Road to an Agriconsul

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2007年08月04日
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カテゴリ: 農園


 確かに「3度の飯より、それが好き」という人にたまに出会うことがある。

 その点わたしなどは、至って普通の人間で、目の前に自分の興味のあることがあっても、もしその場に食事が提供されたならば、迷わず食事を取ってしまうタイプである。まあ興味といっても、底の浅い興味なのだろう。

 ところで3~4ヶ月ぐらい前から、農園に蜂の調査をするために定期的にやってくる某大学の大学院生がいる。彼は新島に住んでいる蜂の種類を調査しているそうで、新島の何箇所かにお手製の蜂の巣を仕掛けていて、その1つが農園の管理棟の外柱にもくくりつけてある。
ちなみにその蜂の巣は、長さが40cmの竹筒を束ねてつくったもので、様々な蜂に使ってもらえるようにそれぞれ太さが違う。

 わたしは性格上農園を訪れる方には声をかけてしまうタイプで、ある日大きな虫取り網を持ち頭にタオルを巻いた出で立ちで現れたその彼にも興味津々で話しかけてしまった。

 さてある分野に専門性をもっている方のお話をお聞きするのはやはりおもしろいもので、蜂の種類や生活史など頭に浮かぶことを色々質問としてぶつけてみた。彼はそれぞれの質問に詳しく答えてくれるのだが、時折面白い行動をとるのである。
 それはわたしたちの周りに小さな虫が飛んできて、それが蜂の1種だとすると、わたしと話をしているにもかかわらず、彼は持っている虫取り網をすばやく振り回しては、それを上手にキャッチしては、「これは○○蜂だ。」などと識別しているのである。

 わたしはその行動を見て更に感心してしまった。やはり専門を極める人というのは、その興味の対象に常にアンテナを張っていて、その対象に対して反射的に動いてしまうような人でなければならないのだろう。

 ところで先日、月1度の調査記録をするために、その彼が農園に再びやってきた。早速柱に取り付けてある蜂の巣をのぞいてみると、幾つかの竹筒が確かに蜂たちに使われているではないか。普段まったく巣のことなど気にしていないわたしも、その時ばかりはついついその彼に「この蜂はなんていう名前?」などと聞いてしまった。

 しばらく観察していると、大きさの違う何種類もの蜂が竹筒に飛び込んできた。そしてその蜂たちは決まって何かを抱えていて、あるものは土であったり、またあるものは小さな芋虫であったりするのである。

 わたしはその蜂たちの営みを見て、子供が偶然にもすてきな宝物を見つけてしまったように、「わー、すげー。」と、声を上げて喜んでしまった。

 普段何気なく仕事をしている農園でも、こんな物語が繰り広げられているのを知り、嬉しくなったひと時だった。そしてそれを気づかせてくれた彼(蜂博士?)にはとても感謝している。

竹筒をふさぐための土を持ってきた瑠璃色の蜂
<竹筒をふさぐための土を運んできた瑠璃色の蜂>







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最終更新日  2007年08月04日 07時25分55秒
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