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発達障害のある子どもを育てる親とその支援者でつくるグループが9月、
兵庫県宝塚市にカフェをオープンさせた。
子どもに落ち着きがなくて店内で騒いでも、
他の客の視線を気にしなくてもいい。
希望すれば臨床心理士とのオンラインカウンセリングもできる。
グループ代表の小林ひかりさん(35)は
「『うちの子はちょっと変わってる?』
と悩む親が気楽に立ち寄り、
欲しい情報をもらって帰る。
そんなゆるくつながれる場所になれば」と話している。 小林さんは長男(7)が4歳になる少し前に発達障害と診断された。
一見すると普通の子だが、言葉を話すのが遅く、
こだわりが強い。
砂場でお友達のつくったものを踏みつぶす……。
「しつけがなっていない」と言われるため、
朝6時に公園で長男を遊ばせた。
知り合いに相談できず、
他人に迷惑をかけるからと外出をためらった。
発達障害と診断された後は必要な手続きも分からない。
「寂しさ8分、可愛さ2分だった」
と振り返る。
そんな経験から2016年、
同じような子を持つ親や支援者でグループ「宝塚発達コミュニティ花」を結成。
会員は宝塚市内を中心に奈良県や京都府からも加わり70人を超え、
交流会を月1回程度開いてきた。
「もっと気軽にふらっと来られる場所があれば」。
会員の声を受けてクラウドファンディングに挑戦。
「発達障害児の子育ても楽しめる。必要な人や情報とつながるカフェを」
と支援を呼び掛けると、目標を超える190万円が集まった。
カフェの名は「さんかくカフェ」。
「あなた・カフェ・誰か」の3点がつながる意味と、
「人として〇であることよりも△であることを楽しめたら」
という願いを込めた。
「花」のメンバーがスタッフになりランチを提供。
おしゃべりや相談をし合ったり、
子どもと一緒にケーキづくりを楽しめたりする。
小林さんらによると、
「子どもが発達障害なのでは」
と感じても、
病院に連れて行くことをためらい、
一人で悩んで孤立する親も多いという。
11月からは毎週月曜にカフェの個室で
「静波こころの診療所」(大阪市北区)の臨床心理士から
オンラインカウンセリング(30分3000円、要予約)も受けられる。
メンバーの一人で自閉症の長男(8)を育てる
磯部愛さん(33)=宝塚市=は
「診断前は、他の子どもと違う長男の行動に
『いつ治るのか、どうやったら治るのか』と悩み、
何度もベランダから飛び降りたい日があった」
という。
「安心してくつろげるカフェ。
一緒に気兼ねなく過ごしましょう」
と話している。
阪急小林駅徒歩5分。午前10時~午後4時。
火曜、日曜休み。「さんかくカフェ」(0797・98・9918)。
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