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昨日の日記で書こうと思っていたことを、ちょいと短めにもう一度。今日は消さないようにがんばる(笑)タカハシ関連商品の話。まずはDVD。高橋大輔 D1SK高橋大輔(TAKAHASHI DAISUKE)楽天ブックスで詳細を見る今までで一番企画がいいと思います。「ステップ集」というから、過去の映像をつないでいるのかと思いきや、このDVDのために滑りなおして撮っているという贅沢な作り。アイスショーの会場で、誰も観客がいない状態で、素明かりで、でもちゃんと衣装をつけてステップ部分だけを演じているという何ともシュールなことになってるんだけど、私としては、それが面白かった。映像としてもね「なんでそこで寄った!」とかツッコミどころはあるんだけど、他の部分も含めて、そういう計算されてない生々しさみたいなのが、今回は多くて、それがすごくよかったのですよ。全編通してカメラがとても近くて、それって、2008年から始まってるタカハシ密着DVD撮影のスタッフ皆さんが、その時間の積み重ねによって精神的にタカハシに近づいてきたからこそなんだろうなと思った次第。タカハシダイスケという人は、基本的に人当たりがいい。実際にどういう人か、そこまで私がわかるものではないと重々承知ではあるけれど、今まで私が様々なメディアを通してみてきた彼は、初対面の人にも笑顔で当たりが柔らかく、とても親しみやすい対応をする人。だけど、内側に入ることがとても難しいタイプなんだろうなって。なかなか本心は見せない。例えていうなれば、玄関は簡単に開けてくれるし笑顔で対応してくれるけど、よほどのことがなければ、部屋に入れてくれないって感じ。それが、今回のDVDでは、撮影スタッフに対して、彼の心の中の部屋を見せてくれてる感じがするのです。なので、それはイコール我々も彼の心の中の部屋を見ていることになるわけで、そういう生々しさは、今までなかったよな~と、そういう意味でもこれは「すごい!」と思ったわけです。でもって、毎度おなじみ衣装を検討する過程での試着生着替えがあるわけですが、今回は今までにない近さで、今までにないアングルなもので、「あら、やだ♡」というサービスショットもお楽しみ(笑)そして、こちら。KISS & CRY氷上の美しき勇者たち2014 Winter価格:980円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る一応「日本男子シングル代表の本」なのですが、表紙をみただけでわかるとおり、マチダのページの驚愕の少なさ!まあ、混ぜてくれただけで良しとしよう(笑)でも意外とまっち―ファンも購買力あると思うよ。出版社の皆さま、来年以降ご検討ください(笑)で、ページ数の多いおふたりの話ですが、とにもかくにも写真がいいです。うっとり。ページごとのキャッチフレーズの数々が読んでるこっちまで恥ずかしくなるようなのばかりで、それはちょっとどうにかならんもんかと思いますが、それ以外は、文章もとてもよくまとまっているし、情報量としても十分。個人的には、フジで男子シングルの実況をずっと担当している西岡アナのインタビューが載ってるのがすごくよかった。彼のフィギュアスケート実況のキャリアは常にタカハシダイスケとともにあって、だからこそ、バンクーバーオリンピックでの実況は素晴らしかったし、やはりタカハシを語るには彼抜きでは終わらせられないのですよ。西岡さんは、忘れもしない2007年東京開催の世界選手権、タカハシダイスケが初メダルを獲得した試合において、表彰式で「バンクーバーオリンピックに向けて、タカハシの歩む『道』、そのあとに道ができています」って言うのですよ。(←もちろん、完璧には記憶してなかったので動画見直したよ(笑))でもって、バンクーバーで、フリーの『道』の演技が終わった瞬間、「すべての道はここバンクーバーに通じていた!」って言うわけです。もう、それだけでこの人すごいなって思う。あと、その直後の世界選手権、タカハシが優勝した試合で、フリーの最後のポーズとった時に「伸ばした手の先に、金色の光が見えたっ!」てのもよかったし、翌年の世界選手権、フリーでタカハシのブレードの金具がはずれて結果5位だった試合で、「転んでも立ち上がればいいと、タカハシダイスケが教えてくれたっ!」ってのも好きでした。我々以上に、彼は全部全部タカハシを見てきていて、だから自分のことのように喜んだり悲しんだり、かといって、ただ単にタカハシびいきなわけではなくて、スケートに対する愛情も深いから、ルールに対する理解であったり、タカハシのライバルになるような選手たちに対しての愛も深くて、スケートの実況と言えば、西岡さんがダントツで好きなわけです。が、今回のオリンピックは西岡実況じゃないんだって(´・ω・`)ショボーンフィギュアスケートは全種目NHKの鳥海アナが担当するようで、彼の実況は西岡さんに次いで好きなのでノープロブレムなのだけど、全種目って負担かかり過ぎっていうか、なんでそうなったっていうか…個人的に思ってるだけのことなんだけど、他の種目の放送予定なんか見ても、今ロシアに入るのは何かと気をつかうことが多いので、報道関係は極力人数をしぼろうとしてるのかな、とか。なの?と、西岡さんで字数をついやしてしまいましたが、前回バンクーバーの時も、代表3人を取り上げた本が出版されたけれど、このタカハシ&ハニュウのインパクトにかなうはずもなく、このふたりは、ひとりひとりでもそりゃ素敵なんだけど、ふたりが並ぶことでよりゴージャスになるという、奇跡のとりあわせだな、とつくづく思うのです。年齢的にもルックス的にも「男」と「少年」で、スケートのタイプも違って、でも、強く美しいことに変わりはなく、競技中は火花を散らしあいながら、表彰式とかその後になるとじゃれあってる姿が、同時代の同じ国にふたりそろってるなんて、なんて贅沢。そして、この贅沢な眼福ぐあいが今季限りだなんてさびしい限り。ああ、神様。タカハシの肉体的な年齢を止めてください。いや、願わくば2012年の春あたりの体に戻って止まるとベスト(笑)この後ハニュウがタカハシのようにいい男方向に成長していったとしても、そううまいこと、ある日、その座を脅かすような生きのいい美少年が現れるってのはなかなかに難しいだろうとおもってしまうし、もちろん、このままフェミニンなルックスでハニュウが大人になっていって、男らしい佇まいの若きライバルが現れるってのでも、もちろんいいんだけど。奇跡ですよね、やっぱりこれは。というわけで、ふたりの歩みの中で最も私がお気に入りの一枚。2012年ニースの世界選手権で、パトリックの採点を並んでみているダイスケ&ユヅル。ホントもうね、この写真だけでワイン1本あけられるレベルで好き。最初に「短め」って書いてたのに、ものすごく長くなった(笑)
2014年01月31日
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久しぶりに相当量書いたところで、ブラウザをうっかり閉じるというミスをおかしてしまい、全文が失われてしまいました(/_;)Wordで書く習慣、つけない私が悪いっすね。というわけで、本日書いてた内容箇条書きにてお知らせ。・今出てるDVDとか本とか、タカハシ関連のもの、基本的に買い。 私としては、おすすめの内容が多いです。・国体で成年男子終了。 1位ナカムラケント、2位タナカケイジ、3位ムラタカヒト。 ムラくんはさすがに疲れてるんだろうな~と思うわけですが、 同時に、数日前にISUのチャンピオンシップで優勝した人がぶっちぎりでトップに立てたりはしないってのが、今の日本男子の強さだよな~と思った次第。・タナカケイジが、この短期間で立て直してきたのは朗報。・ナカムラケントは今年で大学卒業だと思うんだけど、これからどうするのかしら? 彼こそ、日本男子にしては体格もいいし、恐れる選手なんだから、 アイスダンス転向とかいたら活躍できそうなのに、とひそかに思っている。・今、日本男子の映像をもとに、ジャンプの見分け方動画を作成中なので、しばしお待ちを。なんかこう、このふたりの年齢差とルックスのバランスの良さって奇跡的で、こんな幸運がめぐってくることって、今後まずないんだろうな的な話を一番長々としていたわけですが、タカハシもトリノ前あたりの若いころは、結構女性的なルックスをしていたわけで、ユヅルがどういう成長をしていくのか、心から注目しているわけであります。
2014年01月30日
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そう言えば最近、ブルーライトを軽減するPC用レンズメガネを購入いたしまして、仕事中、パソコンに向かうときはかけております。そしたらさ、すごく楽なわけです。実際の効果に関しては懐疑的な話もきくので、あるいはプラシーボ効果的なものもあるのかもしれないけど、少なくとも、先週から私はとても目が楽なわけで、それは間違いないのです。資料読んだり、PC画面見たりだと、かけたりはずしたりがちょいと煩わしいけれど。とか言ってるうちに、四大陸選手権終了。いや~、いい大会でしたね。今回の開催国である台湾は、有力選手がいるわけでもなく国としての経験が浅く、だけど、不慣れでありながらも一生懸命大会運営をしている感じがとても好ましかったです。国として、フィギュアスケートの競技人口を増やして強い選手の輩出につながる一助としたいという思いも伝わってきたし、こちらも、これから台湾の選手たちにが早く世界の舞台で戦えるようになるといいな~と素直にエールを送りたくなる感じでありました。まあ、結果としても非常に気分のいいものでしたしね(笑)優勝のムラ、カナコのふたりはもちろんのこと、ミヤハラサトコとイマイハルカも自己ベストを更新して、それが自信につながったように見えるので、今後に期待です。コヅカは、正直「君はまだまだそんなもんじゃないだろう」というか、「そんなとこで満足してちゃダメ」という内容ではあったけど、やる気、と言っちゃうとちょっと違うのかもしれないけど、スケートに対する集中力を取り戻したように見えて何より。夏のショーからグランプリシリーズにかけて、なんか表情とか口調とか、どこか「もう、いいや」みたいな投げた感じがあって、「けがの回復が思わしくなくて、もう辞めようとか思ってるんじゃ」と心配してたものだから、今回、現役を続けると明言してくれたことが、それはそれはうれしかったのでありました。正直、今辞めたら本当に、以前の日記でちょいとふれたような「タカハシの保険」で終わっちゃう。タカハシと言う防波堤がはずれた日本男子でどう存在感を示していくか、そこで真価が問われるのだろう。タカハシが退いた後に、日本男子の精神的支柱となれるのはコヅカしかいないのだし。…と、思ったり言ったりしてる人は多くて、もちろん私もそのひとりだけど、そのあたり、本人からしたら、「別に日本男子のリーダーになるために続けるんじゃないし、 大ちゃんの後を継ぐためでもないし」って感じで、結構言われるの嫌かも、と思ってみたり。でも、言っちゃうよね。「タカハシのあとは、君なんだから」って。さて、これで日本男子の時代はまだまだ続くよ。コヅカ、マチダ、ムラ、ハニュウ、加えてタナカケイジ。今回のシニアデビューは178.91点で17位というとても残念な結果だったけれど、やはり彼には期待してしまう。あと、彼に足りないのは「自信と経験」だと思うから。これは積み重ねていけば得られるもので、「あとは音楽的センス」とか「足りないのは華」なんてのより、ずっと簡単。今回のつまずきを経て、世界ジュニア選手権、表彰台に期待します。タナカケイジ同様、今大会で「次が期待できる」と思ったのがアメリカ代表ジョシュア・ファリス。昨季のジュニアチャンピオンで、四回転も跳ぶ選手だったので、今季、シニアにあがって怖い選手になると思っていたのだけれど、そんなすぐには活躍につながらず、ジャンプ構成も四回転重視というわけでもなくて、全米選手権でも4位ではあったけれど、その全米選手権、今回の四大陸選手権と彼の演技を見ていて思うのは、彼は、とてもよく自分がわかっているということ。「みんながやってるから、自分も何が何でもここまでやらなきゃ勝てない」みたいな気負いは全然なくて、「今自分ができることはここまでで、だからやるべきことをきっちりやろう」といった積み重ねがきちんとできてる気がするのです。マチダが昨季、「あなたが日本男子のトップで戦うために必要なのは何だと思いますか?」というような質問に対して、「個性です」と答えていて、それをまさに成し遂げることでオリンピック代表にまで上り詰めたように、今季のジョシュア・ファリスは、自分の立ち位置のようなものを見つけて、そこに立って着実に伸びていこうとしている。そして、それが実に楽しそう。その姿を見ていると、今シーズンが終わりジェレミー・アボットが一戦を退くと、アメリカ男子は、途中を一気にとばして、ジョシュア・ファリス&ジェイソン・ブラウンの時代になるのかな、と思ったのであります。そんなジョシュア・ファリスのフリーの演技。自らも振付に参加してるようで、音の使い方にセンスを感じます。ミスも多いし、ひどい転び方してるんだけど、それでも、そのことによって気持ちが途切れることなく、最後まで集中して演技している感じが、とても素晴らしいと思うのです。去年の、ジュニアなのにバンバン四回転跳んでたジョシュアより、今年の彼のこの佇まいがずっと好きだったりします。さて、最後に、ちょっと珍しい優勝者インタビューから表彰式までのフルサイズをご紹介。だいぶ長いですが。インタビュー始まるまでのもたつきっぷりとか、なにそのまどろっこしい通訳2段重ね、とか、だらっと見るには非常に楽しい(笑)そして、この動画に限らず今大会、ちょっと意外だったのがコヅカファンのがんばり。ようやく「花束加点」と「歓声加点」に気づいたようだよ。…というのは、冗談としても、なぜに今まであんなにも静かだったのか。突然絶対数が増えたというわけではないと思うので、今まで控えめだった応援を、前に出していきましょうよという感じなのだと思うのだけど。アイスショーとか試合とか、コヅカへの「キャー」の薄さにびっくりすることがあったので、これもまた、喜ばしい限り。これで、タカちゃんもちょっと路線がかわったりするのかしら?
2014年01月27日
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以前のエントリーでもふれたけど、こちら、今年は雪が少ない。散々脅すような天気予報だったりする日でも、雪は「舞う」程度で、ここ数年、この時期は、朝起きて出かけるまでに車を掘り出すところから始めなきゃいけないような日が続いたのに、今年は、車から雪をはらう程度で出かけられちゃう。雪道運転に自信のない私からするととても助かるんだけど、あんまり雪が降らなくても、のちに水不足につながったりするので、毎日ちょっとずつ降ってくれるのがベスト。なんてことをやっていたら、何も触れないうちにヨーロッパ選手権終わってるし、実はひっそりと四大陸選手権始まってるし。ひっそりやるなよー、四大陸選手権!(怒)基本、関東ローカルで夜中に放送とか、ふざけるなですよ。そりゃ、オリンピックシーズンの四大陸選手権は、大補欠大会になっちゃうけど。でも。四年前のこの大会での表彰台から、今のマチダタツキが始まったってことを忘れちゃいけない。それに、ちょいといやらしいことを言うならば、今季で数字もってるスター選手たちがごそっとやめるわけでして、だったら、今この大会に出てる選手たちを次のスター候補として推しておかなくてどうする!と、思うわけです。昨季の世界選手権で活躍したものの、今季のグランプリシリーズではどうもスッキリしない感じだったムラくんや中国女子シングルのジジュン・リが、ようやく調子出た感じだよ、とか、国内選手権での表彰台がオリンピックにつながらなかったコヅカやナガスミライは、やっぱりちょっと気落ちしてる感じがするね、とか、見どころは結構あるよ、とも思うのだけど。そんなわけで、ひとまず日本男子3人のSPをご紹介。言うならば、四年前のマチダの立場にあたるのがこの人だと思うのだけど、全日本ジュニアで優勝、シニアでは8位だったタナカケイジ。世界選手権はジュニアで出場が決まっているんだけど、当初から、6位だったムラくんをとばして彼を四大陸の代表に選出していたってのは、ソチ後、彼を日本男子の中心選手として育てていこうという連盟の方針が見えるわけで、私はそれは間違っていないと思うわけです。今回のSPは、回転が抜けてしまったり、なんでもないところで氷につまずいたり、もともとジャンプ構成がジュニア用なので基礎点が低いってのもあり、ちょいと厳しい点数にはなっているけれど、単純に力が入り過ぎただけだと思うので、フリーでうまい具合に力が抜けてくれれば、それなりの点数が出せるものと思います。ちょっと音小さいですが、お気に入りのユーロユポーツイギリス版。彼が今後期待できるなって思うのは、すでに大人の体が出来上がってるように見えること。つまりは、今後、体系の変化によってスランプに陥るみたいなことはないと思われ。加えて、とても手が大きい。もちろん、彼の腕の使い方がうまくできてるってのもあるけど、手が大きいことによって、さらに動きが大きく見えるし、とても華やかに見える。マチダの歩みを思えば、そんなに急にトップに駆け上がる必要はないのだし、これから四年をかけて、じっくり強くなっていってほしいもの。コヅカタカヒコ。まずは動画をどうぞ。最初の四回転があきらかに回転足りないのはわかるし、3Aの着氷も乱れてるし、コンビネーションもフェンスギリギリでなんとか跳んでる。けど。思った以上に点数が伸びず、あれ?って思った次第。パッと見の印象、そんなに悪いと思えないし、プロトコル見ても、スピン、ステップでの取りこぼしがあるわけでもない。全日本で、着氷の乱れがありながら90点越えたことを思うと、この出来で76点台というのは結構意外。今大会、ほかの選手の点数の出方を見ても、なかなかに渋い印象なのだけど、それを差し引いても、やっぱりこのプログラムは難しいよなぁ…点数が出しにくい。んでもって、今回のコヅカとドーンブッシュの結果を見ると、比較的冷静な全日本選手権、全米選手権といえども、やっぱり結構ゆるかったんだな、と思った次第。SP首位、ムラタカヒト。ムラくんがやっと本気出した(/_;)最初の4T、次の3Aとも高さが半端なくて驚く。なのに、この4Tにマイナスつけてるジャッジとかいて、ちょっと呼び出したくなります(笑)あとは、目でジャッジを2,3人落とせるようになるといいよね(笑)ムラくんなら、ちょっと意識すればできるようになると思うんだが。んでもって、男子シングルSPをざっと見た中で、私的大収穫は、中国代表ナン・ソン。ジュニア時代にはハニュウと表彰台を争い、シニア転向後もグランプリファイナルまでもう少しという結果だったり、なかなかに有望な選手でありながら、不運な衝突事故だったり、自身の体調不良だったり、フィジカルな理由により欠場や不振が多い選手で、そういうのって運も含め、頂点に立つには何かが足りないだろうなと思ったり、そもそもが、四回転も持ってるジャンパーで、でも滑りそのものは固くて、上半身の動きも固くて、「音楽を表現する」ってところまでは、とうてい行き着くことができてなくて、ってことはつまりはこの時代の流行からははずれたところにいて、ゆえに、本当にトップにはいけないんだろうな、と、中国男子としては、やっぱり時代にマッチしたハン・ヤンが主役なんだろうなと思っていたら。何やら一皮むけた模様。いったいどうしたことか、この動きの柔らかさ、音に対する反応の良さ。あんなに上半身の動きがパキパキしてた人が、首を使えるようになるなんて。もともとイケてるルックスだったのが、さらに2割増。あ、髪の色も変えてるじゃん!単純なスケート好きとしては、彼の覚醒はうれしいことなんだけど、前述のとおり女子シングルのジジュン・リも調子を取り戻したとなると、オリンピック団体戦において、日本がなかなかに厳しい立場においやられることになるのではないかと思うのでした。正直、よほどのことがないかぎり、団体戦は日本のメダルはないと思います。実は、フリーにすすめるかどうかの勝負だと思っておりまして、となると、気になるのは中国とイタリアの動向だと思うのです。この話は、オリンピックまでにいずれまた。
2014年01月23日
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ただでさえ、運転に苦手意識のある私のこと、ブーツやゴム長靴では運転ができないので、常にそこのぺったんこな靴を車の中に用意しておいて、履き替えて運転しております。で、ここ最近は雪が少ないものだから、例えばスーパーにちょこっと寄るときとか、駐車場からお店まで歩くのにゴム長に履き替えるのも面倒だと思って、その平べったい靴のままで車を降りたりしていまいます。なんてことをやっていたら、それはおとといのこと、雪はないけど、すっかり地面が凍っていて、見事にストンと転んで右脚を強打。ああ、これではまた4回転の練習が出来なくなってしまう(/_;)いや、もともとしてないけど。…と思っていたら、翌日には脚をぶつけたところはほとんど痛くないのに、かばってついた右腕が痛いという結果に。そんなこんなで、現在、頭洗ったりするのが不便です。短い距離でも、絶対ゴム長に履き替えよう。反省。だけど、痛いのは主に右腕だけなんで、オリンピックには間に合います。いや、出ないけど。と、それはさておき。昨日よりヨーロッパ選手権開幕。カロリーナ・コストナーとかハビエル・フェルナンデスとか、グランプリシリーズではイマイチ調子の上がらなかった有力選手が、オリンピックに向けて、どのくらいの仕上がりをみせてくれるのか、とか、この大会後に代表を決めると言っているロシア勢の結果がどうなるのか、とか、目が離せないわけですが、その前に、全米選手権の話を終わらせなくては。前回までは、男子と女子の代表選考について、熱く熱く語ってしまいましたが、点数マニア的には、さらに熱くなる出来事があったのです。アイスダンスのフリーダンスにおいて、ついについに、完全なる満点が出た模様。ちょっと見づらいのですが、プロトコルはこちら。点数のとなりにある「+」ってのをクリックすると、点数の詳細が見られます。で、シングルに関してはそこそこ詳しいつもりではいるのだけれど、ダンスについてはさっぱりなもので、これって「たぶん」満点なんです。ああ、自信を持って断言できなくてすみません。でも、きっと満点です。女子ならアサダマオかキム・ヨナか、とか、男子ならハニュウユヅルかパトリック・チャンか、とか、他選手よりちょっと抜けだした形で金メダル候補として名前のあがる選手がいるけれど、アイスダンスでは、ここしばらく常に優勝を争ってきたのは、アメリカのメリル・デイビス&チャーリー・ホワイト組と、カナダのテッサ・バーチュー&スコット・モイヤ―組。先にあげたシングルの選手たちは、相当に有力な優勝候補ではあるけれど、それ以外の選手が勝つことが絶対にないかと言われたら、そんなことはないとしかいえないのだけれど、アイスダンスのこの2組に関しては、絶対にどちらかが金メダルをとると断言できるほどに抜きんでているのです。なので、ほぼ同時に行われるアメリカとカナダの国内選手権において、この2組の点数をどうつけて、オリンピックに向けてのアピールにつなげていくのだろうかと興味をもって見ていたわけです。カナダのカップルは、完璧な演技とはいかなかったようで、ぽろぽろと点数の取りこぼしがあったのですが、アメリカのカップルは今できる最高の演技という内容で、前述のとおり、フリーダンスでついに満点という結果に。そんな驚愕の満点演技。今回の全米選手権において、メリル&チャーリーの点数は合計200.19。これはショートダンスにおいても、満点に0.31足りないだけという点数でして。もちろん、国内大会だからこその満点で、国際大会であれば、演技構成点オール10点をつけてしまうことに躊躇するジャッジはいるだろうし、すべての要素に上限いっぱいまで加点することも、迷うだろうとも思うけど、それにしても、この演技は各要素申し分なく完璧。とか、あまり詳しくない私が言っちゃって申し訳ないとは言え、彼ら、先月のグランプリファイナルでも191.35を出しておりまして、国際大会においても、そろそろ限界値に達するところには来ているのであります。そうなの。フィギュアスケートの現行ルールは加点方式なので、例えば、以前のような6点満点とか、一般的にある10点満点とか100点満点とか、そういう意味での満点は存在しません。でも、演技構成点の各要素の上限は10点だし、技に対する加点幅も決められている。なので、この技とこの技とこの技をチョイスしてプログラムを組んだなら、そのプログラムに対しての満点というのは、おのずと決まってくるわけです。シングルとペアにおいては、ジャンプという要素があるので、現実的に可能かどうかは別として、ジャンプの難度や回転数をあげていくことで、上限なく点数の高いプログラムを作っていくことは理論上可能。ただし、アイスダンスにおいては、そういう「理論上、基礎点をどんどんあげていくことのできる技」というのが存在しないのですよ。どんなに難しいリフトをしようとも、それは最高レベル4の基礎点+加点1.5の範囲でしかなく、3回転しか跳べなかったジャンプが、4回転跳べるようになったので基礎点が大幅アップ、みたいな点数増にはつながらないのであります。新しい採点方式が採用されて約10年、早くも限界値が見えてこようとは。びっくり。実は、これは男子の演技構成点でもおこっていることでありまして、そろそろ限界来るんですけど、どうしましょう?になっています。前述のとおり、演技構成点の各要素の満点は10点。なのに、パトリックとダイスケったら、9点台後半をばんばん出しちゃうし、時折10点満点をつけるジャッジもちらほら。そうなると、これ以上点数を伸ばすためには、技術点でより基礎点の高い構成を組んでいくことになるわけだけど、もともと、技術点と演技構成点は、大体50:50になるようにとバランスが考えられて採点の基礎が考えられている。だとすると、「演技構成点がほぼ満点に達しているので、あと伸ばせるのは技術点」というのは、点数のバランス上、よろしくないのです。ふむふむ、困ったね。とは言え、多くの選手が簡単に限界値に達しそうな状況ならばさておき、メリル&チャーリーとテッサ&スコット以外に、その域に達しているカップルはいないし、パトリックとダイスケ以外の選手がそこまでたどり着くまでには、少々時間がかかりそう。だとするならば、気にせず満点出すなら出させておけばいいとも言えるのだけど。日本だと、どうしてもシングルス中心に取り上げられがちですが、アイスダンスもそんな感じにおもしろいことになっておりますので、よかったら気にしてみていただけると楽しいと思います。いや、詳しくないのに、えらそうなこと言って申し訳ない
2014年01月16日
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とうとう、おかしなこと言い出しましたよ、私(笑)引き続き、無駄に熱い全米選手権語りですが、よろしければ、お付き合いください。さて、男子シングル。実は女子より、こっちの方がもめるかと思っていた。それがふたを開けてみれば、素直に1位と2位を選出。しかも、内容的にも文句なし。さらには、そのふたりってのがジェレミー・アボットとジェイソン・ブラウンなんだから、そりゃもう、私ったら歓喜!(笑)私のおおはしゃぎが始まったのは、ジェレミー・アボットのこの素晴らしいSPから。国内大会といえども99.86という超高得点。アボットほどのスケーティング技術と音楽表現を持った選手が、四回転を含めたジャンプを全部決めれば、このくらいの点数は出て当然。なぜ100点を越えなかったかと言えば、おそらくはジャンプが全部前半だったからかな~と推測。解説がずっと「素晴らしい」と言い続けてますが、本当にこれは「素晴らしい」。それ以外に言葉はいらないくらいに「素晴らしい」。なんのひっかかりもなく、滑らかに氷の上を移動していくから、「スケート靴で滑っている」ということを忘れてしまうほどに、すべてが自然で、ひとつの「演技」になっているし、彼のこの演技は、止まる瞬間がきれい。急停止からの急発進と言ってしまうと、ちょっとニュアンスが変わるかもしれないけど、きゅっと止まってアクセントのポーズをつけて、そこから何もなかったかのように、またすぐスピードにのって滑らかに滑って行くというのは、これはかなりのスケーティング技術と体幹の強さ。体の重心からはずれたところで上半身を動かしてもぶれないという、そのしっかりした体幹あってこその、この粋な振付でもあるわけで。で、このSPだけで、もうアボットは当確でいいと思ったわけです。確かに、このところ大きな大会でのドカンとした成績は残せていないけれど、長年積み重ねた実績と経験ならアボットに勝る選手はいないのだし、アボットのように演技構成点の強い選手は、ミスがあったとしても点数の最低ラインが高いので、団体戦のことを考えると、やっぱりアボットだよな~という思いもありつつ、そして、これだけすごい演技もまだまだできるんだよ、ということを証明することができた。なら、例えフリーでちょいと崩れて順位を落としたとしても、チーム編成としてアボットは入れちゃえよ、と思っていた。だとするならば、アボット+もうひとりであるなら、あとはどういう組み合わせでもいけるかな、なんても思っていたのだけど。この段階で、1位 ジェレミー・アボット99.862位 リチャード・ドーンブッシュ92.043位 ジェイソン・ブラウン87.474位 マックス・アーロン86.95なので、私の好みとしてはジェイソンを推したいけど、何しろ彼は昨季まではジュニアだったわけだし、四回転もないし。ところがところが、フリーではなんとジェイソン・ブラウンが1位。技術点では2本の四回転を入れた3位のアーロンが93.51と全体の1位だったけど、3Aまでのジャンプで組むなら最高難度と思われる構成のブラウンも89.27と高得点。そして、決定的な差としての演技構成点。ジェイソン・ブラウン 93.34。マックス・アーロン 79.98。ちょいと毒のある言い方をすると、ジェイソンのスケートは、ジャンプ「以外」が素晴らしい。アーロンのスケートは、ジャンプ「だけ」が素晴らしい。このふたり、この両極端のいいサンプル。前からの繰り返しになってしまって、若干しつこくて申し訳ないんだけど、ジャンプはあるとき、ひとつのきっかけで突然跳べるようになったりする。逆に、突然スランプに陥って跳べなくなったりもする。スケーティングの技術や音楽表現というのは、ある日突然うまくなったりしないし、持って生まれたものによって、決まってしまう部分も大きく、さらには、ある日突然スケートが下手になったり、踊れなくなったりはしない。なので、ジャンプ「だけ」うまい人がそれ以上伸びるのは難しく、成績も一定しない。ジャンプ「以外」がうまい人は、突然グンと伸びる可能性があって、常に一定以上の点数をとることはできる。今回の全米選手権、そのあたりが非常にわかりやすく出た試合だったと思います。というわけで、マックス・アーロンのFS。まずは、その衣装のどのあたりがカルメンなんだと小一時間問い詰めたい感じはしますが、コヅカの「毎年同じ型紙で衣装作ってる?」と同じ感じで、彼もこの型紙がデフォルトみたいなので、仕方がない(笑)タカハシダイスケやスズキアキコに、あれほど素晴らしいプログラムを提供したパスクァーレ・カメレンゴが、どうしてアーロンにこのプログラムを作ったのか理解に苦しむってのが、まずありまして。去年のフリーのウエストサイドストーリーもひどかったけど、アーロンみたいなタイプは、なんかこうヒーローが敵を倒していくとか、疾走感と力強さ重視みたいなプログラムだったら何とかはまるんじゃないかと思うんだ。実際、去年のSPのトロンはよかった。あれは振付の勝利。で、基本的にスケートが美しくないですよね。もともとがホッケー選手なのでスピードはあるんだけど、無駄な漕ぎが多い。表現としても、上半身がすくっと立ったままなので、「溜め」のようなものが感じられず。色がないというか。さらには、一見体力で勝負のタイプと見えて、意外と後半疲れてるんですよね(笑)なので、彼が、本当にトップ中のトップで戦うためには、もう一本四回転を増やして上で、技術的に完璧、とかそのくらいやらないと勝負にならない。と言っても、世界を見渡せば、ハビエル・フェルナンデスのように四回転3本跳びながら、彼独自の味を持ってる選手もいるので、アーロンタイプは、本当に難しいと思うのです。で、私のジェイソン・ブラウン!!まずは、フリーの演技。解説が私の言いたいことを全部言ってくれてる感じもするので、これ以上何も付け足さなくてもいいくらいなのだけど、ジャンプ「以外」が素晴らしいとは言ったものの、彼は、ジャンプがダメな選手ではないんですよ。四回転はないし、3Aがようやくコンスタントに跳べるようになったところだし、すべてのジャンプにおいて置きにいくような着氷なので、ちょいと流れずにひっかかるんだけど、この入りの難しさと独創性、これは十分にジャンプの技術の範囲にはいるもので、だからこそ、これだけの点数を出すことが出来ている。4:10あたり、ハイドロからの2Aであったり、引き続き4:22あたり、スパイラルからの両手を挙げての3Lzであったり、本当に素晴らしくて言葉を失う。この手のジャンプ、そんじょそこらの選手にはまねできない。3回転までのジャンプを、こういう跳び方が出来てるってことは、4回転習得も時間の問題だと思うし、全体的にジャンプも安定してくるはず。バンクーバーちょい前のパトリック・チャンがこんな感じだったな~と、若干懐かしく思うのでありました(笑)さらには、言うまでもなく、パトリック以上の音楽性と情緒。滑り自体のスピードのコントロールやスピンの回転のひとつひとつまでもが、きちんと音楽表現につながっているし、これぞ「今のフィギュアスケート」というプログラム。ジェイソンのスケートは、観客にもジャッジにも愛される。だって、「私の」ジェイソン・ブラウンだもの(笑)演技後の乙女っぷりもかわいいよね♪
2014年01月14日
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「寒波到来」と騒がれたこの連休、どんなひどいことになるのやらと身構えていたら、雪はちらほらと舞うのみで、ちょっと肩すかし。寒いことは寒いんだけど、他の地方で大雪が降ってるニュースを見ると、ぽこっとここだけ取り残されたように降ってないみたいで不思議。さてさて、そんなわけで、雪かき体制を作っていたのがそんな必要もなくなり、すっかり全米選手権とカナダ選手権に没頭できたわけですが、カナダ選手権はあちらでも放送がまだなのか動画を見つけることができず、また、勝つだろうなという人が勝って代表に選ばれているし、特に取り上げるべき話題もなさそうな感じなのだけど。全米選手権!!すっっっごく面白かった!!!全日本選手権も、みんなすごくて、みんな素敵で、ワクワクしたり、ドキドキしたり、悔しい涙もうれしい涙も共に泣いて、一言で言うと「いいもん見た」感満載の大会だったけれど、全米も負けず劣らず、「いいもん見た」という演技の連続。昨年まで、オリンピックおよび世界選手権の代表選考において、アメリカは基本的に全米選手権一発勝負だった。それは、個人競技でありながら「チームアメリカ」として考えると、あまり得策とは思えず、去年のブログなんかでも散々文句書き散らしてるわけですが(笑)それが今年は大きく方針転換。「全米選手権のみの成績だけでなく、今季全体を見て判断します」と、大会前から宣言されていた。これを見て、2枠しかない男子でちょっとなんかあるかな?とか思っていたのですが、特に問題なく代表3人が決定するだろうと思っていた女子シングルで大波乱。1位 グレイシー・ゴールド2位 ポリーナ・エドマンズ3位 ミライ・ナガス4位 アシュリー・ワグナー日本男子が他国からは「タカハシとハニュウは決まりだろうから、あと一人誰だって話でしょ?」と思われてたのと同じくらいに、アメリカ女子も「ワグナーとゴールドは決まりで、もうひとりどうするかってことよね?」だったし、そのもうひとりってのも、この2シーズンくらいの成績を見れば、ナガスミライか、アグネス・ザワツキーか、クリスティーナ・ガオか、と思っていた。なので。アシュリーの調子が悪かったのももちろん想定外だったのだけど、ポリーナって誰?の方が衝撃的。エドマンズは昨季のアメリカ女子ジュニアで優勝。今季ここまでの国際大会はジュニアで参戦していて、グランプリシリーズ2戦で優勝、ファイナルは4位という立派な成績。なので、「できる子」なことはわかるんだけど、ここでいきなりシニアの大会に出場するとか、ややこしいことやめてほしいわぁ…(笑)私が気になってた「一発勝負」が解消されたのはよかったのだけど、もうひとつ「ちょっと…」と思っていることがあって、全米選手権では、この前の試合までジュニアで出ていた選手が、いきなりシニアでエントリーが可っていうところ。んでもって、そのあたりを気にせずこれからの大きな試合の代表に選んじゃうってところ。全日本だと、別の日程でジュニア選手権が行われていて、そこで上位の成績をおさめると全日本への出場資格が行われ、だけど、全日本の成績によって選出されるのは、あくまで「世界ジュニア選手権」への出場。昨季、ミヤハラが全日本でスズキアキコの上に来て、だけど、まだシニアの世界選手権出場年齢に達してなかったのでスズキが代表になったってのがあったけど、おそらく、ミヤハラが年齢に達していたとしても、それまでジュニアの国際大会しか経験がない以上、選ばれなかっただろうと勝手に推測。だけど、全米は選んじゃうんですよ。上で紹介した昨年のブログでもごちゃごちゃいってますが、男子でドーンブッシュを選出した時も、ジュニアのグランプリファイナルで優勝した彼を、全米選手権の成績だけで、いきなりシニアの世界選手権代表にえらんで、結果、順位が伸びずに、全体の出場枠を減らす結果につながったわけで。このジュニア→シニアにかかる参加資格の整理、および選出基準の整理、必要だと思うんだけど。というわけで、アメリカ女子のソチオリンピック代表は、グレイシー・ゴールド、ポリーナ・エドマンズ、アシュリー・ワグナー。もちろん、ポリーナがオリンピック代表にふさわしくないとか、絶対に出すべきでないとか、そうは思わない。男子に比べてピークの早い女子シングルにおいては、ジュニアから転向したての選手がシニアの大会で主役になることだって、少なくはない。だけど、バンクーバー後、昨季までの様子を見ていると、もう彼女のピークは過ぎてしまったのだと思わざるを得なかったナガスミライが、今季もうひと踏ん張りを見せてくれて、この全米選手権でもとても胸を打つ演技を見せてくれた。それに何と言ってもバンクーバーの経験者。チーム編成として、入れておきたいと私は思うのだけど。とても、とても残念。もちろん、それ以上に、「アシュリーをはずさなかった」という判断は何より賢明で、その点において、この代表選考を私は支持するのだけれど。グランプリファイナル3位で、世界ランク3位の彼女をオリンピックチームのメンバーに選ばないなんて、あり得ない。特に、やはり大事にすべきは団体戦をどうするかで、アメリカは金メダル候補の一角であるから、ここでだれを選ぶかでメダルの色が変わる可能性すらある。ゴールドはまだ波があって、はまれば大きな得点が望めるが、ひとつつまずくと大きく崩れる可能性がある。ワグナーなら、最低ラインが高い。というわけで、そんな議論のただなかに今ある3人の演技をご紹介。アシュリー・ワグナーSP。ジャンプが決まらないだけではなく、スケート自体が重く感じられるし、他のエレメンツもイマイチ。キス&クライの様子では「緊張しちゃっただけ」みたいなこと言ってますが、実際は、靴の調整がうまくいってないとか、なんかそんなことがあったもよう。音量が全体的に小さかったりバランスが悪かったりで聞きにくいですが、スピンの詳細な説明をしてくれたり、解説内容がおもしろいので、ぜひ、ちょっと音量をあげてお楽しみください。イヤフォンなどをお使いいただくと、より聞きやすいかも。アメリカの団体戦のメダルのためにはアシュリーの力が必要とは強く思うんだけど、一方で、個人戦となると、彼女のメダルはないだろうな、と思っております。他の選手との兼ね合いももちろんあるんだけど、このSPもFSも、なんだかプログラムがあんまりよくないと思うんですよね。オリンピックにマッチした選曲や振付でもないし、彼女自身に似合ってるかっていうと、それもムム…って感じ。去年おととしのプログラムが素敵だっただけに、なんで、よりによって今年にこの2本を持ってきたんだと、そこはちょっと疑問。続いて、ポリーナ・エドマンズFS。とにかく女子選手としては相当に難度の高いジャンプ構成。ひとつめ3Lz+3T、ふたつめ3F+1Lo+3Sとか、これだけで「参りました」と言ってしまいたくなるレベルで、後半のプログラム構成もおもしろい。ただ、今回は演技構成点も出ているけれど、これがシニア1試合目になるオリンピックでここまで出るかっていったら、「出ない」と断言しちゃう。あくまで私の意見なのだけど、彼女は四大陸と世界ジュニア選手権の代表ってのが、妥当なんじゃないかと思っております。いや、いまさら私が何言ったって、オリンピック出るけどさ。そして、ナガスミライFS。まずは、動画をどうぞ。私がざっと今大会の動画を見た限り、観客の盛り上がりはこの演技が一番だったように思います。一見大きなミスもなく、はつらつとした彼女のキャラクターが存分に発揮され、有名な曲に乗って観客も盛り上がりやすく、そして、ナガスミライという選手が、アメリカで愛されているのだというのがビシビシと伝わってきて、それだけで、ちょっと泣きそうになりました。が。一方、解説でもちょっとふれてますが、実は、彼女の悪い癖が出まくりの演技で、一見できてるんだけど、ジャンプの回転がたりてないところがちょこちょこ見られたり、スパイラルポジションでのエッジがフラットだったり、技術的に粗いところが割と気になったりもして。こちらも、オリンピックに持って行って、同じような評価を得られるかといったら、厳しいだろうと言わざるを得ない内容なのです、実は。今大会、選考基準についてもそうなのですが、点数の出方についても、今までとは方針転換が見られて、カナダやロシアまではいかないものの、全日本くらいにはゆるめに採点が行われた印象。特にテクニカルについて甘く判断されてる印象があって、ナガスミライの回転不足しかり、ポリーナなのエッジのあやしさしかり。基本的には国内大会なんだから、それでいいと私は思うんだけど、そのあたりが、より一層、選考結果に不満を持つ人をうんじゃったかな~という気もするのでした。私好みの結果だった男子については、明日以降にでも。
2014年01月13日
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気が付けば今年もすでに9日。なのに元旦の日記以来さぼっておりました。お正月休み中は妹一家がやってきて、何かとあわただしかったのもあり、あけて仕事に出てみれば、やっぱり何かとあわただしく、また、ひとりで出かけなきゃいけないような用事が多くて緊張が続いたり、そんなこんなで疲労困憊。一年のスタートとしては、ちょいとよろしくない疲れ具合でありまして。今週末の連休は、上手に休んで力を抜きたいと思います。というわけで、軽く無駄話。旧年中の日記、全日本でのオリンピック代表発表の後、「おめでとう」メールをたくさんいただいたのだが、ということをチラッと書いたのだけど、その中に、「びびちゃんは目線として、彼女なの?母なの?姉なの?」という質問がありまして、ちょっと立ち止まって考えてみました。答えは、「多分、同一視」でした。実は、なんだかんだで、私はタカハシ自身になりたいのだと思う。そりゃ、本当になっちゃったら相当しんどいことになるわけだけれど、試合になれば、まるで自分のことのように緊張し、いい結果が出なければ、悩み苦しみ、彼が選び取っていくひとつひとつの決断を、自分自身のことのように思いに寄り添い共感する。確かに、バンクーバーシーズン、私は猛烈に彼に恋をした。それまで「お気に入りの選手」でしかなかったのに、恋に落ちた結果とてつもなく特別な存在となり、食事ものどを通らず、眠れない夜を過ごした。だけど、落ち着いてみれば、彼は、私にとって、「理想の私像」だったのかもしれない。強く美しく、世界中が憧れ恋をする。性別が違うことも、年代が違うこともわかってるし、誕生日が同じ人なんて、いくらでもいるってことはわかっている。だけど、彼の繊細さ、自己評価の低さ、反面プライドの高さ、どこか通じるものが多くて、いつも、同じような思考をするんじゃないかと、彼の動向を見守る。そして、彼の言葉や行動に「ああ、やっぱりな」としたり顔でうなずく。それはきっと、彼を追い続けている人ならば、当然読めるような流れにしか過ぎないのかもしれない。でも、私は、「似たところのある私だからわかったこと」と自己満足にひたる。私はタカハシダイスケになりたいんだ、きっと。その証拠に、私がタカハシの夢を見るとき、彼が恋の対象として目の前に現れることはほとんどなくて、私が彼の中に入ってしまっていることが多い。ふと気が付くと、試合前の公式練習直前、リンク近くでウォーミングアップをしていて、「あれ?私、タカハシダイスケになってる」と気が付く。で、試しに地面でジャンプしてみるんだけどうまく回れなくて、「やばい」と焦る。さらに当然にように、プログラムなんて覚えてやしない。そこで、「これは精神だけが入り込んでる状態で、いざ氷の上に出れば、体はタカハシのままで、身体能力はもちろんのこと、勝手に踊ってくれたりもするもんなんだろうか」とか悩むというパターン。こういう夢を、割と見るのです。憧れの有名人が夢に現れて、恋人になってくれるパターンは皆無と言ってよし!(笑)ルックス的にもタイプなことは間違いないんだけど、つまりは容姿としても、私はああなりたいと思ってるってことなんだろうなぁ、きっと…突然、話題かわって。今週末は、全米選手権とカナダ選手権が行われるので、そちらについても今後語っていきたいと思うわけですが、全米選手権のジュニア男子SPでの、若き怪物ネイサン・チェンの演技をご紹介。これでまだ14歳。次の次のオリンピックは、間違いなく彼のものがと思うのだけど、ユヅルの急成長っぷりなんかを考えると、次のオリンピックでの活躍も期待できる器。こういう、遠心力に首や肩をまかせるような動きができるっていうのは、体幹がしっかりしてるということであるし、音楽のとらえ方として可能性を感じます。プロトコルだけを見たときには、技術点の完璧さに比較して演技構成点が出てないなと思ったのですが、動画を見ると、少々固くなってしまったかな、という印象。が、しかし、それでも国内大会なんだから、もうちょっと緩く点数出してあげればいいのに。全米は以前から、できてないところを実感させるために点数を厳しく出す傾向があり、対して、同時期のカナダ選手権は、自国選手の優秀さをアピールするために点数の大盤振る舞いをする傾向があるので、両者を見比べて、毎年、点数の出方の違いにびっくりするのであります。全米ジュニア女子では、この子が好き。ジャンプが乱れて点数はイマイチだけど、音楽のとらえ方や、音によってスケーティングをコントロールしてる感じが見ててワクワクする。このタイプは、そのうちドカンと来ると思うので、乞うご期待。ふたりとも「チェン」だけど、残念ながら兄妹とかではないっぽいです。
2014年01月09日
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あけましておめでとうございます。今年も、よろしくお願いいたします今年は例年になく穏やかな年明けで、ひどく冷え込むでもなく、大雪が降るでもなく、それだけで、ちょっと明るいスタートのように思えてしまう不思議。旧年中、最後の日記が、なぜかロシアの国内選手権について長々と熱く語ったエントリーで、しかも未完だったもので、これで一年を終えるのは中途半端すぎるんじゃないかと、短くても「仕事納め後の休日の過ごし方」的な日記を書こうと思っていたものの、なんとなくだらだらと年末のスペシャル番組をみたり、なんとなくだらだらと紅白をみたりしているうちに、年が改まってしまっておりました。ただ、この「なんとなくだらだらと紅白を見る」ことができたというのが、昨年の私の大きな変化のひとつで、実は、その前年、前々年と、紅白をはじめとする年末スペシャル的な番組が見られなくて、体調イマイチなこともあって、ずっと部屋に引きこもっていたのです。2年にわたって、仕事納めの夜からズドーンと落ち込んでしまい、その理由を探るとするならば、年末独特のあわただしい高揚感が、きちんと社会に参加してない自分とは無縁のものに感じられ、さびしくて仕方がなかった。「今年もお疲れ!」といった世の中の忘年会的空気に対して、ものすごい疎外感を感じてさびしく悲しく、加えて、もう二度とそこに参加することはできないのかもしれないという不安と焦りがあって、画面越しでも、そういう雰囲気にふれるのがつらくてつらくて仕方がなかった。それが、昨年ようやく普通に働けるようになって、身分的にも正社員になり、少しずつ、仕事に対して「将来の展望」みたいなものが見えてきた。なので、この年末は、疎外感も不安も感じることなく、笑ってテレビを見ることが出来てた。この調子で、少しずつ、今年も前に進んでいきたいと思います。「勉強しなくちゃ」「勉強したいな」と思うことが山積みなので、そのあたりからぼちぼちと。未完になっているロシア代表の話は、今月中ごろに開催されるヨーロッパ選手権のあたりにタイミングを合わせて、なんとか終わらせたいと思っておりますそのあたりになると、アメリカ代表とカナダ代表の話も出てくるんだが…
2014年01月01日
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