音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2024年01月16日
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グラハム・ボネットとイングヴェイ・マルムスティーン


 アルカトラス(Alcatrazz)は、レインボーでも活躍し、その後、マイケル・シェンカー・グループを短期間で去ることになったグラハム・ボネット(Graham Bonnet)が1983年に結成したバンドである。このバンドのデビュー盤となったのが、このアルバムである。邦盤では『アルカトラス』とのみ表記されているものの、セルフタイトル盤ではなく、原題は『ノー・パロール・フロム・ロックン・ロール(No Parole from Rock’n’Roll)』という。後にロック・ギター界の“王者”として有名になるイングヴェイ・マルムスティーンがメンバーとして参加した唯一のアルカトラスの作品でもあることでもよく知られる盤である。

 グラハム・ボネットが自身のバンドのギタリストを探す中で出会ったのが、若きイングヴェイ・マルムスティーンだった。まだ20歳そこそこのスウェーデン出身者がロサンゼルスへと渡り、グラハム・ボネットが形成しようとしていたバンドに参加することになったというのは、奇跡的な確率での出会いと言えたように思う。結果的にイングヴェイは1年ほどしか在籍せず、スティーヴ・ヴァイが後任ギタリストとなったものの、本盤が運よく生まれたのは、ロック界の財産だと思う。

 収録曲のうち、有名曲でもあり、際立っているのは、4.「ヒロシマ・モナムール」。曲作りにおいても、演奏面においても、本盤でのイングヴェイの存在感は大きく、特にこのナンバーは曲そのものもよければ、グラハム・ボネットのヴォーカルもイングヴェイのギターも抜きんでている。

さらに、筆者の気に入っている他の曲もいくつか挙げておきたい。1.「アイランド・イン・ザ・サン」は、グラハム・ボネットらしいヴォーカルのよさが出ていて、爽快なロック・ナンバー。その一方で2.「ジェネラル・ホスピタル」で展開されるハードな曲調も難なくこなしてしまうのが、彼のヴォーカルの魅力だと思う。その一方、イングヴェイ・マルムスティーンがらみでは、5.「クリー・ナクリー」が、この後に彼が展開させていく世界が既に示されたようなナンバー。

 そんな両者のいいところがうまく合わさっている曲としては、7.「トゥー・ヤング・トゥ・ダイ、トゥー・ドランク・トゥ・リヴ」なんかがうまくいった例ではないかと思ったりする。最後にもう1曲、9.「スターカー・レーン」のロック・チューンとしてのカッコよさも外せない。


[収録曲]

1. Island in the Sun
2. General Hospital

4. Hiroshima Mon Amour
5. Kree Nakoorie
6. Incubus
7. Too Young to Die, Too Drunk to Live
8. Big Foot
9. Starcarr Lane
10. Suffer Me

1983年リリース。




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Last updated  2024年01月16日 04時51分07秒
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