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↑ 初雪草今年は酷暑と水不足。芽が出ていた筈なのに育ったのはこの一株だけでした。↑ トロロアオイ↑ 背高ノッポの黄花コスモス葉っぱがワサワサ茂り、あれよあれよという間に一階の軒の上まで伸びて咲き出しました。↑ 一才百日紅の2番花最初は7月に咲き、花後に切り戻したらたった1ヶ月で新芽を伸ばしてこんなに見事に咲いてくれました。
2026.08.28
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☆女の国会・新川帆立発行所 幻冬舎2024年4月15日 第1刷発行「性同一性障害特例法」は、いくつかの国際機関から「人権侵害の恐れがある」と指摘されている。その後、最高裁で違憲判決が出たことを契機に、法改正の動きが加速した。「特例法の改正案」は、超党派の議連を組んで原案を作り上げた。国民党側の取りまとめは、浅沼侑子が一手に引き受けていた。丸一年をかけて話し合いと調整を続けて来たのである。その「性同一性障害特例法の改正案」が、国民党の三好幹事長が、突然反対に回り、否決されたのである。浅沼侑子が、ワインに入れたシアン化カリウムを飲み議員宿舎の自室で死んだ。浅沼侑子死去の報をネットニュースで見たあと、毎朝新聞政治部記者、和田山怜奈は、自分のアドレスに浅沼侑子から「遺書」と思われる文章の画像が届いていたことに気づいた。女に生まれてごめんなさい。お父さん、お母さん、迷惑をかけました。私は男に生まれたかった。お父さんもお母さんも、そう望んでいたよね。政治家としてやっていくなら、男の方が断然いいから。任期が終わるまで頑張ろうと思っていたけれど、ダメでした。家の名前に泥をぬることを、おゆるしください。この秘密を抱えたまま、生きていくことはできない。浅沼侑子は東大法学部を出て財務省で働いていたこともある。政治家一家の3代目で当選5回。少子化担当大臣、法務大臣を歴任し、直近では国対副委員長を務めていた。テレビや週刊誌での評判は良く無い。雰囲気を読む能力と、権力者に頼る力だけがずば抜けて高いと噂されていた。その一方、地元B県では「お嬢先生」として親しまれ、彼女こそが女性初の総理大臣になりうると将来を嘱望されていた。和田山怜奈は、政治部記者になって丸12年目。3年前から与党国民党担当の記者クラブを担当している。上司である明石は、「浅沼は自殺では無く他殺の可能性が高い」と言う。 ・・・・・・・・・・・・・・・<読後感>三好幹事長と浅沼侑子の間に何があったのか。実際のストーリーは、そんなに単純では無く、もっと複雑に絡み合っていて、最後のどんでん返しに驚かされました。「国会」という男社会の中で、女性議員がいかに不利な立場に置かれているか、「性同一障害」と言う秘密を抱えて生きる議員の苦悩を絡めて描き出した作品。フィクションとは知りつつも、全く知らない世界の一部を垣間見る思いで興味深く読みました。
2026.08.28
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横浜は、8月に入ってから30度を切る日々が続きホッとしたのも束の間またまた猛暑の日々が戻ってきました。友とのランチも買い物も混雑している横浜駅周辺などは避け空いていて涼しい、最寄り駅の駅ビルと接続しているビル内限定です。先ずはデパート10階のレストラン街のお店で少し早めのランチ。今回は中華のお店で、ちょっぴり贅沢な黒酢ダレの冷やし麺美味しかったです。そのあとのんびり買い物です。8月は私の誕生月自分へのご褒美に「財布」を選びました。「ヨコハマ生活応援クーポン(商品券)」を購入の一部に当てました。ティータイムはお気に入りの店へ白玉クリームあんみつとアイスコーヒー気の置けない友と過ごす時間は至福のひとときでした。・・・・・・・・・・・・・・・・・・<ヨコ生活応援クーポンとは?>横浜市では、横浜市民(平成19年4月1日以前に生まれた人で、令和8年2月1日時点で横浜市に住民登録されている人)対象に、1人5,000円相当の電子クーポン or 商品券が支給されました。
2026.08.26
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Nさんのタイタンビカス大きな鉢に植えられ、今年も咲いています。何年か前「欲しい人はどうぞ」と、書いてあったことがありましたが鉢も花も大きすぎて、流石に貰い手が無かったようです笑)・・・・・・・・・・・・・・・・・・Oさんの「百日紅」とても美しい色の昔ながらの百日紅です。放っておくと大きく育つ品種ですが毎年上手に切り戻されて美しい樹形を保っています。こちらもOさんの「ガウラ」このガウラ、とても素敵なので子供をもらい、我が家でも育てています。美しい樹形を保つには剪定のタイミングがあるようです。
2026.08.20
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☆マザー・乃南アサ発行所・講談社2024年8月26日 第1刷発行(初出・「小説現代」2024年5・6月合併号)<セメタリー>我が家はいつも笑顔が絶えない。まるでサザエさんか、ちびまる子ちゃんの家のようだと、門脇岬樹は思っていた。祖父母がいて、両親がいて、母はいつも明るく、幼かった岬樹には、とにかく家中がいつも笑いに満ちていたと言う印象しか残っていなかった。長男である兄は大学を出て商社に就職して海外勤務。アメリカの永住権を獲得して向こうの人と結婚。姉も大学進学とともに家を出て結婚。次男の岬樹はテレビ局に就職。2つ年上の一人娘の楓と結婚。婿養子となり、藤原岬樹となった。コロナ禍もあり家族との連絡は、いつしか電話だけになっていた。この日は10年振りの帰郷であった。先に墓参りをしようとお寺によると墓が無くなつて、そこだけ更地になっていた。家に着くと表札の上に梱包用のテープが貼ってあり油性ペンで「亀山」と、母の旧姓が書かれていた。出迎えた母は明るく、家の中は何もかも昔のままだった。けれど、岬樹の前に座った母は、「守る人がいなくなった墓は永代供養をしてもらい、墓仕舞いをした。父とは死後離婚した。これでやっと自由になったわ」と、これまで見たことのない表情で淡々と話した。そして、「もう少ししたら、この家も処分して残ったお金で好きなところで、好きなように暮らしていくつもり」と、にっこり笑って言ったのである。<ワンピース>幼い頃の兄は、冴子には憧れでもあり、自慢の存在であった。国立の医学部に入り大学病院の外科医になり、翌年に早々に結婚。既に父が亡くなっていた今のマンションで、母と兄嫁の3人で暮らした。その兄がうつ病と診断され、色々治療を繰り返した挙句、医者であり続けることを諦めて無職になり離婚。その後は細々とアルバイトを続けるだけになっていた。娘も家を出て、一人になった兄に寄り添い続けていた母が突然脳溢血で亡くなった。兄から、母の財産は古いマンションと母名義の預貯金類が500万程度だけだと言い、「相続放棄して欲しい」と言われ、承諾した。母の一周忌が近づいてきた頃、久しぶりに兄から電話があり結婚したと言う。相手が誰かと聞いても、会えば分かるとしか答えない。一人で向かった冴子を出迎えたのは、母が残したワンピースを着た従姉妹だった。子供の頃から、身内で一番の問題児と言われたトラブルメーカーである。話をしているうちに気持ちが悪くなった冴子は、仏壇に結婚祝いと香典を置いて、逃げるように家を出てきた。これで冴子の故郷は永遠に無くなった。・・・・・・・・・・・・・・・・・上記2作品の他に、「ビースト、エスケープ、アフェア」の5作品。「母」として生きた「5人の女性」の生き様を描いた短編集。直木賞受賞作品の(凍える牙(1996年)」以来、作者の多くの作品を読んできました。「マザー」は、どの作品も、作者ならではの、女性に対する「鋭い観察眼」が感じられる作品でした。
2026.08.20
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↑ ヤナギバルイラソウ↑ 矢の根梵天花(ヤノネボンテンカ)↑ ミソハギミソハギは7月12日の日記に掲載しています。あれから1ヶ月あまりずいぶん頑張ってくれています。百日紅の2番花一度咲き終わった枝を切り戻しました。今年は7月の猛暑のおかげかあっという間に新しい枝を伸ばし再び咲き出しました。ルドベキア タカオと黄花コスモスどちらもこぼれだねが芽を出して負けじとばかりに競い合って咲いています。今年は忙しかったのと酷暑で、草は伸び放題庭の手入れが追いつかずどの花も息も絶え絶えでした。このところの涼しさで元気を取り戻したのか元気に咲きだしてくれました。
2026.08.16
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離婚弁護士 松岡紬・新川帆立新潮文庫2026年1月1日 初版発行<主な登場人物>♣︎松岡紬松岡法律事務所 離婚専門弁護士。法科大学院を卒業。3度目の挑戦で合格。縁切りで名高い「北鎌倉 東衛寺」先代住職の娘。東衛寺の門前に事務所を構える。♣︎松岡玄太郎縁切りで名高い「東衞寺」の元住職。現在は紬が営む弁護士事務所の手伝いをしている。現住職は玄太郎の長男。次男は県外で就職。第1話 小山田聡美の話女子大を出て大手電機メーカーの子会社に就職。親会社に出入りする税理士牧田亮介と出会い恋をして、人も羨むような結婚式をあげた。ところが、結婚して妊娠すると現実の生活は大違い。夫は思い通りにならないと機嫌が悪いし、お金にもうるさい。予定より早く陣痛が始まった聡美をおいて出勤、聡美は夜中に自力でタクシーを捕まえて病院へ向い、明け方1人で出産した。出産後も協力するどころか帰宅は遅いし、休みの日には友人とゴルフに行く。家にいる日は昼頃まで寝ている。あるとき、ソファーで寝ていた亮介がゴトリと落としたスマートフォンの画面から、聡美は亮介の浮気を知ってしまった。あろうことか、浮気相手は聡美の友人であった。息子の翔を抱き、夢中で家を飛び出した聡美は、両親の住む北鎌倉駅に向かった。追ってきた亮介を振り払い逃げ込んだところが、縁切り寺として名高い「東衛寺」の門前にある「松岡 紬・法律事務所」だった。紬先生のアドバイスを受け一旦家に戻り、不貞の証拠を押さえ、必要な書類をすべて揃えたところで、聡美は家を出た。代理人同士でやり取りした後、聡美の要求を八割がた飲む条件で合意に至った。年が明けて、聡美は翔と一緒に東衞寺に初詣に向かった。紬先生に挨拶に寄ると、事務員を募集中だと言う。経理の仕事も秘書業務も経験がある聡美はすんなり採用が決まったのである。第2話 出雲啓介の話出雲は高卒で警察官になって3年目のとき、世話になった先輩に誘われて探偵業に鞍替えして、もう十年たつ。紬とは幼馴染で「付き合っていた」時期もあったがふられた。弁護士になった紬から浮気調査の依頼がきたきたときには戸惑った。仕事と思い、こなしているうちに頼まれる案件数が増えていった。紬には男っ気が全くない。出雲は小さい頃から一緒にいた。自分は男だけど怖くない存在なのだろう。男扱いされてないとも言える。あれこれ自分に言い聞かせて、今でもそばにいる。第3話 松岡玄太郎は東衛寺の先代住職で、現在は長男が跡を継いでおり、今は紬の法律事務所の手伝いをしている。妻は十数年前に離婚して鎌倉を出ていった。最近の住職夫妻は、玄太郎が現役だった頃よりずっと忙しそうだ。時間に追い立てられるように動き回っている。様々なイベントで集客していかないと、檀家さんとの繋がりだけでは寺の経営が成り立たない。嫁の真紀は東京生まれの東京育ち。誰もが知る広告代理店でバリバリ働いていたと言う。そんな活動的な女性が、できないことだらけの今の暮らしをどう思っているのだろう。第4話紬は、精子提供で生まれた娘がいる同性婚夫婦の離婚調停を依頼された。打ち合わせが終わり、相談ブースの外まで見送ると、女の子が座って待っていた。その女の子の歳を聞いた紬は、母に好きな人ができて家を出ていった日のことを思い出していた。あれは紬がその女の子と同じ11歳の初春だった。第5話半年前に離婚が成立したえ聡美の元夫(牧田亮介)の代理人から、松岡紬法律事務所に電話があった。牧田はうつ病で会社を休職中だといい、養育費の大幅な減額の相談だった。話の内容を不審に思った紬と専属探偵の出雲が調べると、牧田の話は大嘘だと判明した。
2026.08.16
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サンゴジュ(珊瑚樹)とセミの抜け殻真夏の間、私たちのグループは涼しい風が吹き抜ける欅広場の南端の「サンゴジュ」の下辺りでラジオ体操をしています。ある朝見上げると、サンゴジュの葉の裏に鈴なりのセミの抜け殻が ⁉️それもここだけでなく、あちらこちらで・・・。これじゃ、脱皮も命がけです。・・・・・・・・・・・・・・・ダチュラ ナス科 チョウセンアサガオ属テレビに映るダチュラの花を見て確か近所でも咲いていたはずとラジオ体操の帰りに行ってみました。直径は10センチほどあるでしょうか今年も、存在感のある白いラッパの花を咲かせていました。ダチュラは全草ににアルカロイドを含み江戸時代に薬草として輸入、栽培された植物なのだそうです。食べると食中毒を起こすこともあるとか。
2026.08.12
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2024年12月13日 第1刷発行発行所 講談社池田真紀子 訳< 主な登場人物 >♣︎ケイ・スカーペッタ ヴァージニア州検屍局長♣︎ルーシー ケイの姪。シークレットサービス捜査官♣︎ベントン・ウェズリーケイの夫。シークレットサービス捜査官♣︎ピート・マリーノ 元殺人課刑事。検屍局法医学運用スペシャリスト。♣︎アニー・チルトン判事。フック事件の裁判長。ケイの古くからの友人。大統領暗殺計画があったり、ギルバードフック裁判の成り行きに不満を抱いた剣呑な人々の一部が日没と同時にこの農園に集まる計画でいる。その数は50人。あるいはもっと多いかも・・・と始まります。そんな最中に、裁判長の妹が殺害されると言う事件が起きます。どうなることかと読み進めると、大統領の暗殺計画はあっさり失敗したらしいし、裁判の行方に不満を持ったと言う暴徒化した人々のことも、いつの間にかストーリーから消滅。今回は、殺害の手段として、高出力マイクロ波兵器(マイクロ波光線銃)が登場。あとはいつもの変わり映えのしないストーリー展開でお終い・・・。最新版の「怪物」上下巻を予約してあったのですが読む気が失せてキャンセルしました。
2026.08.12
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ー 岡村公園のひまわり花壇 ー種から育てられたひまわりが今年も咲き出しました。今年は一種類、少し背高のっぽの品種です。花の咲き方が面白くて撮って見ました。上が1日目、下が2日目この花は、まるで指を開くように咲きました。こちらは、全体の花弁がぽわんと開くように一緒に開き始めました。同じひまわりでも咲き方が違うなんて、思わなかったです。駐車場付近とレストハウス前の花壇こちらは矮性種でしょうかバランス良い種類が選ばれていてなかなか素敵です。
2026.08.03
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☆禍根(上) パトリシア・コーンウェル☆禍根(下)パトリシア・コーンウェル池田真紀子 訳発行所 講談社2023年12月15日第1刷発行以前夢中になって読んていた、パトリシア・コーンウェルの「検屍官シリーズ」でした。けれど、何作か詰まらない作品が続き、すっかり遠のいていました。「血霧」あたりまで、タイトルの記憶があるのですが、その後の作品はタイトルを見ても全く記憶がありません。パトリシア・コーンウェルの作品を手に取ったのは何年振りでしょう。「禍根」上巻は、翻訳文がまどろっこしい上にストーリーの進展が遅く、じっと我慢で読んでいました。けれど上巻の最後の方から展開がスピードアップ。下巻まで一気に読んでしまいました。<主な登場人物>♣︎ケイ・スカーペッタヴァージニア州検屍局長。♣︎ベントン・ウェズリーケイの夫。シークレットサービス捜査官。犯罪心理学者♣︎ピート・マリーノ元刑事、ドロシーと再婚。♣︎ドロシーケイの妹。現在は、ピート・マリーノの妻。グラフィックノベル作家♣︎ルーシーケイの姪。新型コロナのパンデミックの最中に会えないまま、最愛のパートナーを亡くしている。♣︎オーガスト・ライアン米連邦公園警察刑事。♣︎エルヴィン・レディバージニア州保健局長官。前検屍局長。♣︎マギー・カットブッシュ前検屍局長エルヴィン・レディのアシスタント。引き続きケイのアシスタントとなるも、前任者に忠実なあまり、ケイの仕事の妨害をするだけでなく、エルヴィン・レディと計り、ケイを辞任せざるを得ない状況に追い込む。♣︎グウェン・ヘイニーバイオメディカル研究員。殺害され、遺体は線路沿いに遺棄されていた。♣︎ジャレッド・ホートン軌道実験モジュール乗員<あらすじ>ケイ・スカーペッタは、かつてヴァージニア州で、女性初の検屍局長を10年以上にわたって勤めた経歴があり、今回は2度目の就任である。前任のバージニア州検屍局長、エルビン・レディは数多の未解決案件を残していった。エルビンが州の全四管区を掌握する州検屍局長代理に就任したとき、検屍システム全体を破壊するだろうと確信した。その通りのことが行われている。新局長就任を打診されたとき検屍システムの立て直しを期待されていることは分かっていた。着任早々喉を切り裂かれ、両手を切断された女性被害者の遺体が、デンジャーフィールド・アイランドの線路沿いに遺棄されているのが発見された。被害者の女性はグウェン・ヘイニーといい、バイオメディカル研究員だった。アレキサンドリア市警巡査ブレイズ・フルーグの話によると、デンジャーフィールド・アイランドでは、他にも女性ランナーの死体が発見されていると言う。遺体はキャミー・ラマダといい、激しい暴行を受けた痕跡があり、川に近いわけではないのに、なぜか顔が水に浸かった状態で河岸に倒れていた。当時のヴァージニア州検屍局は、証拠の分析もせずに疑いの余地もなく事故死と断定していた。ベントンとケイにそれぞれ、至急ホワイトハウスに来るようにとの電話があった。ヴェントンの運転するテスラSUVで、2人はワシントンDCに向かった。案内された部屋の上座には、アメリカ合衆国大統領が座り、その右に副大統領、左に国務長官。集まった誰もこの日の用件を知らされていなかった。副大統領は、たったいま、宇宙で起きている異変について話し始めた。国の最高機密に位置付けられる軌道実験モジュールと、NASA宇宙センターとの通信が途切れ、船外活動を開始したアメリカ人とロシア人の乗員が呼びかけに応答しない。3人目の乗員、ジャレット・ホートンはヴァージニア州在住のアメリカ人バイオメディカル研究員で、地球に帰還していることは確認されているが連絡がつかない。ケイとベントンがホワイトハウスに呼ばれたのは、ケイの力を借りたかったからだという。軌道モジュールが機能不全に陥ってわずか数時間後、グウェン・ヘイニーの携帯電話に、ジャレット・ホートンが電話をかけていることが判明している。2人がスパイ活動をしていたのは間違いない。2人はアルゼンチンで合流するべく隠れ家を用意していたのが確認されている。バージニア州保健局長官(前検屍局長)エルヴィン・レディは、ケイが出してもいない「辞任届」を受理しないことにしたと発表。ケイの局長復帰が確定した。エルビン・レディは他の部署に変わるらしい。彼がどこになるにせよ、マギーは一緒に行かない。ケイは、これから彼女にどう接していくかは、毎日様子を見ながら考えようと思っている。<原作者>パトリシア・コーンウェルマイアミ生まれ。警察記者、検屍局のコンピューター・アナリストを経て、1990年『検屍官』で小説家デビュー。MWA・CWA最優秀処女長編賞を受賞して、一躍人気作家に。ケイ・スカーペッタが主人公の「検屍官」シリーズは、1990年代ミステリー界最大のベストセラー作品となった。
2026.08.03
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