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そらまめ48 @ Re:高橋幹さんの新作(07/28) 深夜にこんばんわ。角田奈穂です。 少し寝…

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2024/02/15
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カテゴリ: 美術 絵画 教室



名前も教えてくれていましたが、忘れてしまいました。ごめんなさい。
 とてもリアルに表現した猫たちです。リアルといってもただ写真を見るような表面的なリアルさだけではないことを感じます。2匹の猫がじっとこっちを見て、何かを訴えかけてくるリアルさがあります。思わず声をかけたくなるようなリアルさです。私は「いつごはんくれるんだい?」といった現実的な訴えしか浮かびませんが、飼い主であったKONさんはもっと別の訴えが聞こえてくるのでしょう。

 絵画の中で特に写実絵画に当てはまることなのですが、写真のようにとても細かいところまでリアルを追求するスーパーリアリズム(フォトリアリズムともいいます)というのがあります。ルネサンス期から西洋絵画で芸術家たちが何処までリアルに表現できるかを追求してきました。19世紀後半に写真という技術が生まれ、その写真に負けないようなリアリズムをある芸術家たちが求めました。それが20世紀半ばに誕生したスーパーリアリズムです。鑑賞者はそれらの作品を見てあっと驚きました。写真と変わらない技術に驚いたわけです。ところが何か足りないモノがあると気づいたのも芸術家たちでした。それは作品の中に見られる心、或いは精神性は何処にあるんだろう?と言うことでした。
逆に芸術家たちが現代の空虚感とか何か空しさを感じていれば、スーパーリアリズムは的確な表現方法かもしれません。でも芸術家たちはそのことだけを求めているだけではありません。多くの芸術家たちは自分の存在、そして存在することの身体性と精神性を表現に求めました。その尤もたるところが作家自身の心の在り方でした。簡単に言うと喜怒哀楽も作品に表現できないか。その喜怒哀楽という心で感じるモノを絵画にどうやって見せられるかということです。この課題は今でも多くの芸術家たちは追求しています。

 KONさんのこの新作はリアルに猫を表現しました。2匹の猫からリアル以上のリアルさを感じます。
それはKONさんの心をこの絵の中に感じるからでしょう。こうすれば絵の中に心が表現できるという方程式はありません。ただKONさんが何処まで猫たちを愛していたか、愛おしく思っていたか、制作中ずっと感じながら描いていたことが一番なのかなと思います。
 白い猫の目が左右色を変えています。片方が青い目に変化しているのは耳が聞こえないということから色が変わるらしいです。KONさんが絵を面白くするために色を変えたということではないということでした。でもこの2匹の眼力は凄いですね! 圧倒されました!
 頑張りました、KONさん。





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Last updated  2024/02/15 11:05:29 AM
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