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母親の本棚から借りて初めて三浦綾子を読みました。著者と言うと「道ありき」「氷点」「旭川」「クリスチャン」「パーキンソン病」「大学時代の恩師と親交のあった人」と言った断片的なキーワードしかイメージにありませんでした。収められている5編の短編、すべてが救いのない状態で結末を迎えています。そして読後はエピソードに自分の感情を重ね、深く考えてしまいました。作品はキリスト教の観点から描かれているので世の中を生きる自分の「罪」について考えさせられたのかもしれません。時代背景が古いため(昭和40年代?)話の展開にやや理解できないところもありましたが短時間で一気に読み終えました。楽天ブックス
2006年01月31日
一級建築士の資格を持ちつつイラストレーターとして活躍する二児の母である著者の人生をポジティブに楽に生きるためのハウツー本。ベストセラー「キッパリ!たった5分で自分を変える方法」の続編という感じです。切り口が簡潔で大胆で小気味よいから書いてある事を実践したら本当に柔道で一本の技を決めたようにすっきりするような気になってしまいますが私としては書いてある内容は結構普段から心がけているような事が多かったように思います。そして「年齢に甘えない」というコンテンツが心に留まりました。私より数歳年下で後何年かで30歳という人たちが「もう30歳ダヨ~おばさんダヨ~結婚もしなくチャ~」と何の考えもなく世間一般の通説を真に受けて文句を言っているのを聞く事がよくあり、そんな時は他人事ながら「そんな事ないのにな~」といつも思っています。私としては10代20代の頃は今よりも恥ずかしいくらい自己中心的で他人に対する思いやりに欠けていたり物事に対して一側面からしか判断できないような狭い視野しか持っていませんでした。そんな中で恋愛をしたり親と死別したり受験をしたり社会に出たり結婚したり出産したりと様々なライフイベントを経験し、いろんなものに守られる立場から守る立場にかわって行く中で人に対する思いやりや気配り、いろんな立場から物事を見る目を養ってきたように思います。そして、多少の苦境には精神的な動揺も少なく乗り越えられる余裕も出てきたと思います。今は、70代~90代のお年寄りのことを本当はその年にならないと解らないのに、勉強した知識で解ったようなふりをしてその人たちの立場に立って価値のある事、満足できる事は何か?と、考える仕事をしています。その中でも「まだ○○歳」とか「もう○○歳」という言葉をたくさん聞きます。でも、本当に大事なのは「今○○歳」であるという事だと思います。やりたいと思う事に年齢制限はないと思うし、一般的に無理と思われても努力や工夫次第で実現可能な事もたくさんあると思います。その年齢でできる事無理のある事を客観的に観る事ができるのは多分、30を過ぎてからではないかと、32歳の冬に思ったわけであります。楽天ブックスの情報
2006年01月23日
精神科医にしてミュージシャンである著者の1980年代に雑誌「スコープ」に連載されたエッセイを再編した本。私にとって精神医学も専門分野でありますが、この本で語っているように心を病む人たちの正気と狂気、心が健康なところと病気なところの線引きというのはある程度客観的に分析できるのけれど、難しさを感じる事も間々あります。この本は精神科という分野に敷居の高さを感じている人たちにもわかりやすいたとえで書いていると思いました。著者は私にとってティーンエイジの頃に多大な影響を与えてくれた人が「尊敬する人」と言っていた人で作品はこのようなエッセイから小説、専門書にも至ります。楽天ブックス
2006年01月16日
休み期間中に劇場で観た映画です。ハリウッド映画も好きだけどそうじゃないのの方が好きです。この映画は1960年代、南フランスの小さな村を舞台にした「テーマは愛と友情」と言う古くさい言葉がぴったりなお話でした。のんびりと素朴な情景の中流れて行くストーリーでお話が決まりきっているところもありましたが退屈せずに観る事ができました。思い出の映画になりそうです。
2006年01月10日
あけましておめでとうございます。今年初めての書き込みです。年末年始は30日まで仕事した後、年賀状を書いたり大掃除したりおせち料理をつくったり帰省してきた友人たちに会ったり、飲み会が続いたりと忙しくも楽しくそして時々のんびりしながら過ごしていました。成人の日の連休も終わり、明日から本格的に仕事が始まります。お休みの最中はゆっくり本を読む時間はなかったのですが、その中でゆうきまさみの漫画「じゃじゃうまグルーミン★UP」(小学館)全巻(1~26巻)と鷺沢萠の「さいはての二人」(角川文庫)を読了しました。「じゃじゃ馬・・・」は競走馬の牧場が舞台となっているお話で現在住んでいる所には周りに結構そういうところがあるので身近と言えば身近なお話でした。競馬漫画で恋愛漫画でという欲張りながらも読み終わった後には「出来過ぎてるけど良い話じゃん!!」と思える充実した漫画でした。「さいはて・・・」は巻末の解説で北上次郎が「鷺沢萠は人情話の名手である」と語っていたけれど「何でも人を死なせて良い話にしてるのはどうかな」と思ってしまった全編人が死んでしまう短編集でした。一編目の表題作でもある「さいはての二人」で二人の恋がすごくきれいだった割に結末が安易すぎたからがっかりしたというのが個人的な感想です。
2006年01月09日
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