アラ還の独り言

アラ還の独り言

2016年09月12日
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カテゴリ: 妄想
がん治療中に化学療法、免疫療法以外のいわゆる補完療法と称するものがあります。

学会発表やHPのみで、論文になっているものは皆無です。

象は体が大きいのにがんになることは少なくなっています。細胞分裂回数を考えれば、もっとがんになってもいいはずなのですが。この理由はp53癌抑制遺伝子の種類が他の動物に比べて多いからと推定されています。確かに象の遺伝子には10種類ぐらいのP54癌抑制遺伝子が分かっています。しかも、他の動物から奪い取ったような形で遺伝子に組み込まれているようです。

でも、p53癌抑制遺伝子の種類が多いことと象のがんの少ないことは単なる仮説でしかありません。因果関係が証明されていないのです。

今のところ現実とデータが一致しているのであたかも事実であるかのように見えますが、がんを抑制する他の機序が見つかればあっという間に、指先が黄色いと肺がんになりやすいとかサラリーが高い人は高血圧になりやすいという過誤になってしまいます。

ここでp53遺伝子の話をしたのはそれを頭文字にするがんの補完療法のインターネット広告をよく見かけるからです。

効果に関しては、In Vitroの実験データとせいぜいマウスの実験データ、および効果があったと患者が判断した症例報告のみです。

いやだ、いやだ

もし本当に効果のある、補完療法が見つかったとしても、臨床試験を受け入れてもらうことが、うさんくさいという理由で難しくなる。(オプジーボ点滴静注も臨床試験を始めるときにはうさんくさいといっている先生もいました。今のところ、データをみると、腎癌以外は、800万円もだす薬とは私は思っていませんが。)





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最終更新日  2016年09月12日 18時39分42秒
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