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またまた映画の原作本、読みました.主人公の波乱含みの生い立ちを経て「有限会社シンデレラナイト」という小さな女性用下着メーカーの営業職となった小沼は東京の地下鉄を通じて現在と過去を行き来するようになり憎んでいた父親の過去を知る事になります。とにかく切ないお話だと思いました.ドラマチックで、随所に張り巡らされた伏線がストーリーが進むごとにつながって行く事でよりいっそう重くお話が心に響く感じでした.泣きました.読後しばらく余韻から覚める事が出来ませんでした.浅田次郎の作品は初めて読みましたがきっとおじいちゃん世代の作家さんだろうな~と思ったら1951年生まれでした。地下鉄は札幌で生まれ育った私にとって身近な乗り物であり都市の成長を象徴する近代の乗り物・・・というイメージがあったのですが戦前から東京では走っていたと言う事実に驚きました.
2006年11月30日
私にとっての「時をかける少女」といえば1983年の原田知世主演の映画とその主題歌と言うイメージで松任谷由実(ユーミン)作詞作曲で原田知世が歌った「時をかける少女」という曲は多感な時期の私のココロに強く訴えかけた一曲でありました.でもお話の方は筒井康隆原作で女の子がタイムスリップするSFという内容以外は実は良く知らず、今年の夏アニメでリメイクされたと言う話を聞いたときも思い出したのは主題歌のきれいなメロディーと歌詞でした.筒井康隆について自分の読書備忘録をひもといてみると2002年2001年と一冊ずつエッセイ的な物を読んでいて何となくクールで破天荒なイメージを持っていました。後は宇宙衛生博覧会という背筋がむずむずしそうな気持ちの悪いお話ばかりのSF短編集も読んだ事があってその下品なイメージが強かったのですがこの作品は初出である1960年代の懐かしくも奥ゆかしき女子中学生が主人公で放課後の校舎にはショパンのポロネーズが響き物語の鍵になるのがラベンダーの香り、とロマンチックな空気が漂っていてずいぶん同じ作者なのに雰囲気が違うな~と思いました.原作を読んでからユーミンの曲を思い出してみると冒頭の「あなた、私のもとから突然消えたりしないでね」という印象的なワンフレーズを取り上げても二人称を「あなた」と呼びかけたり「私のもと」という言葉や「しないでね」と語りかける所もレトロで優しい感じがしてメロディーも始めは多くの音を使わず穏やかに流れてでも、「ね」のところだは急に高音に上げて訴えかけている感じであ~、この小説のイメージを忠実に再現していて曲からも小説のイメージが広がって行くな~と思いました.いい曲だと思います。巻末の解説によるとこの作品は1970年代から2000年代までそれぞれ1~2回ずつ映像化されているそうです。
2006年11月26日
図書館でたまたま手にしてぱらぱらめくると絵柄が素朴で古き良き時代をテーマにしているようだなぁと思い借りてみました.読んでみるとこのまんがのテーマは広島の原爆。原爆投下から10年後、50年後、60年後を一つの家族を軸に描いています。いろんなメッセージがさりげなく盛り込まれていて、しみじみと心温まりそして悲しくなるお話です.何度も読み返し貸し出しの延長手続きをして、また何度も読み返しそして読む度涙を流しています.WEBダ・ヴィンチではこのように評されていました。
2006年11月17日
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