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2006.03.18
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このページにリンクしている丸さんの、「音楽徒然草」中で

「ビートルズ」も「栄ちゃん」も「GOLDEN CAPS」も
僕は今でも冷静に聞くことができる。
その曲が持っている時代の空気をわかってないからだ。
それに付随するのは、僕個人、或いは、僕とその周囲の関係性の中で紡ぎだされた「心象」しかない(それはそれで大事なものなのだが)。
僕はとことん自分がウエッティになるのを畏れ、ひたすら乾いた音を求めつづけていた。
当時僕はバンドを組んでいて、親友の彼女をボーカルにしていた。
僕は真昼間から、彼女の家にふらっと遊びにいっては、

彼女の家は吉祥寺にあり、僕の家は西荻にあった。
どこか軽い80年代は終わり、無秩序で、予想だにできない現在につながる90年代がやってきていた。その流れは早く、すっかり怖くなってしまった僕は吉祥寺と西荻にこもってしまった。
前述の親友の彼女は、感性ではなく、様式とガイドブックに支配された僕の音楽嗜好を一笑に付した。
彼女は、ガランとしたリビングで、何度もこの曲のプロモを見せた。
「素晴らしい日々は」ちっとも素晴らしくなかった。
彼がユニコーンを出たように、共同体の欺瞞を看破しており
当時の生きている関係性がいずれは古ぼけたものになることを、冷静に告げていた。
本当は「素晴らしい日々」ではなくて、「素晴らしかった日々」なのではないのだろうか。
いやなのは、この曲は日本語でできている。
聞いた瞬間、あの時の空気や光景が瞬時に脳裏に蘇るが、もうそれは私の手の中にはない。「思い出の曲」というものは、もっと甘くて楽しいはずなのだが
今でもこの曲は現実をつきつけている。年を重ねれば重ねるほどだ。





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最終更新日  2006.03.19 00:31:46
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