Road to an Agriconsul

Road to an Agriconsul

2007年06月16日
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カテゴリ: 農業一般


 普段は緑の葉で青々と覆われているその一帯が、奥のほうだけ茶色く見えるのです。

 「あれ?どうしたんだろうと?」と思い、近づいていったわたしの耳に、「シャカシャカ」という嫌な音が聞こえてきます。そして足もとには左右に揺れ動く、緑色の一筋の川のような流れ・・・、「エッ!!」といった声にならない声を詰まらせたわたしは、まさに呆然と立ちすくしてしまいました。

 目の前ではまさにあの「カルガドール」がこのババコの木々に襲いかかっているではありませんか。そして無数の蟻が木に這い登っては葉を切り落とし、下ではその葉をセッセと運ぶアリたちの姿が・・・・、その様子が川のように見えているのでした。

 数秒後だったか、数十秒後だったその時間は分かりませんが、正気に戻った私は、普段から農作業を手伝ってくれていた、高校の用務員のホセのところへ走っていきました。そして「カルガドール」がババコの葉を運んでいることを伝え、何か対策はないだろうかと尋ねました。

 すると彼は、蟻の巣を掘ってそこにガソリンをまいて焼いてしまったらよいと教えてくれました。
 私はとりあえずシャベルとガソリンと新聞紙とマッチを持ってババコ畑へ戻り、その「カルガドール」の流れに沿い歩いては、「カルガドール」が葉を運び込んでいるその出入り口を発見したのでした。

 早速巣穴を掘り始めると、目の前はまさに蟻だらけ・・・、「カルガドール」も何が起きたか分からない様で、右往左往しています。
 以前は彼らの葉を運ぶ姿を可愛い・・・と感じていたわたしも、その時ばかりはそんな気持ちは微塵もなく、何とか「ババコ」を守らねば・・・、という一心で、巣穴にガソリンを注ぎ、火をつけました。
 そしてちょうど乾季の乾燥した空気の中で、「ボッ!!」という音とともにたちあがった炎は、みるみる巣を焼いていくのでした。

 ひとまず気持ちを落ち着けたわたしは、「カルガドール」には悪いことをしたと思いながらも、これで1つこの害虫に対する対策を確立したと、ホッとした気持ちで、手に持ったシャベルにもたれかかっては、しばらくその炎を眺めていたのでした。

 しかしそれは、わたしは後ろを振り返り、他にも何本もの緑の川の流れがババコ園の中にあることに気づくまでのつかの間の余裕でしかなかったわけですが・・・。

アマゾン一望
<目の前い広がるアマゾン地帯>






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最終更新日  2007年06月18日 07時50分36秒
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