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2006.03.19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
僕は、東京を去らなければいけなかった。

ヘドロのように僕自身に蓄積し、僕は自分の愛したものすべてを放逐しそうになっていた。
僕は、会社を休み、散らかった部屋で死んだように眠っていたが
夕刻、空腹に耐えかね、外に這い出した。
夕暮れの武蔵野はまだ、冬の寒さが残っていた。
井の頭公園には、人もまばらで、なにか物悲しかった。
手には数枚の千円札があった。
松屋でなんか食ったら帰ろう、僕は朦朧とそう思っていた。

僕は自分の基盤を見失っていた。
僕はカウンターに座り、薄っぺらいに肉をがっつくと
ポケットの中で千円札の数をもう一度数えた。
給料日までこの枚数で過ごすのがなんとも心細い。
頭の上でゴスペルが鳴っている。
天から降りてきたような曲調だった。
それは、モータウンではなさそうだった
打ち込みは完全にエレクトリックだ。
しかし、私の朦朧とした頭は突如開いた。
日本語なのだ、変なアクセントだが確かにそうだ。
僕はその夜、友人のトム氏に電話して、今日のできごとを話した。

音楽は才能なのだ・・・
僕は何かに打ちのめされたようにそう思った。
彼女はその後これに匹敵するコードをつくっていない。
僕はその1ヵ月後東京を去った。





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最終更新日  2006.03.19 23:47:25
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