TOPIXが世界の主要株価指数の中で最も悪くなった (30日の日本株取引終了時点)。欧米を中心とした世界の株式相場の上昇基調が続く中、日本株は中期的なトレンド線を割り込んで調整局面入りの様相。鳩山新政権の政策不安や、為替相場の円高傾向などが重しとなっている。
9月の世界主要88指数の騰落状況(基準通貨米ドル)を見ると、TOPIXはマイナス2.30%安。エクアドルのグアヤキル証券取引所株価指数(29 日時点でマイナス1.71%、以下同じ)、ポーランドのワルシャワWIG20種(マイナス1.65%)、クウェート証券取引所指数(マイナス0.88%)を抑えて世界最悪となっている。一方、MSCIワールドインデックスは日本時間30日の午後3時25分時点でプラス4.1%と、日本を除くアジアや欧米を中心にした株式相場は上昇トレンドを維持している。
三井住友アセットマネジメントの山岸優チーフストラテジストは、「外需中心の企業業績の回復期待で相場は戻ってきたが、為替相場の円高傾向を受けて冷や水を浴びせられた」と指摘。また、8月30日の衆院総選挙を経て民主党を中心とした連立内閣への政権交代が実現し、「お手並み拝見となったが、 大臣から発せられる発言は資本主義に逆行するもので、日本株を見送る要因になった 可能性がある」と話す。
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