音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2021年05月03日
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テーマ: 洋楽(3308)
初期の熱きコステロを聴くなら本盤かデビュー盤から


 エルヴィス・コステロのデビュー・アルバムは名曲 「アリソン」 を含む 『マイ・エイム・イズ・トゥルー』 (1977年)であった。そして、その翌年になって発売されたセカンド作がこの『ディス・イヤーズ・モデル(This Year’s Model)』である。その当時、日本では上記デビュー作の日本盤は発売されなかったため、本邦初紹介となったのがこの作品だったということになる。

 ファースト作と本セカンド作の大きな違いは、バックバンドの存在である。エルヴィス・コステロのバックバンドは、彼自身がデビューした後にようやく形成され、本作で初めてジ・アトラクションズが姿を現した(ただしアルバムそのものには、まだ“エルヴィス・コステロ”とだけ記されている)。この後、コステロは長らくこのアトラクションズとの演奏を続けていくことになる。ちなみにデビュー盤でバックの演奏をやっていたのはクローヴァー(後のヒューイ・ルイス&ザ・ニューズに発展)で、このセカンド作でアトラクションズに含まれることになるメンバー数名もレコーディングに参加していた。

 本盤『ディス・イヤーズ・モデル』の特徴は何よりも前作の勢いをそのまま保ちつつも、ややパンク色の強い曲調・演奏が増えている点である。ファーストとセカンドでなかなか優劣がつけがたいのだが、ニューウェーブ的なノリを求める人なら、おそらくはこのセカンド作の方がより気に入るのではないかと思ったりもする。ちなみに、英国チャートでは、前作は14位だったが、本作は4位に躍進した。

 私的な好みの曲をいくつか挙げておこうと思う。1.「ノー・アクション」はデビュー当時のコステロのイメージの一つである勢いのある好曲。同じ流れでは、米盤にのみ収録された11.「レイディオ・レイディオ」がいい。やや偏った感じかもしれないけれど、筆者的には、この2曲が本盤のコステロを象徴するナンバーだったりする。これらに次いで注目したい曲としては、2.「ジス・イヤーズ・ガール」、4.「パンプ・イット・アップ」、7.「ハンド・イン・ハンド」、8.「リップ・サービス」なんかが挙げられるだろうか。繰り返しになるが、デビュー盤と並んで、“怒れる若者”何て呼ばれたりもしたエルヴィス・コステロの若いパワーと勢いが伝わってくる盤だと言える。


[収録曲]

1. No Action

3. The Beat
4. Pump It Up
5. Little Triggers
6. You Belong to Me
7. Hand in Hand
8. Lip Service
9. Living in Paradise
10. Lipstick Vogue
11. Radio, Radio
*英盤・米盤・日本盤それぞれで曲目の異動あり(上の曲目は筆者の手持ちの米盤による)。

1978年リリース。





THIS YEARS MODEL[輸入盤]/ELVIS COSTELLO[CD]【返品種別A】

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ディス・イヤーズ・モデル +1 [ エルヴィス・コステロ ]




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Last updated  2021年05月03日 21時35分59秒
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