あま野球日記@大学野球

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2011.02.19
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カテゴリ: 近鉄バファローズ
■現・日本ハムの 梨田昌孝 監督の著書に『フィールドの指揮官・梨田昌孝の超野球学』(ベースボールマガジン社、2006年刊)という書籍がある。梨田さんが考える「捕手論」をまとめたもので、「正しいキャッチング」「正確なスローイング」の基本から「勝利に導くフィールディング」や、「投手に信頼されるインサイドワーク」「カウント別配球論」にいたる、いわば捕手にとっての原理原則が紹介されていた。

また他に「勝利に導くフィールディング」という項もあった。バント処理は捕球姿勢から立ち上がった一歩目のスタート、つまりダッシュ力が大切であると梨田さんは説いていた。
一歩目のスタート、ダッシュ力・・・。この文字を見た時、申し訳ないけれど、ボクは 「10・19」 の第2試合・9回裏に起きた梨田さんのプレーを思い出してしまった。


■(1988年10月19日、ロッテvs近鉄ダブルヘッダー第2試合、川崎球場)

近鉄  000 001 210 0 =4
ロッテ  010 000 21 0 =4


近鉄にとってのシーズン最終試合。第1試合を梨田の適時打で勝利した近鉄は、この年の優勝を決めるためには、第2試合も勝利することが絶対条件だった。

スコア4-4で迎えた9回裏、ロッテの攻撃。この回から梨田が出場した(投手は8回から登板した 阿波野秀幸 )。先頭打者の 古川慎一 はライト前に安打を放ち無死一塁に。続く 袴田英利 の送りバントの打球は、阿波野の前へ転がるゴロに。

ここで、ボクが思い出したプレー起きた。

この打球を処理しようとして、梨田と阿波野が交錯してしまったのだ。結果、一塁走者の古川はもちろん、打者だった袴田まで生かしてしまった(記録は内野安打)。キッとした目で先輩・梨田を睨む阿波野。絶対の信頼感を得ていた梨田のミスだっただけに、阿波野だけでなく、スタンドにいたボクも呆然としたものだった。


■冒頭に紹介した『超野球学』に話を戻す。梨田さんにとってもこのプレーは苦い思い出として記憶にあるそうだ。実際に「勝利に導くフィールディング」の項に、同じことが書いていた。以下、一部を抜粋。


(以上、『超野球学』)

一歩目のスタートが大切。でも勢い余って処理エリアを飛び出してはいけない・・・、と書き、その上でダッシュ力が最も優れた捕手は、5メートルほどのエリアを処理可能な 中尾孝義 だと書いていた。


こちら をどうぞ。 (前述のシーンは2分40秒頃です)



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Last updated  2011.02.20 00:35:17
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