Road to an Agriconsul

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2007年06月13日
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カテゴリ: 農業一般
「カルガドール」とは、スペイン語で「Cargador」と書きます。

 つまり「ハキリアリ」のセッセと葉を運ぶ姿がまさにそれらの表現にふさわしいため、現地では「カルガドール」と呼ばれるようになったのかもしれません。

 ところでこの一見可愛らしい姿の蟻たちは、実は農業にとってはとてつもない害虫になることがあります。
 確かに一匹の小さな蟻が運ぶ葉の量はタカが知れています。しかし蟻は集団行動を得意とする昆虫、ある木を獲物に据えると、何千何万匹という「カルガドール」がその木に襲い掛かります。
 私は実際数メートルある木の葉が、一晩にしてほぼ丸裸になってしまった姿を目にしたこともあります。
 「蟻は獅子をも倒す」といいますが、もし「カルガドール」のターゲットとなった木が農家が育てている果樹などだとしたら・・・・、想像するだけで何とも恐ろしい限りです。

 さてわたしが任された「ババコプロジェクト」は、なかなかよい滑り出しをはじめていました。
 「ババコ」は熱帯の果樹というよりは、当時エクアドルでも標高の高い地域で栽培が広がっていたように、雨が少ない、冷涼な気候を好むようでした。
 そのためわたしが働いていた農業高校があったジャングル地方での栽培を試みる場合は、雨季の雨を防ぐ必要もあり、屋根にビニールを張った、木製の雨よけハウスも用意されました。

 そのような雨をコントールできる環境の中、持ち込んだ苗も無事根付き、「ババコ」は新葉も展開しはじめるようになりました。またその頃ちょうど開催された「地域の高校が集まって開催された文化祭」のような催しにも、この農業高校の取り組みとして「ババコプロジェクト」は紹介され、注目されるようになってきて、農場を訪れるかたもあらわれはじめました。

 それから数ヶ月後、先端やわき芽から伸び出した葉も大きく広がり、順調に生育がすすんでいる「ババコ」を眺めながら、わたしの頭の中のババコ栽培イメージは、既に来年の収穫量のことや、それからの普及のことなど、果てしなく広がっていくばかり・・・、そしていつの頃からか、あの「カルガドール」の存在すらわたしは忘れかけていました。

 しかしまさにそれと時を同じくして、「カルガドール」の先遣隊の蟻たちの姿が、その平和なババコ園に現れはじめ、刻々の彼らの魔の手が伸びていたわけですが・・・。







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最終更新日  2007年06月13日 07時56分42秒
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