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先日、店に出勤したら事務所の隅のテーブルに
60代くらいのおばさんがちょこんと両膝をそろえて座っていました。
そしてその後ろには仁王立ちの店長がいて
さらに50代くらいの女の人がそのおばさんに
いろいろ聞いていました。
その光景を見て私はすぐに状況が読めました。
「あ、万引きしたのね」と。
50代くらいのその女の人は私服警官でした。
たまに店内に配置されているみたいですが
私たちでさえどの人がそれなのかわからないんです。
そのたまたま私服警官が入るという日の
朝一番におばさんは御用となったようです。
以前、ホームセンターで働いていたときも
やはり主婦(50代くらい)が万引きでつかまり
休憩室につれてこられました。
ちょうど私が休憩中でお弁当を食べていたときでした。
大きな紙袋を店長が持ちながら
なにやら主婦に話をしていましたが
やがて警察がきて主婦は連行されていきました。
このことは次の日の新聞にも載りました。
この主婦の万引きした商品は総額2万円ほどのものでした。
中身は子供用と思われるジャージやスポーツ用品
日用品バッグ類などでした。
いまどき紙袋を持って店内に入るなんてと思いました。
万引きする気満々じゃないですか。
主婦の万引きは多いそうです。
生理前のイライラやストレス、つい魔が差した
そんなことを聞きますが、ストレスなんてみんな持っているだろうし
つい魔が差したといっても「盗ろう」というところまで
普通の感覚を持った人にはないと思います。
おばさんもこの主婦も家族においしいものを食べさせたい
家族にいいものを着せたい持たせたい
という気持ちがあったかもしれないけど。
だからといって物を盗んではいけませんよね。
私がその日、どこのレジに入るかを確認するために
おばさんが座っていたテーブルにあったシフト表を
見ようとしたとき、おばさんが万引きしたと思われる
商品のレシートが目に入ったのでつい見てしまいました。
金額が1600円ほどのレシート。
店長が(私にじゃなく)「お金があるなら買い取ってもらおうと
思ったけど」とぶつぶつ言っていたのを聞きました。
どうやらおばさんは所持金がなかったらしいです。
外にある警察車両を見たとき
おばさんは連れて行かれるんだろうなぁと思いました。
きっと家族は帰りを待っているだろうに・・・
おばさんくらいの年齢の人ならば
年金生活しているかもしれない。
旦那さんがいたとして年上だったらもう
働いていないかもしれない。
二人で年金生活しているとしたらきつきつかもしれない。
食料品を買うお金さえ満足に残らないかもしれない。
お金がないから物を盗んでいいということではないけど
お金がないと気持ちにも余裕がなくなるし
「魔が差した」ということにもなってしまうのではないでしょうか。
いえ、お金があっても万引きをする人もいます。
でも、そのおばさんは髪もぼさぼさで
目つきもうつろで表情も全くなく
反省しているのかなんとも思っていないのか
生気のない顔をしていました。
生活苦からきた犯罪ならこれはやはり国が悪いと思います。
今朝のテレビでも年輩のご夫婦で夫が痴呆症の妻の
看病に疲れて妻を殺したという事件を取り上げていました。
みのさんが「激しい戦時中を生き抜いて、その結果がこれじゃ
お年よりはかわいそう」みたいなことを言っていました。
私も本当にそうだよなぁと思いました。
私腹をこやして子供やお年寄り、立場の弱い国民を
手厚く保護してくれない、税金を自分の金のごとく
湯水のように使ってしまう国や政府。
貧富の差がだんだん激しくなってきている日本は
もはや住みにくい国になりつつあります。
今はこうして生活していられるけど
私ももしかしたら気持ちがひもじくなって
お金が入らなくなったら万引きするかもしれない。
痴呆症になったら殺されちゃうかもしれない。
(旦那より先にぼけちゃいられない!)
人ごとじゃない、明日はわが身だと思うと
万引きしたおばさんたちを頭から攻められない気持ちです。