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2003.02.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
“My Funny Valentine” by Chet Baker

 今日がバレンタインデーだからといって、あまりにも直球投げすぎたかなあ。今年は80年代英国音楽について書き始めたりしているので、マイ・ブラディー・バレンタインあたりを期待していた良い子の皆さん、ごめんなさい。皆さんがこの名曲を知らないとしたら、タイトルに掲げたチェット・ベーカーのバージョンをぜひ聴いてもらいたい。絶対オススメです。

 チェット・ベーカーという人の最大の魅力はあの声でしょう。迫力の全くない、いつ消えてしまうかわからないような、ささやきヴォイス。ちょっとへたくそな形容だけれど......。いわゆる歌唱力でぐいぐいと迫ってくるタイプではないし、朗々と歌うこともない。なのに、一度聴けばその独自の世界に、僕らはいやでも引き込まれてしまう。
 さらに、その声が出てくる同じ口に、トランペットのマウス・ピースが触れると、不思議なことに、なぜか声と同じ質の音が出てくる。しっかり抑えの効いたそのクリア・トーンに魅せられている人も多いと思う。これももう一つの大きな魅力だね。

 僕のところにあるのは、彼がまだ若かりし頃(1950年代)の録音の寄せ集め CD で、さすがに声は若いが、その歌いっぷりは落ち着いていて晩年と変わらない。というよりも、歳を取って薬漬けで身体がぼろぼろになってからも、その声質はあまり変わらなかったと言うべきかも知れない。

 この『マイ・ファニー・バレンタイン』という曲は、作られたのが1937年だから、当然これまで歌った人は数えきれないほどいるだろう。歌ではなく演奏で聴き親しんでいる人も多いと思う。特にマイルス・デイビスの名演は名高いところだが、皆さんはどなたのバージョンがお好きでしょう。僕は、う~ん、やっぱりチェット・ベーカーなんだな。

 詞の中身は、バレンタインという名の漫画みたいなおもしろい顔の女性がいてさ、その子が好きな男がいるんだよね。「笑える顔で、写真向きじゃないけれど、僕の大好きな芸術作品だ」なんて断言してる。「...でももし僕のことが好きなら、髪の毛一本、変わらないでいて欲しい。僕のかわいいバレンタインでいておくれ。毎日がバレンタイン・デーなのさ」......どう?僕はこのカップルは絶対幸せになったと思う。でも実際は「君は美しい」を連発されるのとどっちがいいだろう。





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Last updated  2003.10.22 03:39:17
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