アメリカのヒットチャートと日本での流行が随分タイムラグも無くなってきた頃ですが、曲によってはだいぶ遅れて流行ったものもあり、この『サニー』も日本では約5ヶ月後の67年1月から2月にかけて随分ヒットしたんですよね。 ただ、やはり “Sunny” という言葉の響きやその音から連想する情景は夏にふさわしいものだと思うので、レコード会社もすぐに売り出せばよかったのにねえ。今更どうにもなりませんが。 コニー・フランシスの “Vacation (ヴァケーション)” も夏休みに入ってウキウキした気持ちを歌ったものなので、米国では1962年7月から8月にかけて流行り、9月1日に最高10位になった。翌週からガックリ落ちてしまうが、夏休みが終わってしまったからだね。で、この歌の日本でのヒットは、当然本国より少し遅れて秋から冬になってしまった。さらに、この曲は日本語の歌詞を付けて各社競作で大ヒットすることになる。 でも、ちょっと困ったことに、夏休みの歌を原曲を踏襲して訳詞すると時期が合わなくなってしまう。 そこで、漣健児氏は考えた。タイトルが “Vacation” つまり「長期休暇」なので、この歌を夏休みだけでなく、四季の長期休暇を歌った歌にしてしまえ、と。 だから、歌詞の途中に出てくる「♪ 待ち遠しいのは~」のあとに、夏休み・秋休み・冬休み・春休みと4つの長期休暇を登場させた。しかも最大の山場のサビは「♪ 冬は楽しいスキーに行きましょう~」と、我が国でのヒットが秋から冬にかけてとなることを見越しての、見事にタイムリーな訳詞となった。 「♪ 待ち遠しいのは秋休み~」については、若干引っかかるところだけれど、稲刈り休みのことだと思えば良い。あるいは、勤め人だったら有給休暇を取って、長期休暇にしてしまえ。って、ちょっと強引でしょうか。 『ヴァケイション』といえば、青山ミチも歌っていて、随分歌の上手い人が出てきたなあと感心したもんです。 “Sunny” by Bobby Hebb 1966 『ヴァケーション』by 弘田三枝子 1962 ********** 10月8日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. The End (Earl Grant) 2. Sunny (Bobby Hebb) 3. You Can’t Hurry Love (The Supremes) 4. Reach Out, I’ll Be There (The Four Tops) 5. That’ll Be The Day (Buddy Holly) 6. I Can See Clearly Now (Jimmy Cliff) 7. Something Stupid (Nancy and Frank Sinatra) 8. Eleanor Rigby (The Beatles) 9. There Will Never Be Another You (Chris Montez) リクエスト曲は、5.座波ソーメンさん。6.ウィンカー・ダッソーネさん。7.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.は、先日テレビで観た映画「悲しみは空の彼方に」の主題歌をアール・グラントが歌っていたので、久しぶりに彼のヒット曲を。2.は「今月の歌」『サニー』のオリジナル。3.&4.と8.&9.は、1966年の夏の終わりから秋にかけて米国で流行った曲。 以上です。次回もよろしく。
2022.10.14
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“Ev’ry Time We Say Good-Bye” by Annie Lennox 1990 (Original: 1944) ピザを焼いて、一緒に飲むスープも作りました。 ブラウン・マッシュルームとズッキーニが入ってなかなかなものでしたが、最後に入れたコショーが・・・。 そう、うっかりして、パウダー・コショーの入った容器の穴がかなり大きいことを忘れていました。 とりあえず辛いものに弱い妻はパス。息子と僕はどうにか頂きましたが、これからは気をつけます。 辛いといえば、こんなカレーパン↓があったので買って来ました。 まるで挑戦状を突きつけられているみたいでしょ。「キミはこの辛さをクリアーできるか Yes ナウイ No ダサイ」ですと。50年前にあったものの復刻版みたいなので、仕方ないか。ナウイやダサイが流行語だったころだろうか。1972年に発売されたってことですからね。 それで、食べた結果ですか。さて、ナウイでしょうか、ダサイでしょうか。 実は今から食べるところです。 結論。辛さ、軽くクリアー。結構辛いと言えるレベルでしたよ。でも、パンが甘過ぎて、そちらの方が気になっちゃいましたね。 ********** コール・ポーター作曲の “Ev’ry Time We Say Good Bye” のことは 2019.6.19の日記「ウェスとエラ」の中で一度書いていますが、そのままもう一度書きますと、「♪ サヨナラを言うたびに 私は少しずつ死ぬんだわ~」という歌い出しが衝撃ですよね。やっぱ。 今回はアニー・レノックスで聴いてみましょうか。 “Ev’ry Time We Say Good-Bye” by Annie Lennox 1990 ********** 10月15日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Green Green 2. Him Chin Che-Ee (The New Christy Minstrels) 3. Miss Otis Regrets/Just One of Those Days (Kirsty McColl Feat. The Pogues) 4. After You Who (Jody Watley) 5. Ev’ry Time We Say Goodbye (Annie Lennox) 6. What Kind of Fool Am I (Sammy Davis Jr.) 7.The Impossible Dream (Matt Monro) 8. Yesterday Once More (The Carpenters) 9. Eve of Destruction (Barry McGuire) リクエスト曲は、6.酋長Kobaさん。7.ウィンカー・ダッソーネさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.&2.と9.は、この日がバリー・マクガイアの誕生日(1935.10.15生,87歳)で。3.~5.は、この日がコール・ポーターの命日(1964.10.15没,享年73)で。1990年に出た Aids 撲滅キャンペーンのコール・ポーター・トリビュート・アルバム “Red Hot+Blue” から。8.は、こ日がリチャード・カーペンターの誕生日(1946.10.15生,76歳)で。なお「今月の歌」『サニー』をかけ忘れました。次回二パターンかけますので、どうぞ悪しからず。 以上です。次回もよろしく。
2022.10.21
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“Jean's Not Happening” by The Pale Fountains (1985) 去年も梅雨時に「雨の歌」についてあれこれ書いたけれど、まあその辺は大目に見ていただきたい。まだ梅雨には少し早いけれど、このところよく降るからねえ。 ちなみに、60年代は「雨の歌」の宝庫だが、生き証人としては結構年代順に思い浮かぶからおもしろい。 まずは、これ。カスケーズの "The Rhythm of the Rain (悲しき雨音)"。次いで、ホリーズの "Bus Stop (バス・ストップ)"、ビートルズの "Rain (レイン)"、レフト・バンクの "Walk Away Renee (愛しのルネ)"、カウシルズの "The Rain, The Park and Othe Things (雨に消えた初恋)"、ジリオラ・チンクエッティの "La Pioggia (雨)"、B.J. トーマスの "Raindrops Keep Falling on My Head (雨に濡れても)" あたりがズラッと一列に並んで、次々と頭の中にメロディーを響かせる。にぎやかなことこの上ない。あ、年代順とかいっても少し不安なとこもあるので。念のため。 70年代では、なんと言ってもボニー・タイラーの "It's a Heartache" だ。この曲については、秋の雨の時に書いた記憶がある。それにしても、70年代は1曲かい。いくら「穴ジョー空白の70年代」と言っても、1曲は寂しいねえ。 そして、80年代の「雨の歌」っていうと、どうしてもこのペイルファウンテンズの名曲 "Jean's Not Happening" が頭に浮かんでくる。それは、リフレインに使われる次の一節のせいだ。 ♪ Jean's not happening no more She's like the pouring rain... Jean(ジーン) は、もちろん女性の名前だが、それにしても「♪ ジーンはもうこれ以上起こらない 彼女は土砂降りの雨みたいなもの...(穴沢訳)」とはどういうことだろう。 「土砂降りの雨」ということは、「ざあざあ降るだけ降っていつの間にか上がっている」……つまり、おそらくは「勝手に好き放題して人を泣かせておいて、気がついたらどこかに行ってしまった、人騒がせなジーンという女」のことなのだろう。たぶん O 型だね。…あ、A 型かな。待てよ、B 型のような気もするぞ。もしや、AB では、…などと、きりがない。 これを読んで、身に覚えのある女性に伺いたい。あなた、血液型は何? おっと、こんな事を言っている場合じゃない。久しぶりにペイル・ファウンテンズの、しかも大好きな "Jean's Not Happening" のことを書こうというのに...。 僕の中では、前回書いた "Thank You" を初期のベスト1だとすると、"Jean's Not Happening" は、後期のナンバー1だ。どちらもストリングスの使い方がすばらしい。ポップスの王道を行く実に彼ららしい曲作りとあのボーカルで、悪かろう筈がないのだが、これもたぶん日本ではほとんど売れなかったんだろうなあ。 今改めて聴いてみると、当時はあまり感じなかったんだけど、このアルバムの音、エコバニに似てないかい。もっとも、同じリバプールの出だし、どこかに共通項があるかもしれないなあ。まあ、こういうのは大抵楽天仲間に詳しい人がいて、きっと教えてくれるんじゃないかと思うので、僕はただ待っていればいいのだ。…なんてね。 ……と、ここまで書いて、何となくこの曲の PV ってあったような気もしてきた。さて、どうだったろう。あとで確認してみなければ。これは85年の曲だけど、あの頃はよく MTV 風の番組を見たっけ。 前にも書いたかもしれないけれど、ペイル・ファウンテンズが来日したときの話ね。中野サンプラザは彼らには広すぎた。彼らを見たい人の数と会場の椅子の数に、大きな差があった。ようするにチケットがあまり売れなかったということだね。 僕が手に入れた席は、それほど前ではなかったけれど、真ん中よりちょっと前あたりで、普通ならば「いい席」だった。でも、所々空席が見えてしまうのは、のっけから盛り上がりを欠くものになった。まだ、クラブ・クワトロやクラブ・チッタがなかったと思うんだけど、もしクワトロ規模でやっていたら、それなりに人も入った感じがして、盛り上がったかもしれない。 それでもこの "Jean's Not Happening" のときは、例のリフレインのフレーズのところで、大声で一緒に歌ったっけ。「♪ Jean's not happening no more She's like the pouring rain...」ってね。 それからしばらくして、この歌の Jean のように、ペイル・ファウンテンズは「もうそれ以上起こらなく」なってしまった。そう、解散。素晴らしい曲をたくさん残してね。 僕はこの曲 "Jean's Not Happening" の 12 インチシングルと、これの入ったアルバム "From across the Kitchen Table" の LP の両方を持っているが、どちらも発売当時輸入盤屋で見つけた英国盤だ。 それで、結局、その前に買っていた何枚かの 12 インチ・シングルやその後に買った CD も含めて、ペイル・ファウンテンズの場合、国内盤は一枚も持っていない。 当時、僕と同じようなレコードや CD の買い方をした人は多いと思う。 初めてアメリカ盤のサージャント・ペパーズを買ってから36年。いま、改めて、自分が輸入盤のお世話になって人生の大半を過ごしてきたのを実感している。その意味からも、輸入 CD を規制する法案には何としても反対しなくてはいけないのだ。
2004.05.18
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“Young Ones” by Cliff Richard and The Shadows 1963 いやいや、そう来たか・・・と、思わず天を仰いだのは他でもない。あのブログが本になってしまったからだ。 だってそうでしょう。夜中にそっと「ほんの寝巻きで」という独特のタイトルのブログを覗きに行くと、そこには不定期ながら実に良質なエッセイが綴られている。それを読むのが僕らの密かな楽しみだったんだから。 まっ、いっか。(←野々山先生の口癖) これで、ネットより活字の方が得意な人の目にも止まるようになるなら、素敵なエッセイたちも本望であろう。 いわゆるブログを本にまとめるという話は時々耳にしていたけれど、改めて「ゆっくりとまったりと」を手に取ってみると、やはり本は良いなあ。 あらら、目次に目を通して驚いた。なんと、読んだことのないタイトルがずらりと並んでいるではないか。改めて僕は野々山先生のブログの初期のものを読んでいなかったんだと、思い知らされた。 細かな感想などはまた書こうと思っているが、まずはこの「大人のためのエッセイ集」をぜひ手に取って読んでみていただきたい。もちろん、ゆっくりとまったりとね。 というわけで、今日はご紹介まで。 因みに、僕は Amazon で手に入れました。 ↑野々山貞夫 / 著「ゆっくりとまったりと」絶賛発売中 “Young Ones” by Cliff Richard and The Shadows 1963 ↑僕が中2の夏に日本で流行った曲。あの頃の僕が今の僕を見たらどう思うだろう。 ********** 7月16日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. ブルーハワイ (エルビス・プレスリー) 2. ヤング・ワン (クリフ・リチャード) 3. ネイビー・ブルー (ダイアン・リネイ) 4. Please Mr. Postman (カーペンターズ) 5. It’s Impossible (Aldemaro Romero) 6. 恋よさようなら (ディオンヌ・ワーウィック) 7. リバティバランスを射った男 (ジーン・ピットニー) 8. Little Wild One 9. All My Only Dreams (以上、The Wonders) 10. 太陽の彼方に (アストロノーツ) 11. Pretty Little Baby (コニー・フランシス) 12. ヘイ・ポーラ (ポールとポーラ) リクエスト曲は、5.尻焼原人さん。6.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~3.と10.~12.は僕が中学生の頃の夏に日本で流行った曲。4.は「今月の歌」。8.&9.は前週のこの日がトム・ハンクスの誕生日(1956.7.9生,67歳)で、彼が監督・脚本を手がけた映画「すべてをあなたに」の中で歌われたオリジナル曲。全くのフィクションですが、見事に1964年を再現した映画でしたね。曲もラットルズかと思わせるような出来でした。 以上、次回もよろしく。
2022.07.22
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"Please Come Home for Christmas" by the Eagles 1978 Original by Charles Brown 1961 こんな名曲を、僕はイーグルスが歌うまで知らなかった。 『ホテルカリフォルニア』の世界的大ヒットから2年後、1978年のクリスマス。イーグルスが出したこのシングル盤は、買って聞く必要もないくらい、ラジオを付ければいつでも聴くことができた。間奏の見事なギターソロには、おもわず泣きそうになった人も多いだろう。 当時僕はこれがカヴァー曲だということを知らず、てっきりイーグルスのオリジナル曲だと思って聴いていた。ただ、この曲のコード進行は、よくブルースの人たちが使う、ブルースコードではない、もうひとつのおきまりのパターン (用語を知らなくて申し訳ない) で、いわゆる3連のロッカバラードみたいなものだから、もしかすると昔の曲なのかなとは思っていた。 その後しばらくして、この曲のオリジナルはイーグルスでないことがわかったのだけれど、こうなるとどうしてもオリジナルが聴きたくなる。悪い癖です。 なんとかして、ラジオなどで聴けるのを期待していたけれど、こういう消極的な方法では、なかなか巡り逢えないものだ。ちらっと耳にしたことはあっても、録音できず、誰が歌っていたかも聞きそびれてしまう。 そして、僕がこのチャールズ・ブラウンのオリジナルに正式に出逢うには、20年近い月日を要したのだから、若い人には気の遠くなるような話だろう。しかし、僕がこれを見つけたときの率直な感想は「長生きはするもんだ」だった。 ここまで読んでみなさんは、たぶんこう思っただろう。「ははあ、チャールズ・ブラウンの CD を手に入れたな」......と。 ブッブー!ミドリブタ。残念ながら、そうじゃないんだな。手に入れたのは、コンピレーション、つまりオムニバス盤だった。 89年の初め頃に CD プレーヤーが我が家に来た。以来、毎年少しずつクリスマスアルバムを買っている。 それまでに僕が持っていたクリスマスの LP は、不朽の名盤の2枚、ビーチボーイズとフィル・スペクター、それとバンドエイドだけで、あとは自分で作った寄せ集め盤のカセットが数本あるだけだった。 例によって CD の買い方は、とりあえず中古屋がメインなので、クリスマス・アルバムといえども例外ではない。 少々話はそれるが、中古屋におけるクリスマス・アルバムの賢い買い方を。......これはズバリ、季節をずらす。 な~んだ、そんなことか。と思ったあなた。では、あなたは4月の桜の花が舞い散る頃や、7月の夏休みを待ちこがれる真夏日に、クリスマス・アルバムを買ったことがあるかどうか......、胸に手を当ててよ~く思い出してもらいたい。.......ほうら、ないでしょ。 この誰でも思いつく単純な作戦は、実行するのは比較的難しいのだ。なにしろ気分がまったくクリスマスになっていないのだから、目にとまることすらないというのが普通なのだ。 中古屋とて商売だから、季節に合わせたディスプレイを心がけるのが常識。クリスマスが過ぎると、クリスマス・アルバムの商品価値はとたんに落ち、値段が極端に下がる例も珍しくない。 でも、その時こそ、我々 (おっと失礼) わたくしの出番なのだ。このような方法で、今までに相当数の CD を手に入れた。現在とりあえず 25~6枚あるうちの半数以上がこうして僕の手元に収まっているのだ。 というわけで、数年前の季節はずれの時期に ACE Records の "Rock and Roll Christmas" を手に入れた。季節はずれにもかかわらず、1000円ちょっとしたので、比較的高い方だった。 ジャケットは、サンタ・クロースとミニスカ・サンタ衣装のおねえさんを描いたマンガタッチの絵で、老眼鏡をかけないと読みとれないような小さな文字で、FEATURING : HUEY P. SMITH,CHARLES BROWN,THE DR. JOHN BAND......と全部で10のミュージシャン&バンド名が書いてあるだけ。曲目もプロデューサー名も書いてない。 けれど、ACE レコードと Dr. John の名前だけあれば、即買いの条件には十分だった。 さて、上の CHARLES BROWN の文字を見て、おやっと思った人いませんか。そう。この CD の中に『ふたりだけのクリスマス』のオリジナルが入っていたのだ。こんな形でオリジナルが手に入ろうとは考えてもみなかったので、とても嬉しかった。 早速聴いてみると、これがまた、いい。 イーグルスのイントロに慣れていたので、「キーン コーン カーン コ~ン」の鐘の音のかわりに、サックスとオルガンが「ミレドシラソファミ~~」と鳴るのは意外だった。"♪ Bells will be ringing...." の歌詞は同じだ。間奏も予想どおりサックスのソロで、全体にブルース臭が漂うチープな名演だった。 しかし、チャールズ・ブラウンという人の声は、比較的さらりとしていて、黒人ブルースマンによくある、いわゆる野太い声でもしゃがれた声でもない。その声と淡々とした歌い方が、またこの曲に合っている。 ところが、この CD が不親切きわまりないのだ。二つ折りのジャケットを開くと、中に PRODUCER : John Vincent and Dr. John とは書いてあるのに、どの曲を誰が歌っているかが記されていないのだ。 このときまだ僕は、『ふたりだけのクリスマス』がチャールズ・ブラウンの曲だということを知らなかったのだから、イライラは募ったが、インターネットはすごい。ちょっと検索すれば、すぐに出て来るではないか。google サマサマでごわす。 イーグルスは、チャールズ・ブラウンのバージョンではなく、The Uniques を参考にしていると、 ↓↓↓ こちらのサイトに書いてあった。↓↓↓ http://www.ne.jp/asahi/mcb/shiga/index2right.htm 世の中にはすごい人がいるもんだ。この人のクリスマスレコードのコレクションは、半端ではない。博物館ができてしまいそうだ。僕は CD 25~6枚なんて自慢げに書いたけど、ちょっと恥ずかしくなってしまう。 "Please Come Home for Christmas" という曲は、オリジナルもイーグルス・バージョンも、ともに後世に記憶されるべき素晴らしいクリスマス音楽だ。 ただ『ふたりだけのクリスマス』の邦題は、歌詞をふまえたら『ふたりだけのクリスマスが迎えられたらいい。もしだめでも、正月までには戻って欲しい』という長い題名を縮めたものだと思ってもらわないと、とんだ誤解を招きそうだ。原題の方を理解してもらえればよろしいかと......。
2003.12.05
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“Help Me Rhonda” by The Beach Boys 1965 ニューヨークとの時差に半ば諦めていた全米オープンのいくつかの試合ですが、ナイトセッションのおかげで、昨日と今日連続で4回戦の好カードを2試合見ることができました。 男子シングルス、キリオス対メドベージェフとチリッチ対アルカラス。 結果はご承知の通り、キリオスとアルカラスの勝利でしたが、どちらも実に見ていて面白い試合で、しかも今回応援している二人が揃って勝ったので、明日からの準々決勝が楽しみです。 できることなら、キリオス対アルカラスの決勝を見てみたいと思うのですが、こればかりはねぇ。 女子では勝ち残ったベスト8の中でいうと、ガウフに期待したいです。 それにしても、ナイトセッションってすごい。今日なんかは現地時間で夜中の2時過ぎまでですよ。試合をする選手も大変だけど、結構たくさんの人が最後まで残って観戦しているっていうのもニューヨークならではですかね。 ********** 9月3日はビーチ・ボーイズのアル・ジャーディンの誕生日でした。ついに80歳の大台に乗りました。このまま何年も生きてもらいたいですね。 高校生の時にNHKテレビのアンディ・ウィリアムズ・ショーで見たビーチ・ボーイズの『ヘルプ・ミー・ロンダ』がかっこよくて忘れられないなぁ。もしかするとこんな時代だから YouTube にアップされてたりするのかしらと思って覗いてみたら、なんと!・・・ありました。 ↓これこれ。リードヴォーカルは、アル・ジャーディンですよ。 “Help Me Rhonda” by The Beach Boys 1965 ミュージック・ライフ 1965年11月号より (高校時代に買ったやつ。よくぞとっておいてくださった、母上に感謝)↓ アルの誕生日に合わせて、ラジオでは「丸ごとビーチ・ボーイズ特集」を敢行。 といっても、実はこの企画、スペイン在住のイギリス人の友人が、ブライアン・ウィルソン特集をラジオでやらないかと持ちかけてくれたのがきっかけだったんです。実のところ僕はソロ活動に入ってからのブライアン・ウィルソンの音源を持ち合わせていなくて、ビーチ・ボーイズ特集でも良いかと打診して、了解を得たという経緯があったんですわ。 おかげさまで、偶然アル・ジャーディンの誕生日とも重なった9月3日に特集ができました。感謝。 しかし、7月の頭にやったビートルズの時にも感じたんですが、選曲が難しい。とにかく数多ある中から少数精鋭で曲選びをするのは大変なので、とりあえずリクエスト曲があるのは実に助かりますね。次に、今回はアル・ジャーディンの誕生日に当たったので、彼のリード・ヴォーカルの曲をかける。 こんな感じで残り時間を埋めるように選んで、結果12曲をかけることができました。 以下は、9月3日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。当然ですが、全曲ビーチ・ボーイズです。( [ ] 内は邦題)1. Help Me Rhonda 2. Then I Kissed Her [あの娘にキッス] 3. Cotton Fields 4. Cindy, Oh Cindy 5. Kiss Me Baby 6. The Surfer Moon 7. Darlin’ 8. Farmer’s Daughter 9. Sloop John B. 10. Do You Wanna Dance [踊ろよベイビー] 11. Hushabye 12. Summer Means New Love [恋の夏] リクエスト曲は、5.元字糸満のシンディさん。6.尻焼原人さん。7.座波ソーメンさん。8.酋長Kobaさん。9.Steveくん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~3.はアル・ジャーディンがリードヴォーカルの曲。4.は後に 2 in 1 の CD化されたアルバム “Surfin’ Safari/Surfin’ USA”に収められた未発表曲('62録音)。10.は「今月の歌」。11.コーラス・グループとしてのビーチ・ボーイズの真骨頂はこれ。12.は当番組の後テーマに使っていた大好きなインストルメンタル曲。フルコーラス流したかったのですが、なんと、ぴったり時間内に収まったのです。 では、次回もよろしく。
2022.09.07
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“There Will Never Be Another You”by John Payne & Joan Merrill (1942) Q, いしかわさんのテナーを聴いてきました。 ひとこと、素晴らしい! 全編スタンダードナンバーに徹し、時折ご自身のヴォーカルを混ぜながら、途中の休憩を除くと正味約2時間半。 73歳の Q.さんの演奏する姿を見ながら、ああいうジイサンになるなら、年を取っても全然かまわないと思ったりしました。 ほとんどおなじみの曲か、少なくとも聴いたことのある曲だったのも良かったですね。時節柄、クリスマスに因んだ曲も聴けました。 僕はジャズの名曲といわれているものでも、結構知らないものがあって、この日も初めて聴く曲が2・3あり、修行が足りないと反省いたしました。 ジャズのスタンダード・ナンバーで、"There Will Never Be Another You" という名曲がありますが、ご存じでしょうか。 有名なとこでは、かのシナトラ親分やトニー・ベネットなんぞも持ち歌にしていましたから、聴いたことがある人も多いでしょう。 僕はこの曲、チェット・ベーカーのバージョンが大好きでね。 いや、チェット・ベーカーが歌えば、なんでもいいって言えてしまいそうですけど。そういえば、以前の日記で、チェット・ベーカーのことも書きましたっけね。 その、"There Will Never Be Another You" ですけど、Q.さんが思いを込めて演奏し、歌うと、これがまた実に良い。 声質も歌い方もチェット・ベーカーとは全く違うけれど、どこか共通するものがあるように思えて仕方がなかったんですよ。 その共通点が何なのかがわからない。これは宿題だね。 ところでこの曲、邦題が『あなたなしには』なんですけど、今では誰もそんな風には言いませんよね。 そうそう、10月の合宿でジャムセッションをやるときに、これをやるかどうか話していた人たち、"Another You" って、短縮してましたっけ。 今日は雪が大仏盛りましたよ。(←これ御教訓カレンダーもんですかね、lalameansさん) 改めまして、今日は雪がだいぶ積もりましたよ。凍てついてます。 というわけで、Q, いしかわライブ関連日記は、続きます。
2005.12.04
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“Time Is Tight” by Booker T. & the MG’s 1968 “Les Comediens” by Charles Aznavour 1962 10月1日は、アル・ジャクソン (Al Jackson Jr.) とシャルル・アズナブール (Charles Aznavour) の命日で、ラジオでは二人に関係する曲をたくさん流すつもりでしたが、時間との兼ね合いやら何やらで、あまり特集風になりませんでした。 でも、終わってみると、アル・ジャクソン関連が5曲、アズナブール関連が2曲と、若干偏りができてしまいました。 これについては、前週がかなりフランス特集的だったので許していただきましょう。 それに、アル・ジャクソンと言ったら、あのモンタレー・ポップフェスティバルでロジャースのドラムをカッコ良く叩いていたわけだから、僕にとっては実に大切なミュージシャンなので、本当なら丸ごとアル・ジャクソン特集でも良かったんですよね。 そう、そうなんですよ。全曲アル・ジャクソンにすればよかったんだ。彼の参加している曲なら、音源が何曲あるかわかりゃしない。とても数え切れません。あと、作曲した曲やプロデュースした曲も含めたら、ものすごい数になってしまう。選曲するだけで大変です。 けれど、もう後の祭り。これは、またいつかやることにしましょう。あ、アズナブール もね。 ところで、アル・ジャクソンといえば、最初に参加したバンド Booker T. & The MGs (ブッカー・ティー・アンド・ジ・エムジーズ) ですが、Booker T. Jones (Organ), Steve Cropper (Guitar), Donald “Duck”Dunn (Bass), Al Jackson Jr. (Drums) という不動のメンバーだと長いこと思っていましたが、ベースのドナルド・ダック・ダンは1964年の終わり頃に Lewis Steinberg (ルイス・スタインバーグ) に代わっての加入だったということを、随分後になって知ったんです。 だからあの有名なデビューアルバム “Green Onions” のベースは、ルイス・スタインバーグが弾いているということを頭において聴きましょうね。 今日はこれ↓(アズナブールも) “Time Is Tight” by Booker T. & the MG’s 1968 “Les Comediens” by Charles Aznavour 1962 ********** 10/4 (火) のバナナの様子 ********** 10月1日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Green Onions 2. Time Is Tight 3. Sunny (以上、Booker T. & The MGs) 4. 子供じゃないの (ヘレン・シャピロ) 5. Too Young (Nat King Cole) 6. Let It Be Me (竹内まりや&山下達郎) 7. コメディアン (シャルル・アズナブール) 8. 帰り来ぬ青春 (Dusty Springfield) 9. Try a Little Tenderness (Otis Redding) 10. I’ll Always Have Faith in You (Carla Thomas) リクエスト曲は、6.酋長Kobaさん。ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.~3.と9.&10.は、この日がドラマー、アル・ジャクソンの命日(1975.10.1没,享年39)で。なお3.は10月の「今月の歌」です。4.&5.は、前週かけた『大人になりたい』を聴くといつも一緒に聴きたくなる曲。7.&8.は、この日がシャルル・アズナブールの命日(2018.10.1没,享年94)で。 以上、次回もよろしくお願いします。
2022.10.07
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“The Letter (あの娘のレター)” by The Box Tops 1967 世に手紙を歌った歌は数限りなく存在しているが、このまま「書簡」とか「親書」の意味の「手紙 (あるいは郵便)」が限りなく消滅に近づいて行くにつれ、手紙の歌も今後は確実に減少して行くのだろう。いや、もうすでにほとんど無くなっていると言ったほうが正しいかもしれない。 だから「ふみの日」にラジオで手紙の歌の特集をやるに当たっても、当然古き良き時代の歌しか思いつかない。 でも、それでいいわけだ。このあと、どんなに手紙が廃れても歌は残る。 あ、それでも書置きのような、切手を貼らない手紙は当然今後も残りそうだ。でも、郵便配達人が届けてくれる切手を貼った手紙は、もらったら悪い気はしないよね。書きもしないのに言うかって、怒られそうだけど。 手紙に限らず、普通にあったものがなくなってしまうと思うと寂しく感じるなぁ。年だよ、年。 ボックス・トップスといえば『あの娘のレター(The Letter)』を歌ったグループということしか記憶に無い。 失礼なやつだなあお前は・・・って、言わないで欲しい。 僕の場合’67年というと高校3年生で、もはやヒットパレードには興味をなくしていて、とは言ってもまだラジオは聴いていたので、いわゆるヒット曲は耳に入っていたのだろう。だから、この歌『あの娘のレター』とボックス・トップスの名前は忘れようも無い。 けれども、なかなかの名曲を残しているのだから、もしかすると他にもいい曲はあるのかもしれないので、今度音源を手に入れて聴いてみようと思う。 近頃こういうことが多い。まだまだ知らない名曲があちこちに隠れていそうだ。いくら時間があっても足りないです。 “The Letter (あの娘のレター)” by The Box Tops 1967 ********** 鯒(こち)という魚を知りませんでした。息子が釣ってきた鯒。煮付けと刺身をいただきました。これはカマね。 ********** 7月23日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲「ふみの日特集」で全曲手紙の歌です。1. あの娘のレター (ボックス・トップス) 2. 涙の口づけ (シェリー・フェブレー) 3. Please Mr. Postman (マーべレッツ) 4. 手紙でも書こう (ナット・キング・コール) 5. 心の届かぬラブレター (エルビス・プレスリー) 6. Blue Letter (フリートウッド・マック) 7. Dear Abby (The Hearts) 8. ピノキオへの手紙 (ジリオラ・チンクエッティ) 9. 口紅のシール (飯田久彦) 10. シェリーのラブレター (Dale Ward) 11. Love Letters (ケティ・レスター) リクエスト曲は、4.座波ソーメンさん。5.酋長Kobaさん。6.ウィンカー・ダッソーネさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~3.と10.&11.はヒットした手紙の曲。また3.は「今月の歌」のオリジナル。7.~9.はヒットはしなかったけどお気に入りの手紙の曲でした。 以上、次回もよろしくお願いします。
2022.07.29
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“Sea of Love” by The Honeydrippers 1984 (Original; by Phil Phillips with The Twilights1959) 相変わらず暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。 熱中症だけでなく、コロナも油断なりません。どうぞお体にはお気をつけてください。 ハニードリッパーズが出現した時は驚きました。 1984年、MTV 全盛期に、すでに結構いい歳になっていたロバート・プラントが短パン穿いて海辺で歌う姿と、全然シャウトしない歌声は、衝撃でした。 しかも歌っていたのがあの “Sea of Love” ですからね。 ツェッペリンの後期のことはほとんどわからないけれど、少なくともロバート・プラントのこういう歌い方って、僕の中では馴染みがなかったのが、嬉しい驚きでした。 それと、この時に出たミニアルバムの内容がまた、彼自身がこういうものを聴いて育ったんだなと、十分に合点のゆく選曲だったのも良かった。 オリジナルと聴き比べてみましょうね。 “Sea of Love” by The Honeydrippers 1984 “Sea of Love” by Phil Phillips with The Twilights1959 ********** サッカー場の駐車場の脇に咲いていました。黄色が鮮やかで綺麗です。なんていう花でしょうね。 ********** ラジオの予告です。 9月3日「ビーチボーイズ」・9月10日「月(moon)の歌」特集です。ビーチ・ボーイズの方は丸ごと特集です。いずれもリクエスト募集中です。お待ちしております。 8月20日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Summer in the City (The Lovin’ Spoonful) 2. Summertime (Billie Holiday) 3. Summertime (Billy Stewart) 4. コパカバーナ (バリー・マニロウ) 5. You’d Be So Nice to Come Home to (ヘレン・メリル) 6. I Can See Clearly Now (Johnny Nash) 7. Sea of Love 8. Young Boy Blues (以上、ハニードリッパーズ) 9. Valse d'ete (アダモ) 10. 夢みるハワイ (シェイラ) リクエスト曲は、4.座波ソーメンさん。5.酋長Kobaさん。6.尻焼原人さん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.は1966.のこの日全米#1ヒットの曲。2&3.は「今月の歌 サマータイム」を聴き比べ。7.&8.はこの日がロバート・プラントの誕生日(1948.8.20生,74歳)で。9.&10.はフランス語の夏の歌。 以上です。次回もよろしく。
2022.08.24
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“Young Boy Blues” by Ben E. King 1960 (Covered: by The Honeydrippers 1984) 夕方、空が晴れと雨に二分され、6時半ごろ南東の空に虹がかかって、しばし幻想的な光景が繰り広げられました。 これも台風が近づく前触れか。 今回の11号ずいぶん強烈のようですが、週末に沖縄近くで12号と合流して、さらにすごいやつになるとのこと。正式には「猛烈な台風」と呼ぶようですが、あまり被害が出ないことを祈るばかりです。 昨日からテニスの全米オープンが始まりましたが、ニューヨークとの時差はさすがにきついものがある。あまり変な時間にやらないでくれと、無理な注文つけたところで、これは叶わぬこと。 せいぜい、寝る前と起きてからの数時間に好カードが組まれていることを願う。 好カードといえば、去年の女子決勝のような試合を期待してしまうけれど、こればかりはね。あ、それに台風で停電なんてことになると、テレビもWi-Fiもダメじゃないか。やっぱ、台風、ほどほどで過ぎ去ってください。 先週ラジオでハニー・ドリッパーズの “Young Boy Blues” をかけたときに、思わず「来週はオリジナルを」と言ってしまった。 いや、このベン・E・キングは素晴らしいぞ。フィル・スペクターも相当気合が入っているし。’60年の段階でもう既にこのストリングスの使い方かい。それとバック・コーラスにドラムの響き具合、ピアノとサックス、もう、凝り性とかマニアックとか、色々形容したくなる人だよ、まったく。 “Young Boy Blues” by Ben E. King 1960 “Young Boy Blues” by The Honeydrippers 1984 ********** 8月27日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Summer Holiday (Cliff Richard) 2. Sea of Love (Phil Phillips) 3. Young Boy Blues (Ben E. King) 4. Stop the Music (The Hitmakers) 5. Dream of You (ジュリー・ロンドン) 6. Once upon a Summertime (Blossom Dearie) 7. Summertime (Ella Fitzgerald & Louis Armstrong) 8. Summertime (The Zombies) 9. Pride and Joy (Stevie Ray Vaughan) 10. 九月になれば (ボビー・ダーリン) 11. It Might As Well Rain until September (キャロル・キング) リクエスト曲は、5.酋長Kobaさん。ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.は1963年、4.は1966年の夏に我が国でヒットした曲。2&3.は、前週お届けしたハニードリッパーズがカヴァーした2曲のオリジナル。6.はジャズヴォーカルの流れでもう1曲。7.&8.は「今月の歌 サマータイム」を聴き比べ。9.はこの日がスティービー・レイ・ヴォーンの命日(1990.8.27没,享年35)で。10.&11.は夏に9月のことを歌った歌。 以上、次回もよろしく。
2022.08.31
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“D'abord Dis-Moi Ton Nom (名前を教えて)” by Chantal Goya 1964 9月13日、ゴダールが亡くなりました。享年91。 僕らには懐かしくて涙の出そうな名前の人たちがどんどん亡くなって行く。仕方のない現実ですが、ゴダールの最期は自殺幇助という若干衝撃的なものでした。ご冥福をお祈りします。 ゴダール関連の手持ちの音源では、シャンタル・ゴヤのベスト盤 (Les Années 60) の中に、1966年のゴダール作品『男性・女性』のサントラ盤の6曲が全部収録されているので、ラジオではこの中から4曲選んでかけました。タイトル曲『男性・女性 (Laisse-Moi)』は以前に放送したこともあるので、敢えて今回はそのほかの5曲の中から選びました (曲目については下記のオンエア曲を参照)。サントラ盤といっても、ここに入っている6曲は全てEP盤ですでに出ている中からの抜粋で、これ自体が当時のシャンタル・ゴヤ・ベストのような感じでしょうか。 この中で一番気に入っているのは『名前を教えて (D'abord Dis-Moi Ton Nom)』なんですが、これは’64年のデビューEP盤収録曲です。この時すでにシャンタル・ゴヤ、22歳。絶対10代だと思っていた。 また、9月24日はサガンの命日でした。「悲しみよこんにちは」のフランソワーズ・サガンですよ。2004.9.24没,享年69ですから、まだ若かったんですね。 「悲しみよこんにちは」は、1954年の小説も’58年の映画も相当流行ったので、まだ幼かった僕らでもその存在は誰もが知っていました。ジーン・セバーグのセシル・カットなんて、今となってはどうってことないですけど、50年代にはなかなか勇気が要ったでしょう。’65年にミニスカートを穿くような感じかしらね。 シャンタル・ゴヤの歌でも聴きながら、古き良き時代に想いを馳せるとしましょうか。画像は'66年の『男性・女性』ですよ。↓ “D'abord Dis-Moi Ton Nom (名前を教えて)” by Chantal Goya 1964 ********** ついにバナナの花が咲きました (28日撮影)。 ********** 9月24日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Tossing and Turning (The Ivy League) 2. Ce soir on danse 3. 名前を教えて (以上、シャンタル・ゴヤ) 4. Ecoute le temps (ブリジット・バルドー) 5. 悲しみよこんにちは (ジュリエット・グレコ) 6. June Is As Cold As December (The Everly Brothers) 7. 大人になりたい (コニー・フランシス) 8. Do You Wanna Dance (ママズ・アンド・パパス) 9. Kingston Town (Lord Creator) 10. 乙女の願い 11. やさしくネ (以上、シャンタル・ゴヤ) リクエスト曲は、6.酋長Kobaさん。7.みんみんさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。先日(9/13)亡くなったゴダール氏の追悼で、彼の監督した「男性・女性」のサントラから、シャンタル・ゴヤの歌を4曲(2.&3.と10.&11.)と、2.のオリジナル1.と「男性・女性」に出ていたブリジット・バルドーの4.をお届けしました。また5.は、この日がフランソワーズ・サガンの命日(2004.9.24没,享年69)で。8.は「今月の歌 踊ろよベイビー」。9.は前週にかけたUB40のオリジナル。 以上です。次回もよろしく。
2022.09.30
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“Sealed with a Kiss (涙の口づけ)” by Brian Hyland 1962 全米No.1を記録した『ビキニスタイルのお嬢さん』は日本でも大ヒットしたのだけれど、当時よくあった日本語訳のカヴァーポップスと連動して流行った。その勢いで同じくブライアン・ハイランドが歌った『ベイビー・フェイス』も流行ったが、こちらは米国ではアルバムの中の1曲で、シングルカットは無かった。つまり日本独自のヒットだった。 『ベイビー・フェイス』といえば、以前、リトル・リチャードの方が古いと知って驚いたが、なんのことはない。オリジナルが1926年のティンパン・アレーの曲だった。 いやあ、世の中知らないことばかりだわいな。 知らなかったといえば、『涙の口づけ(Sealed with a Kiss)』が日本でヒットしたのはレターメンのやつだったので、これのオリジナルがあのブライアン・ハイランドだったというのにも驚いたっけ。 ところで、飯田久彦の歌った『口紅のシール』はオリジナルがマーク・スチュアートが歌った “SWAK” ですと。 この “SWAK” という単語が sealed with a kiss の頭文字で、ジーニアス英和大辞典によると、「SWAK [略] sealed with a kiss キスで封をした《◆ラブレターの封筒の裏に書く》」とのことですよ。この歳になって改めて思う。辞書は必要だ。 それにつけても、『涙の口づけ』と『口紅のシール』の邦題、どちらもかなり苦しいなぁ。 “Sealed with a Kiss (涙の口づけ)” by Brian Hyland 1962 ********** 今度の鯒(こち)は前回に比べて小振りでしたが、こちらの方が普通サイズで、前回のはジャンボサイズだったようです。やはり煮付けと刺身をいただきました。新書サイズの「ゆっくりとまったりと (野々山貞夫 / 著)」を横に置いてみました。 ********** 7月30日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. 涙の口づけ (ブライアン・ハイランド) 2. Mailman Bring Me No More Blues (バディー・ホリー) 3. Send Me a Postcard (ショッキング・ブルー) 4. I’m Gonna Paper All My Wall with Your Love Letter (The Andrews Sisters) 5. Please Mr. Postman (Nikki Parrott) 6. Stone Crazy (Buddy Guy) 7. 悲しき慕情 (ニール・セダカ) 8. As Tears Go by (ローリングストーンズ) 9. Lonely Boy 10. Puppy Love (以上、ポール・アンカ) 11. ローズ・ガーデン (リン・アンダーソン) リクエスト曲は、7.酋長Kobaさん。8.みんみんさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~4.は全集に続き手紙の曲。また5.は「今月の歌」。6.はこの日がバディ・ガイの誕生日(1936.7.30生,86歳)で。9.&10.はこの日がポール・アンカの誕生日で(1941.7.30生,81歳)で。11.はこの日がリン・アンダーソンの命日(2015.7.30没,享年67)で。 以上です。次回もよろしく。
2022.08.04
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“Summertime” by Hank Ballard & the Midnighters 1961 “Summertime” by Big Brother & the Holding Company 1968 (Composed: by George Gershwin / Lyrics: by DuBose Heyward 1934) 今年も暑い8月がやってきた。 毎年8月6日、9日、15日と続く10日間は原爆と戦争について考えないわけには行かない。が、さらにこちらに移り住んでからは、ここに6月23日が加わって、暑い夏は6週間ほど長くなった。 唯一の被爆国の首相が、相変わらず核兵器禁止条約を批准する気も無いのに、広島と長崎で型どおりの挨拶をしたところで、所詮はコピペ演説がバレてしまう程度のこと。世界に対して恥ずかしいことこの上ない。 当然のことだけれど、核は誰にも持たせてはいけない。むろん傘の下にいるから安全だなどということも無い。誰かが使ったら終わりだからだ。 今まで基地のない平和な島だった、与那国島、宮古島の自衛隊駐屯地に加えて、来年には石垣島にも自衛隊基地ができる。これで一気に軍事基地や施設のある沖縄は上記三島も含めて、明確な攻撃対象になってしまった。 今から思うと、やはり尖閣の国有化も軽率だった。そもそも石原慎太郎氏が都知事の時に都が買い取るなどと発言したことが発端で、ややこしくなったんだった。沖縄の漁民も安心して操業できなくなってしまったではないか。 国境問題なんて、元来ファジーな部分があっても仕方ないわけで、その辺は大人の対応をしてほしいものだ。 とにかく、核武装は論外だし、今更極東の島国に過ぎない我が国が軍事大国になろうなど、考えるのはやめてもらいたい。 ********** 1989年だったか、まだ都内に住んでいた頃の話だけど、近くにできた輸入&中古レコード店で、米国 King Record の名盤シリーズ(?)のCD化された新品のアルバムを6枚手に入れたときのことは鮮明に覚えている。 時々面白いものが出て随分世話になった店だったが、店名も忘れてしまったなぁ。あ、待てよ。そういえば古本屋も兼ねていたんだっけ。個人経営の若い店主が切り盛りしていた。 その6枚のうち3枚が Hank Ballard & the Midnighters だった (因みに残りの3枚は Doo Wop のグループもので、こちらについては、改めて別の機会に)。 ハンク・バラードは名前ぐらいしか知らなかったので、色々わかったことがあった。 例えば、“The Twist” のオリジナルがチャビー・チェッカーではなくハンク・バラードだった (アルバム“Singin’ and Swingin’1959”に入っている) こと。 それともう一つ。これが今回のメイン・テーマだが、“Summertime” について。 ロックをよく聴く人でなくても、“Summertime” といえば、あのジャニス・ジョプリンの絶叫、「♪ サマ~~~~」で始まるバージョンが真っ先に頭に浮かぶ人は多いと思う。あまりにも有名だし、彼女らしさ満開で、一度聴いたら忘れられないですよね。 でも、この歌い方は、ハンク・バラードのアルバム “Spotlight on Hank Ballard (1961年)” の中で歌われているものを踏襲している。あるいは、参考にしているんだと思う。 ただし、バックのアレンジは、ハンク・バラードの方がいわゆるオーソドックスな3連ロッカ・バラードで、1968年のジャニスは、当然のことながら、同じ3連ロッカバラードでも、白人ブルースロックの力強い演奏に乗って歌っているという点で違いは顕著だが、これは時代の違いが如実に現れたに過ぎないと言える。 もし、あのときあのレコード店でハンク・バラードに出会っていなかったら、まだジャニスの “Summertime” の原点については知らずにいたかもしれない。 “Summertime” by Hank Ballard & the Midnighters 1961 “Summertime” by Big Brother & the Holding Company 1968 ********** 8月6日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. エノラゲイの悲劇 (O.M.D.) 2. ヴォラーレ 3. チャオ・チャオ・バンビーナ (以上、ドメニコ・モドゥーニョ) 4. The Way You Look Tonight (レターメン) 5. Stand by Me (Ben E. King) 6. Nowhere to Run (マーサとヴァンデラズ) 7. Mr. Moonlight [Live at The Star Club] (ビートルズ) 8. Summertime (Gene Vincent) 9. Summertime (Gerry & the Pacemakers) 10. ビキニスタイルのお嬢さん (ブライアン・ハイランド) 11. ポケット・トランジスタ (アルマ・コーガン) リクエスト曲は、4.酋長Kobaさん。5.座波ソーメンさん。6.ウィンカー・ダッソーネさん。7.ハイストーンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.は8/6なので。2.&3..はこの日がドメニコ・モドゥーニョの命日(1994.8.6没,享年66)で。.8&9.は「今月の歌 サマータイム」を聴き比べ。10.&11.は穴沢少年時代のヒット曲をわがまま選曲。 以上、次回もよろしく。
2022.08.12
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“Runaround Sue” by Dion 1961 ディオンの『浮気なスー(Runaround Sue)』ですが、『悲しい恋の物語』っていう邦題もあるので、一体どういうことだろうと前から思っていたのだけれど、ちょっと調べたらすぐにわかってしまいました。 ネットは便利だけれど、あまりに簡単に答えが見つかってしまうのもなんだか味気ないなあ。 だから、昔このブログを始めた頃、60年代音楽クイズを作って、読んでくれる皆さんに答えてもらうという他愛もない遊びをしていたけれど、今ではやる気にもならない。クイズ出したところで、すぐにネットで検索できてしまうからね。 あ、そうそう。『浮気なスー』の件ですが、ディオンのオリジナルを最初に日本で発売したときには『悲しい恋の物語』だったのが、スリーファンキーズが『浮気なスー』のタイトルで日本語カヴァーを出して、これが大ヒット。それで、ディオンの方も『浮気なスー』に変えて発売した。と、まあ、これが真相のようです。 この歌については、以前にもこちら↓で書きましたので、読んでみてください。 関連日記:STAY-AT-HOME SUE (『浮気なスー』アンサーソング) “Runaround Sue” by Dion 1961 『浮気なスー』by スリー・ファンキーズ 1962 ********** 息子が今度はタマン (フエフキダイ) を釣ってきました。糸満市の市魚にもなっている沖縄ではとても有名な魚です。「FMたまん」はこの魚の名前をもらったわけですね。タイの仲間のようで、味もタイに近くて美味です。酒蒸しにして頂きました。 ********** 8月13日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Reminiscing (バディ・ホリー) 2. 孤独の影 (King Curtis) 3. Summertime (Hank Ballard & the Midnighters) 4. Summertime (Big Brother & the Holding Company) 5. 世界は日の出を待っている (Les Paul & Mary Ford) 6. Hideaway (Blues Breakers) 7. Runaround Sue (Dion) 8. Ol’ Man River (Ray Charles) 9. そよ風の誘惑 10. If Not for You (以上、オリビア・ニュートンジョン) リクエスト曲は、7.ウィンカー・ダッソーネさん。8.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.&2.はこの日がキング・カーティスの命日(1971.8.13没,享年37)で。3.&4.は「今月の歌 サマータイム」を聴き比べ。5.&6.はこの前日がレス・ポールの命日(2009.8.13没,享年94)で。因みに6.は10.&11.は穴沢少年時代のヒット曲をわがまま選曲。 以上、次回もよろしく。
2022.08.18
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“In the Heat of the Night” by Ray Charles 1967 11月12日今度はドラマーのロイ・ヘインズ氏が亡くなった。こちらは享年99。3日に亡くなったクインシー・ジョーンズ氏のさらに上を行く大往生でした。 ご冥福をお祈りします。 9日のラジオではクインシー・ジョーンズ関連の曲を何曲かお届けしましたが、16日はロイ・ヘインズ関連の特集をすることになりますね。 ところで、ロイ・ヘインズといえば、2005年の11月、軽井沢でチッコさんと初めてお話ししたときのことを思い出します。 そのときの模様はこちら↓で読んでみてください。 2005.11.11の日記「アル・ジャクソン~バーナード・パーディー~チッコ相馬」 ただ、この時はシンバルのことしか書かなかったんですが、実はスネアも見せてくれたんです。 それがなんと!憧れのロジャース・ダイナソニック (ウッド5”) ではありませんか。見るからにクラシカルなカバリングで、明らかに60年代のエンブレムとロゴ・・・。 「ボトムは変えてあるんですけどね」って、つまりあの独特のスネアフレームは外してあり、普通のフープに変えてあったんですが、普段持ち歩くならこの方がいいだろうし、多分音的にも問題ないのだろう。あれこれ感心しながら美しく光るブラックダイヤモンドのカバリングを羨ましく眺めていたら、次の一言。 「これ、ロイ・ヘインズに貰ったんですよね」って!「え~~~、本当ですか!」 いや、僕の聞き間違いではないと思うので、書いてしまいましたが、とにかくびっくりしましたよ。 ニューヨークでバーナード・パーディーに師事していたくらいだから、いろんなミュージシャンとの親交はあった(ある)のは間違い無いとはいえ、あのロイ・ヘインズから、ダイナソニック貰っちゃうなんて、それだけで凄いですよね。今度会ったら確かめてみよ。 改めて、そのチッコさん、いよいよ来週の火曜日ですからもうすぐですね。 沖縄でのスケジュールは以下の通りです。 ⭐︎11月19日 (火) “CHICCO’s Funky Jam” @AZAT FANFARE (牧志ファンファーレ) Host Musician : チッコ・ソウマ (mc.ds.vo), ジェフ・蔵方 (b.) Open, 19:30 Start, 20:00 Fee, ¥1,500 + 1d order ⭐︎11月20日 (水) “Chicco’s Super Session” @Sound M’s (国際通り) 時間 Open, 19:30 / Start, 20:00 料金 2800円 出演 チッコ・ソウマ(dr,vo), モト牧野(gt), Andrew Bruhelius(bs), 牧野せつ子(dr) ********* クインシー・ジョーンズが亡くなって、ラジオで特集やろうと思ったけれど、どうしてもあのレスリー・ゴーアのプロデュースをしたということが頭から離れず、番組的にも彼女のデビュー当時の曲はぴったりだろうと、結局4曲レスリー・ゴーアをかけてしまった。 それから、レイチャールズが歌った『夜の大捜査線』のテーマ “In the Heat of the Night” の作曲はクインシー・ジョーンズですが、なんと、このベースを弾いているのが、このところ番組後半にまとめてお届けしているキャロル・ケイなんですよね。 “In the Heat of the Night” by Ray Charles 1967 ********** 11月9日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. 涙のバースデーパーティー 2. 涙のジュディー 3. She’s a Fool 4. 恋と涙の17才 (以上,Lesley Gore) 5. I Got a Woman (Ray Charles) 6. I Wanna Be Loved by You (Marilyn Monroe) 7. Good Vibration (The Beach Boys) 8. The Beat Goes on (Sonny & Cher) 9. Ain’t Nothing Like the Real Thing (Mavin Gaye & Tammi Terrell) 10. In the Heat of the Night (Ray Charles) 11. I’m Leaving It All up to You (Danny & Marie Osmond) リクエスト曲は、5.座波ソーメンさん。6.酋長Kobaさん。7.信州そばさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.~4.と10.は11/3に亡くなったクインシー・ジョーンズの追悼で。1.~4.はクインシー・ジョーンズのプロデュース。10.は同タイトルの映画音楽を作曲(邦題:夜の大捜査線)。同曲はメインテーマ。7.~10.前回に引き続き信州そばさん持ち込み企画による「エレクトリック・ベーシスト、キャロル・ケイ特集(その3)」。今回は全曲1967年の曲。ちなみに8.&9.はデュエット曲。実はこの年にもう1曲デュエット曲があるので用意していましたが時間が無く、次週に持ち越しとなりました。11.は「今月の歌」1974年にリバイバルヒットさせたダニー&マリー・オズモンドで。 以上。次回もよろしく。
2024.11.14
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“Homburg” by Procol Harum 1967 台風19号の被害の詳細が徐々に明らかになるとともに、その規模の大きさに改めて驚かされています。 自然を舐めたらいかんなあ。昔から散々言い伝えられていたはずなのに、なんとなくつい忘れてしまうんですよね、僕ら人間というやつは。ことが起こって初めて、いろんなことを思い出す。 偉そうにいろいろ言っても、大したことないんだなあ、所詮、動物の一ジャンルに過ぎないということか。 それにしても、地球規模で自然災害が多すぎる。このままではいかんなあ。 先日、ホームセンターで袋詰めの堆肥を購入。 堆肥なんか自分で作れば良いんでしょうが、さすがにこの辺は得意分野ではない。 大きめのサイズで398円が高いのか安いのかわからないが、同じサイズで1000円以上する肥料や土を比べたら、これは安かった。 いや、そもそも堆肥なんてお金を出して買って良いのだろうかとか、いろいろ悩むけれど、その辺が素人よのぅ。 パッケージのデザインは気に入っています。 ********** プロコル・ハルムの『ハンバーグ』という曲は、あの名曲『青い影』より気に入っているかもしれない。 これは以前に書いたことと重複しますが、かつて、この『ハンバーグ』というタイトルが何を意味するか、ほとんど考えずに聴いていたのは、今考えるとちょっと恥ずかしい。 最後に繰り返される歌詞が聞き取りやすいだけに、容易に想像できただろうに。 とにかく、誤解はこの『ハンバーグ』を “Hamburg” だと思い込んでいたところから始まった。なんのことは無い。本当は “Homburg” だったというオチです。 空耳アワーにも出せないような勘違いでいえば、このほかにはエリック・カルメンのヒット曲 “All by Myself” を、僕は長いこと “Harbour Myself” だと思っていた。 これはなぜかといえば、「そう聞こえたから」としか言いようがない。 で、実は、今でも “All by Myself” には聞こえません。何度聴いても “Harbour Myself” です。 もし、これが “Harbour Myself” だったとしたら、かっこいいタイトルだとは思いませんか。あっと、エリック・カルメンはアメリカ人だから “Harbor” か。 英語を母語としない僕らにしかわからない、こういう誤解も集めてみたら面白いかもしれませんが、もうきっと誰かやってるでしょうね。調べてみて、だれかがやっていたらつまらないから、調べません。 “Homburg” by Procol Harum 1967 ********** 10月19日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Today (The New Christy Minstrels) 2. The Tide Is High (The Paragons) 3. Yester Me Yester You Yesterday (John Holt) 4. As Long As I Live (ニール・セダカ) 5. Have I Told You Lately That I Love You (エルビス・プレスリー) 6. All by Myself (エリック・カルメン) 7. Mr. Lonely (ボビー・ヴィントン) 8. Long Train Running (Doobie Brothers) 9. Homburg (プロコル・ハルム) 10. Please Forget Me (ダイアン・リネイ) リクエスト曲は、4.パンの耳大好きさん。5.後ろ姿ハタチのおばあタカちゃんさん。6.酋長kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、すべて穴沢選曲です。1.は、どうも胸がざわつくこの頃、これを聴いて穏やかに。2.&3.は、この日が John Holt の命日だったので(2014.10.19没、享年67)。7.は、lonely の極め付けの一曲。8.は、この日がドゥービーのパトリック・シモンズの誕生日で(1948.10.19生,71歳)。9.は、プロコル・ハルムの歌詞を書いていたキス・リードが、この日誕生日で(1946.10.19生,73歳)。Happy Birthday! 10.は、最後に明るい歌声を。 以上、今週もありがとうございました。
2019.10.24
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“Kingston Town” by UB40 1989 (Original; by Lord Creator 1970) 10月10日 (土) はちょうど十五夜で、これに合わせてラジオは「月の歌特集」をやろうと張り切っていたのですが、直前に特番が入り、このタイムリーな企画は17日に持ち越しになってしまいました。一週間後、月は半月になってしまうし、無理にずらす意味はあるのかと思いながら、ほかに名案も浮かばず、結局は「ちょっと間抜けな半月の日の月の歌特集」をやってしまいました。 やっておきながら今更言っても仕方ないけれど、まだなんとなくスッキリしない感じが残ってしまっています。 振り返ってみると、今まで随分「月の歌」は取り上げてきて、それなりに特集もしましたが、タイトルに “moon” や “moonlight” が使われていなくても、歌詞の中で大切な役割を果たしていたり、物語の名脇役になっているような歌がいくつもあるので、ちょっと集めてみたくなりました。 今回は下記のオンエア曲(8.~11.)の4曲を選びましたが、選んでみたらどれもお馴染みの曲ばかり。僕の番組でしょっちゅうかけている曲になってしまいました (因みに7.の「今月の歌 Do You Wanna Dance」もこの範疇に入るので、正確には5曲でしたね)。 では、それぞれの歌の “moon” の部分を抜粋してみましょう。 7.は二番の “♪ Do you wanna dance under the moonlight...” 8.は冒頭の “♪ The night seems to fade but the moonlight lingers on...” 9.も冒頭の “♪ Till the moon deserts the sky...” 10.は最後の “♪ ...I’ll be looking at the moon but I’ll be seeing you” 11.は二行目の “♪ And the moon is the only light we’ll see…” と、書いてはみたものの、これじゃあわかりませんわな。また、機会があったらそれぞれじっくり取り上げて歌詞を一緒に読みましょうかね。 で、今回も UB40 の “Kingston Town” の時に、Honeydrippers の時と同様、思わず「来週はオリジナルを」と言ってしまった。やっぱり言ってしまったからには、かけないわけにはいきませんよね。はい、わかりました。では、そういうことで。 “Kingston Town” by UB40 1989 “Kingston Town” by Lord Creator 1970 ↓UB40がカヴァーしたおかげで Torojan が素晴らしいコンピを出してくれた。 ********** 9月17日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Moonlight Swim (エルビス・プレスリー) 2. Carolina Moon (コニー・フランシス) 3. Half Moon (Janis Joplin) 4. 月光値千金 (ナット・キング・コール) 5. Allegheny Moon (Patti Page) 6. The Moon Is Mine (Fairground Attraction) 7. Do You Wanna Dance (Bobby Freeman) 8. Kingston Town (UB40) 9. Till (The Angels) 10. I’ll Be Seeing You (The Crescendos) 11. Stand by Me (John Lennon) リクエスト曲は、4.酋長Kobaさん。5.座波ソーメンさん。6.尻焼原人さん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲ですが、リクエスト曲も含めて全曲「月 (moon) の歌」をお届けしました。 本来ならば9月10日の十五夜に合わせて放送予定でしたが、特番のため放送がお休みになり、一週間後の半月の日になってしまいました。ちょいと間が抜けた感じになりましたけど、お許しを。 1.~3.はタイトルに Moon の入った曲。7.は「今月の歌 踊ろよベイビー」のオリジナル。8.~11.は “moon” が歌詞の中で重要な役割を果たしている歌。 以上、次回もよろしく。
2022.09.23
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“I Can't Stay Mad at You (恋はいじわる)” by Skeeter Davis 19639月19日が誕生日のミュージシャンが多く、リクエスト曲の紹介の前にちょっと取り上げさせてもらいました。ほかにも物故者で誕生日の人がたくさんいましたが、物故者の場合は命日に取り上げるのが番組の方針ですので、あしからず。それと、この日命日だったのがあのスキーター・デイビスでした。通算49回目の “穴沢ジョージの Good Old Music”、お送りした曲は次の12曲でした。 1. 朝の雨 (イアンとシルビア) 2. He (ライチャス・ブラザーズ) 3. 夢見るツイッギー (ツイッギー) 4. Pictures of Matchstick Man (Status Quo) 5. ヴォラーレ (ドメニコ・モドゥーニョ) 6. アンジェリータ (Los Marchellos Ferial) 7. Help (The Beatles) 8. Put Your Head on My Shoulder (Paul Anka) 9. I Can't Stay Mad at You 10. The End of the World (以上、スキーター・デイビス) 11. Lucky Lips (クリフ・リチャード) 12. 風に吹かれて (マリアンヌ・フェイスフル)1.~4. は、誕生日特集。イアンとシルビアのシルビア・タイソンさん。ライチャス・ブラザーズのビル・メドレー。ツイッギー。ステイタス・クォのドラマー、ジョン・コグラン。以上4名、Happy Birthday! 5.〜8.の4曲がリクエスト曲でした。5. 糸満のワーナーさん。6. 旧友の tougei さん。7.ケンちゃんの奥さん。8.はミスターコーラさんから。以上、皆さんからの楽しい曲のリクエスト、ありがとうございました。9.&10.が「今週の掘り下げコーナー」で、スキーター・デイビスの代表曲を。特に9.は、あまりラジオではかからないので、ぜひかけたかった曲です。11.&12.は、穴沢選曲でした。次回は、何と通算50回記念ですよ。 ********** スキーター・デイビスの "I Can't Stay Mad at You" の邦題は『恋はいじわる』だった。 この曲、発売当時は知らなかった曲で、随分後になってからよく聴くようになった。なにしろ作詞作曲があの Gerry Goffin / Carol King ですから、悪かろうはずもないわけだが、スキーター・デイビスにこの手の曲を歌わせたのもおもしろい。 ニール・セダカの『悲しき慕情 (Breaking up Is Hard to Do)』(作詞作曲は Howard Greenfield /Neil Sedaka) との類似性は、Goffiin / King からの同曲へのオマージュと考えれば十分納得がゆく。 このタイプの曲はいわゆる Doo-Wop の流れと捕らえるべきかと思うが、とにかくエバーグリーンな名曲を、この4人は一体何曲書いたんだろう。どこかに数えたような奇特な人はいるだろうか。 では、比較して聴いてみよう。 “悲しき慕情 (Breaking up Is Hard to Do)” by Neil Sedaka “恋はいじわる (I Can't Stay Mad at You)” by Skeeter Davis
2015.09.24
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“Every Time We Say Good-bye” by Chet Baker 1987 こちらのブログではすっかりおなじみのドラムのチッコさんが、今年も沖縄にやってきました。 11月19日と20日の二日間、那覇のライブハウスでのパフォーマンスは、大変貴重な大満足のひとときを私たちに与えてくれました。 まずは19日(火)。那覇市牧志の駅近くにある「ファンファーレ」でのジャムセッションナイト。 セッションホストは、チッコさんと、沖縄では誰もが知るベースのジェフ蔵方氏。そして準ホストと呼ぶべき大活躍だったギターに、いはとおるくん。ゲストにあの歌姫 Dynaさんがきてくれて、さらにブルースハープの石川さんもいて、錚々たるメンバーが揃いました。 お客さんで楽器をやる人は、ここの常連らしいギターの若者。もう一人昔東京でチッコさんと知り合いだったギターの人。ほかに石川さんの仲間のギターの人。こう書くとやはりギターは多い。 そんな中、始まってしばらくしてから琉球大学のジャズ研の若者が4人入ってきて、なんとそのうちの3人がドラム。もう一人はベースでした。 セッションは、みなさん得意なものややりたい曲をチッコさんとジェフさんのバックアップあるいはご指導の下、楽しく和気あいあいにやり、とても充実した一夜でした。特に大学生の4人にとっては、きっと忘れられない素晴らしい夜になったことでしょう。 とおるくんにギターを頼んでおいて、つくづく良かったと思った次第です。 ↑19日ファンファーレでの1枚、左から、Dynaさん、チッコさん、ジェフ蔵方さん、右手前の帽子だけがギターのとおるくん。 20日(水)。この日は透析を早めに切り上げて (とは言っても4時間以上はできた)、国際通りのサウンドエムズに。 Chico’s Super Session と銘打って、ギターにスーパーギター奏者モト牧野氏、ベースは予定が変更になり、若手のホープ仲本悠くん、そしてドラムにせっちゃんこと、多くのミュージシャンに信頼厚い牧野せつ子さんという豪華メンバーを従えた、セッションバンドのライブパフォーマンス。僕が到着した頃にはすでに1時間ほどが過ぎていました。 ほどなく Dynaさんがマイクを持ち、連夜に亘る素晴らしい歌声を聴かせてくれました。 チッコさんはこの日、歌もたくさん披露してくれて、それがとても良かったです。ドラムをせっちゃんに任せてマイクを持って歌う姿には、年齢を経て迷いのないミュージシャンのかっこよさが醸し出され、特にラストの “Every Time We Say Good-bye” は胸にジンとくるものがありました。 “Every Time We Say Good-bye” を歌う前に僕の方に向かって、「Qさんが歌ってたよね」って言ってましたけど、他の人には何のことかわからなかったでしょうね。 軽く説明させてもらうと、チッコさんは以前サックス奏者の故Qいしかわさんのバックでよく叩いていて、この曲をQさんが持ち歌にしていて、僕も聴いたことがあるので、「ほら、覚えてるでしょ」っていう感じでこう言ったんです。はい、もちろん覚えてますとも。 そういえば、2005年の12月、Qさんを初めて軽井沢で見たときにチッコさんが叩いていたんですが、この時Qさん73歳。 僕はこの時の感想を「73歳の Q.さんの演奏する姿を見ながら、ああいうジイサンになるなら、年を取っても全然かまわないと思ったりしました」と書いた。それで、今チッコさんは72歳。あと1年であの時のQさんと同じ年になるかと思うと、感無量です。 チッコさんはあの頃のQさんみたいに「ああいうジイさん」になったんだね。 ちなみに僕はすでにあの時のQさんの年齢を追い越してしまった。なのに「ああいうジイさん」には、なれてないなあ。 ↑“Every Time We Say Good-bye” を歌うチッコさん。バックは左から、仲本くん、せっちゃん、モト牧野氏。 “Every Time We Say Good-bye” by Chet Baker 1987 ********** 11月16日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Lullaby of Birdland (Sarah Vaughan with Clifford Brown) 2. Dream (Sarah Vaughan) 3. Whispering (Miles Davis) 4. Folks Who Live on the Hill (Art Farmer) 5. さよならデイト (梓みちよ&田辺靖雄) 6. When I Fall in Love (Natalie Cole with Nat King Cole) 7. Something Stupid (Nancy Sinatra & Frank Sinatra) 8. I Am a Rock (Simon & Garfunkel) 9. You’ve Lost That Lovin’ Feelin’ (The Righteous Brothers) リクエスト曲は、6.酋長Kobaさん。ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.~4.は11/12に亡くなったロイ・ヘインズを偲んで。彼がドラムを叩いている曲を。5.は「今月の歌」”I’m Leaving It All up to You” を、日本語のカヴァーで。7.~9.は今回も引き続き信州そばさん持ち込み企画による「エレクトリック・ベーシスト、キャロル・ケイ特集(その4)」。因みに7.は先週の続きの’67年のデュエット曲。 以上。次回もよろしくお願いします。
2024.11.22
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