音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2024年01月20日
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ギター・ヒーローのカッコよさ満載の推奨盤


 ゲイリー・ムーア(Gary Moore)は、1952年北アイルランドはベルファスト出身のロック・ギタリストで、2011年に心臓発作により58歳で没している。1960年代末のスキッド・ロウ加入をはじめ、1970年代にはシン・リジィでの活動、1990年代にはブルースへの回帰と、ギタリストとして多様に活動した。

 本盤『ワイルド・フロンティア(Wild Frontier)』は、いわゆる“ギター・ヒーロー期”のもので、1987年にLPとCDの両方でリリースされた。本人によれば、“アイルランドの伝統音楽へのオマージュ”とのことであるが、1980年代当時のきらびやかなサウンド作りの時勢もあってか、現在からするとケルト音楽の影響的なものが決して前面に出ている感じではない。また、ドラムマシンの使用が本作のマイナス要素とされることもあるが、筆者的にはとにかく文句なしにカッコいいギター・ヒーロー盤というのがずっと変わらぬ印象である。

 お薦めの曲を中心に何曲かに触れておきたい。1.「望郷の果て(オーヴァー・ザ・ヒルズ・アンド・ファー・アウェイ)」は、このアルバムの雰囲気を代表する1曲。先行シングルとして英チャートで20位となったほか、北欧で大ヒットし、特にノルウェーのシングルチャートでは7週連続1位になったとのこと。表題曲の2. 「ワイルド・フロンティア」 (12インチ・ヴァージョンも5.として収録)は、とにかく疾走感を含む曲調とギターのカッコよさが見事に組み合わされたナンバー。

 インスト曲の4.「ザ・ローナー」は、本盤の大きな聴きどころの一つ。コージー・パウエルのアルバムに収録された曲のカバーだが、ムーアの自在なギター・プレイが堪能できる。後半(LPのB面)は出来がやや小粒な感じのナンバーもあるが、注目したいのは、伝統音楽を意識した9.「ジョニー・ボーイ」。さらに、少々余談ながら、CDのみに収録された11.「クライング・イン・ザ・シャドウズ」は、ムーアが本田美奈子に提供した「the Cross -愛の十字架-」のセルフ・カバーだったりする。


[収録曲]

1. Over the Hills and Far Away
2. Wild Frontier

4. The Loner
5. Wild Frontier -12" version-
6. Friday on My Mind
7. Strangers in the Darkness
8. Thunder Rising
9. Johnny Boy
10. Over the Hills and Far Away -12" version-
11. Crying in the Shadows
*5.,10.,11.はCDでの追加トラック。

1987年リリース。




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ワイルド・フロンティア [ ゲイリー・ムーア ]




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Last updated  2024年01月20日 05時27分51秒
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