音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2017年07月24日
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テーマ: THE 80's(49)
歌姫のファースト作


 シンディ・ローパー(Cyndi Lauper)は1953年ニューヨーク生まれのシンガー。学校に適応でなかった経験やブルー・エンジェルでデビューするも売れずに自己破産した過去など若い頃の苦労人ぶりがよく語られる。そんな時期を経て、1983年にソロデビュー作としてリリースされ、遅咲きながらスターの仲間入りを果たす契機となったのが、本盤『N.Y.ダンステリア(She’s So Unusual)』(邦題は後に『シーズ・ソー・アンユージュアル』に変更)であった。

 収録の全10曲中5曲(国によっては6曲)がシングル発売され、ヒット曲が量産された。先行シングルの2.「ハイ・スクールはダンステリア」(後に邦題も「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」に変更)は全米ビルボード2位、続くセカンド・シングルの4. 「タイム・アフター・タイム」 はビルボード1位、さらに5.「闇夜でShe Bop」(後に「シー・バップ」)は全米3位と破竹の快進撃を続けた。ちなみに残るシングル曲は、6.「魅惑のスルー・ザ・ナイト」(後に「オール・スルー・ザ・ナイト」、全米5位)、1.「マネー・チェンジズ・エブリシング」(全米27位)、「ホエン・ユー・ワー・マイン」(カナダと日本のみでシングル化)である。

 奇抜な衣装や特異な個性が目立った当時のシンディだったけれど、シンガーとしては既に十分な経験を積んでいて、いわば“ベテラン新人”だった。その歌唱力と表現は(その後も進化していくものの)既にかなりの部分出来上がっていた。経験がなせる業だったと思うことの一つは、アルバム・タイトルと9.「ヒーズ・ソー・アンユージュアル」の関係。同曲はつなぎのように短く(1分足らず)挿入されているだけで、思わず聴き飛ばしてしまうかもしれないけれど、1920年代のこのスタンダード曲を取り上げ、それをもじってアルバム表題(「彼は普通ではない」→『彼女は普通ではない』)にしてしまうあたりなど、遅咲きの年の功(?)だったのかなと思ってみたりもする。

 この後、シンディ・ローパーはさらに完成度の高いセカンド作 『トゥルー・カラーズ』 を発表するわけだけれど、同盤と並んでこの盤も何回聴いてもいつ聴いても楽しめるアルバムだと言える。


[収録曲]

1. Money Changes Everything

3. When You Were Mine
4. Time After Time
5. She Bop
6. All Through the Night
7. Witness
8. I'll Kiss You
9. He's So Unusual
10. Yeah Yeah

1983年リリース。




 ​
シーズ・ソー・アンユージュアル [ シンディ・ローパー ]




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Last updated  2017年07月24日 06時04分33秒
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