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2025年09月28日
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カテゴリ: 福祉関連
ばあちゃんが,万博に行ってみたいと言うので,ずいぶん前から準備をし始めました。

 まず,交通手段ですが,新幹線では時間がかかりすぎて疲れてしまうので,ここは茨城空港から神戸空港まで飛行機で行き,空港から三ノ宮に出て大阪を目指す段取りにしました。茨城空港から神戸空港まで約1時間。電車を乗り継いでも全体2時間半くらいでホテル入りできる計画です。

 当日の天候がどうなるかわからなかったので,大雨で万博に行けなかったとしても,ホテルの中で楽しんで過ごせるところを宿泊先として探しました。私が予約した頃は,主な宿泊先から西ゲート行きのシャトルバスが出るというのでそのつもりでいたら,9月に入るとシャトルバスが出なくなるとJTBさんから連絡が来て宿泊先を変えたのでした。シャトルバスがなくなるなんて,てっきり9月は人が減るものだと思っていたのです。

 でも蓋を開けたら,万博って終わりの方が混むなんて話ですもの,「あらまあ」という感じです。呑気にしている場合じゃなくて,さっさと入場の予約もとってしまうべきでした。飛行機の指定席もね。
東ゲートにするのか西ゲートにするのか,悩んでいるうちに早い時刻の入場予約は埋まってしまって,結局11時に東ゲートから入場することになってしまいました。早めに準備を始めると,いつから本気モードになったら良いのかわからなくて,結局仕事に紛れて出遅れました。2か月前抽選が一番確率の高い予約抽選だったのに,それにも気付かず適当に申し込んだのも悔やまれます。1個でも予約がとれていれば安心して充実した万博になったのになあ。

 車椅子のばあちゃんを始め,一緒に行く妹,弟,甥のモトノリはみんな旅行慣れしていない「ただ付いていく」つもりのメンバーです。せめて息子に手伝わせたいと思いましたが「行かない」とそっけなくいわれてしまったのでした。

 まあ,それでも,少しでも楽しい万博にしようと思い,1か月くらい前から情報を集めて作戦を立てました。その成果もあって,思ったよりもすんなり行った感じだったので,家族連れの方に参考になるかもしれないと思ってメモっておきます。

 ネットで見ていると,万博の情報ってすごい勢いがある情報で,動画がバンバンあがります。万博に何十回も行っているいわゆる「万博ガチ勢」と言われる方々や,素朴に1回目の万博の様子を動画にしてくれている方など本当にたくさんありますが,家族連れの情報はあんまりないです。入場者が20万人を超える日になってくると,ご夫婦ふたりで万博に出かける方々も,予約は一人ずつでしかとれないということでしたし,家族4人までしか住友館のLINE予約もできない状況になっていました。
 家族5人分でパビリオンの予約を取るとか至難の業で,9月27日土曜日の2か月予約も,7日前予約もはずれて,3日前は覗いてみたけど何もなく,当日予約はチャレンジもしませんでした。当日予約で5人分なんて挑戦するだけ時間の無駄だと思いました。ひとりだけ当たっても仕方がないし,結局,予約はひとつもなしで万博に行くことになってしまいました。



 ホテルから中央線弁天町駅改札まで,その後乗車までのエレベーターと電車を降りてから改札までのエレベーター,改札を出てから地上に上がるまでのエレベーターを実際に乗って確認し,万博会場東ゲートの案内のお兄さんに,車いすで多目的レーンを通れるかどうか確認して,大丈夫そうだと確認してから,帰りもエレベーターを確認しながらホテルまで戻りました。エレベーターはベビーカー利用の子連れの若いご夫婦が多く利用していて,高齢者の車いすの方はあまりいませんでしたが,若い方がお一人で車いすを利用している方もちらほらいらっしゃいました。そういう車椅子利用の方の動きはとても合理的で,万博会場に入る前から,車椅子でも万博会場を自由に動いて十分楽しめることを予感させてくださいました。そういう方々の動きをお手本にして,いかに人の流れにのってスムーズに車いすで動けるか,これからばあちゃんの付添や近い将来の自分のために研究する価値は十分あると思います。

 夢洲駅はごった返していて,聞きしに勝る混みようで,27日土曜日は混雑記録を更新するかもしれないと思うと気が遠くなる思いでした。この混み方は,土浦の花火が終わった後,桟敷席の方々が一斉に帰る時の混雑ぶりと同じくらいで,それが延々と続いているのですからかなりのストレスになりそうでした。

 ホテルは駅直結で,弁天町から夢洲まで乗車時間は10分超くらいですが,大混雑の中を潜り抜けてエレベーターの待ち時間まで入れると,ホテルからの往復で1時間30分近くかかってしまいました。これは,気を引き締めていかないと人の多さに圧倒されて動けなくなってしまうかもしれないと思いました。でも,一時期の東京の通勤ラッシュと比べたら,まだそこまでは行っていないと思いました。午後7時頃でしたからね。午後9時すぎたら,もっと大変になるというので,明日は早めに切り上げようと思いました。

 翌27日,マイボトルにたくさん氷を入れて水を入れ,さらに未開封の水のペットボトルを予備に持ち,折り畳みの椅子(通称「万博椅子」)をそれぞれ持って,午前9時30分にホテルを出ました。出てからすぐコンビニで少し軽食を買いました。理想を言えば,お昼は午後2時とか3時頃の遅めにして,マレーシアパビリオンや大阪ヘルスケアパビリオンあたりで食べられたらいいなあ,と思っていましたが,どうも普通の混雑ではなさそうなので,おにぎりやパン,カロリーメイトでしのぐこともやむなしと思ったからです。万博椅子はプラスチック製ですが,誰が考えたのか結構丈夫でしっかりしています。重さは1キロくらいありますが,使い道が結構ありそうです。

 その後,弁天町から昨日下見したとおりに行って電車に乗ったのですが,この混雑が昨日の夕方よりもひどかったのでした。車いすをそのまま載せられるようなスペースは全くありませんでした。最初から思いやられるなあ,と思いました。仕方がないので,ばあちゃんに車いすを降りてもらい,車いすを畳んで乗りこみました。片道10分ちょっとなので,何とかなるだろうとは思いましたが,慣れない電車でばあちゃんは少し不安そうでした。でも何とその後,2駅通過するくらいで降りる人がいて,周りの皆さんがばあちゃんを座らせてくださったのです。大阪の方々は親切でした。お礼を言って,ばあちゃんを座らせてもらいました。本当に助かりました。ありがとうございました。

 夢洲についてから,エレベーターを乗り継いで地上に出て,東ゲートの多目的レーンに到着したのが午前10時30分,車いすで係の人に近づいたところ,「何時からのチケットですか」と聞かれたので「11時です」と答えたところ,「そのまま行ってください」と言われて待ち時間なくゲートを通過できました。すごい!予定では多目的レーンでも午前10時30分から入場待ちをして,11時30分ころに入場するだろうと予想していたのですが,予想よりも1時間も早く入場できたのでした。

 ゲートのチェック担当の方々の手際の良さと言ったらすごいです。アドバイスも親切です。こんなに暑い中,朝早くからずっとゲートで立ち仕事をしているのに,疲れも見せず嫌な顔もせずに,車いすのばあちゃんと私達家族を通してくださいました。ゲート通過の時に,飲み物はすぐに出せるようにみんなに指示してありましたし,チケットはプリントアウトして,ケースに入れて首から下げてもらっていたので,みんなスイスイ通れました。

 さて,今回の万博旅行の最大の難関は,人気パビリオンに午前中に「並べるかどうか」,です。午前中に並ぶことができれば,そこそこの時間でパビリオンに入れるはず。気合の入ったパビリオンにひとつでも入れれば充実感は断然増すはずでした。出発の1か月前くらいから,時間があれば「万博GO」を眺めて人の動きを見て楽しんでいたのですが(まるで,万博会場内に大きな「意思」があるみたいに見えて面白かったのです),10月13日の最終日にイベントが行われるなどのニュースが出てからは,急に「万博GO」の情報に勢いがなくなりました。多分,情報を入力する人の数がかなり減ってしまったのだと思います。万博ガチ勢の方々の興味の矛先が変わったのだろうと思います。

 それでも予定よりも1時間も早く入れたので,これはいけるかと思い,「万博GO」を確認してみると,クウェートや中国が2時間かからないくらいで並べそうに見えたので,大屋根リングの下を通って急いで行ってみました。私が到着した時はまだ並べたのですが,車いすの到着が少し遅れた間に,停止になってしまって並べなくなってしまいました。気がはやりすぎて,私が車いすのばあちゃんを弟に任せてしまい,車椅子とペースを合わせて案内しなかったのが敗因です。すごい残念でしたが仕方がありません。こうなると,しばらくは並ぶこともできないので,午前中は訪問するパビリオンの数で勝負することにしました。東側半分の会場内を動く予定にしていても,夕方までに10個くらいは何がしかのパビリオンに入れる計算も成り立つので,そこまで狙わなくてもそこそこ行くだろうと思っていました。

まず,中国パビリオンに近いパビリオンですぐに入れそうなのは,いのちの遊び場クラゲ館の1階に入るか,チェコパビリオン側に周るかなのですが,チェコの方が万博気分が出るかと思いチェコに行ってみました。並んだところで噴水ショーを見ることができました。チェコにはすぐに入れて,ぐるぐると螺旋の廊下をあがってボヘミアンガラスの涙の形をした作品などを見ることができました。一番上まで車いすで上がって行って,帰りは階段でゆっくりとばあちゃんの後ろについて歩いて降りてきました。まだばあちゃんは,自分で歩くこと自体は普通にできるので,短い距離は動いてもらえます。少しは動きたいとばあちゃんも言っていました。この兼ね合いは慣れないと難しそうです。

次は隣のマルタパビリオンに入りました。ここは,車いすのばあちゃんを見るとすぐに声をかけてくれて,先に通してくれました。ばあちゃんは,車いすに乗っていても障碍者手帳はないので,基本的にパビリオンでの優先待遇などはありませんが,パビリオンによっては車いすの人を早めに通してくれたりしました。マルタパビリオンでは,マルタの甲冑と日本の兜の説明を受けた後,その前でクイズが出されたのですが,他の人たちが遠慮して何も言わずに黙っていたので,僭越ながら手を上げて答えたところ正解し,マルタのトートバッグをもらいました。これは良い思い出になりました。でも,このトートバッグの図案が何なのか恥ずかしながら全然知りませんでした。万博から帰ってきてからNHKの歴史探偵でマルタの話が出て,同じような図案が出て番組で出てきたので感動しました。万博では,家族を連れてパビリオンに入ること,身動きできなくなるほど混み合う前に帰ってくることしか考えていなかったので,展示の内容などなかなか頭に入って来ませんでした。



 本当は,その隣のトルクメニスタンパビリオンにに行きたかったのですが,かなり並んでいたのでやめました。トルクメニスタンに並んで入る意味をみんなに理解してもらうことは多分難しいだろうと思ったのです。観光ビザが取れないという万博でしか見られない国,というのに興味があったのですが,そこはみんなの興味に任せないとしんどい思いだけさせることになりかねません。

 北欧パビリオンを出たところでトイレに行きたいという話が出たのですが,ポルトガルパビリオン近くのトイレが大行列だったので,エスカレーターを上がって大屋根リングに上がり,そこのトイレを使いました。大屋根リングの下はメチャ混みでも,大屋根リングの上はそこまで混んでいないので歩きやすいと聞いていたので,多分トイレも空いているだろうと予想したのです。行ってみるとやはり空いていて,ほとんど待つことがありませんでした。トイレは,女性用の個室の数の情報がネットに出ているので,地図内にメモっておくと役に立つかもしれません。大屋根リングのトイレの個室は4つずつしかないのですが,トイレの入り口が奥に入っていて目立たないので空いているのだろうと思います。

 せっかく大屋根リングに上がったので,そのまま大屋根リングをマレーシアパビリオンのところまで歩きました。ばあちゃんも喜んで歩いていました。でも,すぐに入れることや良い香りで有名なUAEパビリオンを大屋根リングの上から通過してしまったので,「あー,せっかく入れそうな良いパビリオンなんだけどねー」と思いながら眺めていました。1回通過してしまうと,もう戻ってこれないかもしれないし,効率よく回らないと沢山はまわれないよなー,なんて思っていました。私は方向音痴なのですが,地図を見て歩く訓練は不動産開発の仕事でさんざんしたので,地図があれば動線の検討はつきます。

 マレーシアパビリオンのところで大屋根リングを降りた頃には,2時少し前という時間もあって,どこもかしこも満員御礼で主だったパビリオンには並ぶこともできません。コモンズAも並べませんでした。コモンズAは小さなブースが沢山集まっているパビリオンでスタンプが沢山集められるし,とても楽しいという情報だったので残念でした。仕方がないので,停止間際だったモザンビークパビリオンに入って2階で涼みながら映像を見た後,1階で展示を見てきました。パビリオンを出たところで,日陰を見つけて万博椅子を広げて朝買ってきた軽食をみんなで食べました。27日は,風が涼しかったので,割と過ごしやすかったので外でのランチも苦にならず助かりました。結局,午後2時くらいまでに4つのパビリオンに入ることができ,大屋根リングにも上がることができました。

 ランチを食べながら,これからどうするかみんなで検討したのですが,また,クウェートや中国が並べるか見たいという声があがったので,人混みをかき分けて行って見ましたが,大混みで全然並べませんでした。せっかくここまで来たので,国際機関共同館に入って,展示を見て,スタンプもゲットしました。ここでいのちの遊び場クラゲ館の1階に入ってみても良かったよなあ,と後から思いました。もうちょっと日本のパビリオンにフォーカスしても良かったかと。



 大阪ヘルスケアパビリオンのように,予約がなくても見ることができる目玉展示が予約プログラムとは別にあると良いですよね。気合の入ったパビリオンの展示は一部分だけでも説得力がちがいます。それを見ただけでも,来て良かったと思うことができます。

 そこまで来ると午後3時30分です。今日は土曜日で花火もやるのですが,遅くなると電車が大変になるし,それなりに動き回ってばあちゃんも疲れたのでそろそろ帰ろうかという話になりました。モトノリがお土産を見たいと言うので,オフィシャルストアに入ろうとしたら,入店まで1時間30分待ちとのプラカードだったので,モトノリも「やめよう」ということだしやめました。ミャクミャクなら,駅や空港のお土産店でも買えそうです。会場内限定のグッズがあるのかもしれませんが,そこまで事前勉強していませんでしたし,万博のお菓子よりも神戸のお菓子の方が美味しそうに見えてしまったのでそっちを買おうと思いました。

 東ゲートを出たところのトイレに寄って,少し休んだところで,またエレベーターを乗り継いで電車に乗り込みました。この時間だと,まだ混雑はそれほどではなく車椅子に乗ったまま電車に乗り込めます。弁天町で降りたところで午後5時くらい。少し早いけど,夕飯のお店を探してお好み焼き屋さんに入り,お兄さんやお姉さんに作ってもらったお好み焼きを食べました。汗をかいた後で,お腹もそこそこ空いていたせいか,涼しいお店でビールと一緒に食べるお好み焼きの美味しかったこと!良いお店の選択をしたと言って,みんなで喜びました。関東ではお好み焼きは自分で焼きますが,慣れている人に焼いてもらった方が美味しく焼けるような気がします。

 万博では,食べ物屋さんやお土産屋さんに入れませんでしたが,逆に割高のものにお金を使わなくて良かったのでものは考えようです。チケットの値段だけでこれだけ遊べるのも珍しいですよね。事前にもっと勉強して外国と日本との関係などの知識を入れていけば,もっと楽しい展示鑑賞ができたはずなので,次回があるとすれば(再来年の横浜が農業や食料がテーマなので行ってみたいと話しているところです),ガイドブックにつられたりしないで,もう少し突っ込んだ知識を持って行って見たいと思います。

 外国の人気パビリオンには入れませんでしたが(返す返すも初動の失敗が悔やまれます),予約が1個もなくても,パビリオンの数だけで良ければ結構入れることは確認できました。10時30分から午後3時30分の5時間で6個のパビリオンに入れましたし,スタンプは12個ゲットできました。7~8個はパビリオンに入れるだろうと思っていたので少し少ないですが,大屋根リングに上がって歩けたので,それも悪くなかったと思います。

 その晩は,何年ぶりかというくらいぐっすり眠れたし,翌朝は意外に疲れもなく目が覚めました。大阪では温泉には入れたし,飛行機でも車いすは前の方に座らせてもらえて助かりましたし,茨城空港ではポイントがたまってオリジナルタオル(1500円)をもらえたのでした。お金は使わずトートバッグやタオルがお土産になって良かったです。帰ってきてからの翌週は,何故だかとても元気に仕事ができました。多分,車いすを持って出かけることに慣れていなかったので旅行に必死で集中している状況になり,仕事を全く忘れてすごしていたので,本当の気分転換になったのだと思います。少し間違えば大変なことになるというギリギリの経験でリフレッシュになるという皮肉な話ですが,リフレッシュはのんびりしさえすればできるというものばかりでもないようです。

 家族連れでも車いすでも移動に悪い事ばかりではないですし,よく事前情報を掴んでいけば効率よく歩き回ることもできます。万博の混雑はどうやら高止まりつつも頭打ちのようですし,いくつかのプランを持って行けば良いと思います。楽しみ方は見つけるものかもしれません。

 ばあちゃんは,車いすでの遠出にすっかり自信をつけて,今度は那覇にいくのだと言っています。やれやれ良かった。「あともう1日万博に行けたら良かったねー。家が近かったらまた行きたいっていう気持ちはわかるねー。」とみんなで言っていました。総じて楽しかったので行って良かったです。

 再来年の横浜の万博は,なんだか微妙な場所の横浜のようで,どうやって会場まで行くのかよくわかりませんが,スムーズに横浜駅から行けそうならば,それこそ「万博ガチ勢」を目指して頑張ってみても面白いかもしれません。でも,あの関西の万博ガチ勢の勢いには始めから負けそうな気がします。





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最終更新日  2025年10月05日 15時18分35秒
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