日々悄然

日々悄然

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

aikobean

aikobean

コメント新着

お掃除おばちゃん@ Re:連載小話 HELP(07/09) あは、7、8年前の小説なのネ? 主人公は…
aiko@ わざわざ。。。 本当にすみません。またよろしくおねがい…
h-garage @ ご無沙汰しております。 お久しぶりです。 まさか大変な事態に…
aikobean @ Re:ご無沙汰してます(09/16) まるさん ありがとう まるさん。。 ま…
まる@ ご無沙汰してます そんな大変な事があったとは知りませんで…

フリーページ

2006.03.19
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
僕は、東京を去らなければいけなかった。
ジリジリと、僕は壁の間際まで追い詰められ、僕自身の化け物が
ヘドロのように僕自身に蓄積し、僕は自分の愛したものすべてを放逐しそうになっていた。
僕は、会社を休み、散らかった部屋で死んだように眠っていたが
夕刻、空腹に耐えかね、外に這い出した。
夕暮れの武蔵野はまだ、冬の寒さが残っていた。
井の頭公園には、人もまばらで、なにか物悲しかった。
手には数枚の千円札があった。
松屋でなんか食ったら帰ろう、僕は朦朧とそう思っていた。

僕は自分の基盤を見失っていた。
僕はカウンターに座り、薄っぺらいに肉をがっつくと
ポケットの中で千円札の数をもう一度数えた。
給料日までこの枚数で過ごすのがなんとも心細い。
頭の上でゴスペルが鳴っている。
天から降りてきたような曲調だった。
それは、モータウンではなさそうだった
打ち込みは完全にエレクトリックだ。
しかし、私の朦朧とした頭は突如開いた。
日本語なのだ、変なアクセントだが確かにそうだ。
僕はその夜、友人のトム氏に電話して、今日のできごとを話した。

音楽は才能なのだ・・・
僕は何かに打ちのめされたようにそう思った。
彼女はその後これに匹敵するコードをつくっていない。
僕はその1ヵ月後東京を去った。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.03.19 23:47:25
コメント(2) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


ウタダヒカル  
h-garage  さん
aikobeanさんのところでこの曲が取り上げられるとは・・・ちょっとビックリです。当時、僕は中学生か高校生だったと思いますが・・・今もですが・・・流行モノには目もくれずマニアックにモッズ!モッズ!と突き進んでいた気がします。ある意味ハングリーだったかも?? (2006.03.21 16:08:29)

Re:ウタダヒカル(03/19)  
h-garageさん
いゃあ、こんなゴスペルみたいな曲を作る日本人が出てくるとは・・思いませんでした
しかし、究極の1発屋といえるかも・・・
H-GARAGEさん、中学生からモッズなのですね
筋金入りだぁ・・・ (2006.03.21 22:30:48)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: