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そらまめ48 @ Re:高橋幹さんの新作(07/28) 深夜にこんばんわ。角田奈穂です。 少し寝…

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2023/11/19
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カテゴリ: 美術 絵画 教室



剣山の頂上に向かう山の尾根を背景にしたのでしょうか?とても爽やかでスケールの大きな山の自然を感じます。
 空から山の尾根に向けての景色を淡い色のグラデーションが自然の壮大さと空気感を見事に捉えています。遠くに見える山々を消え入るようなタッチでぼかしを入れて描いているのはとても良かったなと思います。
 KONさんの友人は頂上に向かう途中で一息入れて記念写真を撮ったのでしょうか。なぜか少し疲れたような、あるいはこれからもう少し頑張るぞという雰囲気にも見えます。
私がそのような雰囲気に見えると言ったのは、友人の姿に細かいディテール、(顔の目、鼻、口など、また服のシワとか影など)が描かれていず、鑑賞者がここに佇む主人公の姿を見て、ある程度の想像力を働かしてどのような感じなのか判断することが前提にある作品かなと思ったからです。
人物を描くとき、目、鼻、口を含めてすべての部位をしっかり描くことも大事かと思いますが、逆に目、鼻、口を描かなくても、身体全体の流れ、仕草を見せることによって、その人物の雰囲気をより強く鑑賞者に感じさせることも可能です。
こういった技法を20世紀の巨匠である画家、アンリ・マティスはたびたび使用していました。細かいディテールを省いて大きな流れを最大限に生かすという方法です。
 画面右下の4人の登山者も描かれていますが、KONさんはその4人に対してもかなりあっさりと表現しています。でもそれだけでも4人は歩いていることもわかるし、何故か頑張っている雰囲気は伝わってきます。
 KONさんの作品に対する意識は、人物を正確に表現することではなく、その人物の登山に対して情熱を傾けている雰囲気を表現したかったのでしょう。その主人公である友人と壮大な山の自然が細かいディテールを省くことによって、うまく絡み合って、画面に統一感をもたらしたようにも感じました。


よく頑張りました。





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Last updated  2023/11/19 11:22:33 PM
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