2024/07/16
XML


★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳
◆ メッカでブーイングの嵐だったムハンマドがメディナに逃げる(622年)。即ち、メッカからメディナにヒジュラ(移住)なされた。イスラム教の暦では、これが紀元1年の1月1日らしい。 ◆ 本能寺の変でイワされた織田信長の跡目を決める会議が清洲城で開かれ、三法師を擁護する羽柴秀吉の専横が始まる(1582年)。 ◆ アメリカはニューメキシコ州で、連鎖的な核分裂反応による破壊的現象を以て三位一体を人類の手で具現化させることに成功(1945年=マンハッタン計画)。
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年07月16日 】
「なぜ日本が支援?」池上彰と考える、侵攻が続くウクライナと私たちのつながり =後節=
=NewsWeek_/ ※JICAトピックスより転載 / 2024年7月10日(水)/ 池上彰と考える



将来が見えなくても、子どもたちの未来を築くために

池上  イーゴルさんは、今33歳だそうですね。例えばイーゴルさんが40歳になった時、あるいは50歳になった時、何をしているんだろうと思うことがありますか?

イーゴル  この戦争で、未来を考えて計画を立てるということができなくなってしまいました。明日は何が起きるか分からないので、今目の前で起きている戦争を止めるために全力を尽くそうって。目の前のタスクをこなしていくだけになっています。多くのウクライナ人もそう話しています。

池上  ウクライナで日本語を学んで、それから日本に来て、将来やりたい夢をお持ちだったわけでしょう。戦争は、若い人たちの夢もまた奪うものだということですよね。

イーゴル  そうですね。ただ、5年後、10年後の子どもたちの未来をつくる必要があります。前線に近い避難民用の施設を運営していますが、ショックなことにちゃんと読み書きできない子どもたちが出ています。コロナの影響で教育が受けられなくて、それでまた今回の侵略が始まって。

松永  子どもたちが教育の機会を逸してしまう。それは一生に影響を及ぼすことです。今、何百万人のウクライナの人々が国内外で避難していますが、それでも教育を受けることができるように、JICAは遠隔教育の機材を提供しています。将来復興の核になっていくのはウクライナの人々なので、特に子どもたちや若い人々に役に立つような支援を今後も続けていきたいと思っています。



助けるだけではなく、グローバル人材としての活躍の場を

イーゴル  私たちのNPOは日本国内のウクライナ避難民もサポートしていますが、ただサポートするだけではなくてグローバル人材に育てたいという目的があります。彼らをずっとサポートされる人ではなく、何か社会に貢献できる人にしたいのです。教育プロセスの中でカフェを作って、利益はウクライナのために寄付される、ウクライナ人はウクライナのために主体性を持って働ける、カフェやイベントでウクライナ文化も紹介できるという、いろいろなところにWin-Winな仕組みを作りました。

池上  「避難民だから」「かわいそうだから」と助けるだけではなくて、 グローバル人材として育てていくということなんですね。ウクライナの人にしてみても、単に助けてもらうのではなく自分たちがグローバル人材として活躍できた方がいい。そういう場を作っていくのが本当の支援なんだなと思います。

イーゴル  JICAは、ノウハウの共有などでウクライナの基盤を支えるような、いろいろな取り組みを行なってくれています。ポーランドに避難するウクライナ人に向けたITスキルの研修を行うなど、グローバル人材に育てるための重要な役割も果たしていただいています。

松永  ITスキル研修もそうなのですが、JICAは日本とウクライナの双方向の関係を重要視して、ウクライナ避難民を受け入れる隣国のポーランドやモルドバなどの国と連携した協力を行っています。そして今JICAはウクライナに対して地雷除去の協力も行っていますが、これはカンボジアと連携した協力です。このように世界中にウクライナ支援の機運を作っていくということも、我々の支援の中の重要なポイントだと考えています。

池上  特にカンボジアではずっと内戦が続いてきて、大量の地雷が残っている。JICAは地雷除去やそのための人材育成の協力を地道に続けてきた。そのノウハウなどが、ウクライナでも役に立っている。そういう形の協力があるんだということですね。



「なぜ支援する?」それは日本と世界の平和、そして現代文明を守るため

池上  ウクライナを支援するというと、アメリカでも「ウクライナを支援するよりアメリカファーストだ」という声があります。日本はアメリカほど表立って出ないにしろ、「日本も財政が厳しいのに、なぜウクライナを支援するんだ」っていう声、ありますよね。

松永  そういう声は、日本やアメリカに限らず出てくると思います。ただ一方で忘れてはいけないのが、第二次世界大戦後、日本が戦後復興する時に世界銀行など世界から支援を受けたということです。東海道新幹線や高速道路、トヨタ自動車の工場の一部にも支援があったからこそ日本は復興してきた。また、2011年の東日本大震災の後には全世界から2000億円を超える寄付・支援をいただいているわけです。我々の今の日常、平和は、これまで危機が起きた時に世界のいろいろな国から支援されてきたおかげで成り立っていることを忘れてはいけないと思います。

イーゴル  ロシアの侵略は、私たちが生きている平和な民主主義の社会、お互いを尊敬し合って共存できる社会を覆そうとしているんですね。ロシアが侵略に成功した場合、それはただ「ウクライナが負けた」ということではなく、他の国に対して力で現状変更ができるという悪しき前例となります。これはウクライナの問題だけではなくて、全世界の問題なのです。言葉が大きいかもしれませんが、現代文明の存続がかかっていると思っています。

池上  民主主義や戦後の今の私たちの大事な価値観を守るために、他国による一方的な侵略は国際社会全体で許してはいけない。その結果は日本にも影響を及ぼすんだということですね。

池上彰さんから皆さんへ
今、ウクライナのニュースは非常に少なくなっていますが、現地の悲惨な状況は続いています。もちろんJICAが支援していますけど、私たち一人ひとりがウクライナについて語ること、言葉に出すことも広い意味での支援活動になります。これをご覧になるみなさんには今改めて、「自分には何ができるのか」ということを自らに問いかけ、周りの人と話をするという時間を取っていただきたいですね。



○◎ ○◎    ◎ ◎ ◎   ◎○ ◎○ ◎○ 
古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
・・・・・・・・・・ 
---------前日記載への閲覧は下記のURL --------------

---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------
【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/
【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜   http://blog.goo.ne.jp/bothukemon
びっくり・・・・・スマイル大笑い・・・・・怒ってるしょんぼり・・・・・しょんぼり怒ってる・・・・・大笑い大笑い・・・・・びっくり

クリック 宜しく・・ ブログランキング・にほんブログ村へ ・・ 人気ブログランキングへ ・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024/07/20 04:09:54 PM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

涯 如水

涯 如水

Category

Free Space

※ お願い
下記リンクの移行は本稿(左側⇦)下端部のURL:より

【閑仁耕筆;探検家・挑戦者・登山家の譜講】
・ハインリッヒ・ハラー/オーストリア;- 01~XX節(2014-04-08)
・ジョウジ・マロリー/イギリス;- 01~09節(2014-04-06 )
・ラインホルト・メスナー/イタリア ;- 01~04節(2013-10-29)
・ウーリ=-・ステック/スイス  ;- 01~03節(2013-10-19)
・アナトリ・ブクレーエフ/ロシア ;- 01~06節(2013-10-13)
・探検家フリチョフ・ナンセン博士; - 01~12節(2013-10-13)
・探検家ゼブ・ホーガン博士;- 01~09節(2013-09-28)

【壺公夢想;Home_Page・夢想空間】
紀行随筆
・汗血馬の故郷へ;
・天山南路・歴史紀行;
・天山・草原のシルクロード;
・天山・激動の草原地帯;
紀行エピローグ・写真随筆;
西域人物伝・ティムール;
西域人物伝・ティムールの系譜;
ティムールの系譜“ムガル帝国”;
ジンギスハーンの系譜
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第一部・第一章ジュチ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第一部・第二章バトゥの野望
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第二部チャガタイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第三部オゴデイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第四部トルイ家の覇権
・“アルタン・ウルク/黄金の家”第五部フレグ家の覇権
騎馬遊牧民族
・匈奴の勃興と移動
・欧州・アッチティラの動乱
・ジュンガリア =最後の騎馬遊牧民国家=
絹繡之路(シルクロード)夜咄
・シルクロード夜咄・四駿四狗
・シルクロード夜咄・智謀の将
・シルクロード夜咄・運命の綾
ムガル帝国・建築文化

Calendar

Favorite Blog

アメリカの植民地支配 New! beabea65さん

青空日和 紘子.さん
TOKKOの 詩的な生活 T0KKOさん
しあわせが似合う人 Melody*さん
わたしのブログ 穏やかな海さん
ユーラシア大陸を旅… ユーラシア人さん
気ままにいろいろ NAKA3さん
花*hana*花 *紫陽花*さん

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: