私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2016年01月12日
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カテゴリ: 千の朝
f822



 財貨サーヴィスの交換(経済活動)、メッセージの交換(言語活動)、そして女の交換(親族制度)です。

 どのコミュニケーションも、最初に誰かが贈与を行い、それによって「与えたもの」が何かを失い、「受け取ったもの」がそれについて反対給付の責務を負うという仕方で構造化されています。

 それは、絶えず不均衡を再生産するシステム、価値あるとされるものが、決して一つところにとどまらず、絶えず往還し、流通するシステムです。

 しかし、この説明だけでは人間的コミュニケーションの定義としては足りません。

 というのは、婚姻規則に典型的に見られるように、反対給付は、二者のあいだでピンポンのように行き来するのではなく、絶えず「ずれてゆく」からです。

 ある男Aが別の男Bから「その娘」を妻として贈られた場合、その男Aは「自分の娘」を男Bに返礼として贈るのではありません。

 別の男Cに贈るのです。

「寝ながら学べる構造主義」 内田樹 文春新書





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最終更新日  2016年01月12日 06時27分33秒
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