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2024年06月16日
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カテゴリ: 雑感



今回の大河ドラマはコアなファンもいる一方で、従来とはあまりにも違う路線にとまどいもあるのかもしれない。さらに視聴率もいまいちという話もあり、こうしたものをわざわざNHKでやるのかという見方もあるようである。
正直真面目に見たのは第一回だけだったが、紫式部と道長が街でお互いに知らずに出あって恋心を抱いたり、紫式部が男の声色で和歌の代筆をしたりするなどは、歴史的にはありえないが、韓国大河ドラマではよくこうしたぶっとんだ話がでてくる。ある意味、これは大河ドラマの韓国大河化…ではないか。
こうしたものに対する否定的な意見も肯定的な意見も理解できる。そして自分自身は、このドラマをそれほど集中して見ているわけでもないので何とも言えないのだが、このドラマを契機に平安時代の貴族生活やそこで生きた人々の本音に関心をもったのは事実である。そして今、枕草子を読んでいる。
かつて読んだときには、どうでもよいことばかり書いてあるなという感じで、正直面白いとも思わなかったのだが、執筆が関白家没落の後という経緯をふまえると、また、読み方が変わってくる。今なら楽しく美しい記憶は写真や映像にとっておくことができるが、当時はもちろんそうしたものはない。あの素晴らしい栄華の頃や素敵な人々をぜひ筆によってのこしておきたい。こんな風に思うのも自然の心理だろう。そして貴族社会には関白家に対する哀惜や同情もあり、栄花物語にも道隆の人柄を誉めたところで、なんであんな素晴らしい家の人々が早死にしたり不幸になったりするのだろうかと記述した箇所もあったくらいだ。枕草子には、執筆途中で、こういうことも書いておけばよいと意見する人もいたことがうかがえる記述もある。関白家の栄華を懐かしむ人々を中心に、読まれて広まっていったのではないか。それにこの時代の権力闘争と言っても、血で血を洗うようなものではなく、大鏡には道長は「情けある者」で、権力闘争に勝った後も、伊周を家に招いて碁などを一緒にうっていたとある。平和な時代だ。
あらためて枕草子を読むと、冗談ばかり言って磊落な性格の藤原道隆や、人は善いが頭がよくなくたぶん物足りなさを感じて別れることになった元夫の橘則光、光源氏のモデルのような伊周らが生き生きとえがかれ、かの時代がすごく身近に感じられる。





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最終更新日  2024年06月16日 13時59分59秒
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