アラ還の独り言

アラ還の独り言

2017年02月06日
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多発性硬化症とは大辞林によれば「脱髄疾患の一。中枢神経系の白質に多発性の脱髄病変が起きる疾患。運動麻痺・知覚障害などの神経障害を伴う。原因は不明。」
メルクマニュアル(最近使い訳すくなりました)によると「多発性硬化症(MS)は,脳および脊髄における散在性の脱髄斑を特徴とする。よくみられる症状には,視覚および眼球運動異常,錯感覚,筋力低下,痙縮,排尿機能障害,軽度認知障害などがある。典型的には複数の神経脱落症状がみられ,寛解と増悪を繰り返しながら,次第に能力障害を来す。」

難病指定されており、日本では最近増えています。

治療法としては抗体による治療法が最近承認されましたが、抗体は高価な薬剤です。

話題としてはある腸内細菌が多発性硬化症で減少しており、健康成人の糞便を移植する(ようするにカプセルでうんちをのむ)方法は糞便移植療法(faecal microbiota transplantation:FMT)が腸内細菌叢の以上による潰瘍性大腸炎で二重盲検比較試験で効果が認められたということが発表されています。

多発性硬化症においても同様な試みが行われつつあり、効果の可能性が示唆されています。

また、先に患者の血液幹細胞を取っておいてから、免疫をいったん破壊してから血液幹細胞を戻してやると5年間の寛解が得られたという報告が行われています。今後の大規模試験あるいは比較試験のデータが必要ではありますが、期待できるものではあります。ただし、白血病の治療と同じようにいったん免疫細胞をすべて破壊することが前提となっていますので、無菌室での入院が必要になるので、FMTに比べると高価な治療の一つではあります。

アンチエイジングの世界では若い人の血液を輸血する方法が動物実験で確かめられています。バンパイアが年をとらないのが動物実験上では明らかになっています。(人間でも行っている施設があるかもしれません。若い人からのiPS細胞から血液幹細胞を作り出せば、アンチエイジングに使えるかもしれません。)このことから、上記の治療でも他人の血液幹細胞(血液型を会わせる必要があります)を使えばさらに効果があるかもしれません。

iPS細胞から血液幹細胞を作る事は可能になっていますが、採取した年齢相応のものしかできないことがどこかの化粧品会社が発表していました。これを考えるとへその緒だけでなく、若い頃に細胞を取っておいて保存し、iPS細胞化していろいろな治療に使う時代が来るかもしれません。





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最終更新日  2017年02月06日 14時30分25秒
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