2024/07/24
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳
◆ 広島は呉で息抜き中の海軍の戦艦が、空から米軍の爆弾をお見舞いさせられる。このため比較的被害が軽微な戦艦はそのまんま対空高射砲に転用されることに(1945年=日本本土空襲始まる)。 ◆ 大リーグの逆転ホームランをめぐって裁判に発展、26日間も試合が中断する破目に(1983年=パインタール事件)。 ◆ 1年後にテレビを買い換えられない貧乏人がテレビ放送を視聴できなくなる日を控え、それに先駆けてテレビを視れない憂き目に遭った珠洲市を舞台にしたLIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語 が撮影される(2010年=地上波のアナログテレビ放送・アナログBS放送が終了)。
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年07月24日 】

【土用の丑の日がなくなる?】ニホンウナギは絶滅危惧種に =前節=
ウナギを完全養殖にする前にすべきこと
=Wedge_Report 【日本の漁業 こうすれば復活できる】
 2024年7月23日 /  片野 歩( Fisk Japan)



                 ○◎△▲ __うなぎは絶滅危惧種 (1/2)__ ▲△◎○
うなぎは絶滅危惧種なのになぜ食べるの?代替案はある?
うなぎは2014年に絶滅危惧種に指定されました。ですが土用の丑の日には今も変わらず大売り出しされます。買える環境があれば、美味しくてお手頃な価格でしたらそれは買いますよね。
でも絶滅危惧種をそもそも販売してよいのかな?と思う方もいるかもしれません。

ですが、うなぎが指定されている国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストそのものには法的な拘束力がないのが実際です。あくまで絶滅危惧種として評価されただけで、違反ではないのです。

絶滅危惧種(絶滅のおそれのある野生生物)は3つのカテゴリー・に分かれますが、うなぎが位置するのはその中でも2番目の危機の高さであるEN(Endangered)です。
• CR(近絶滅種)
• EN(絶滅危惧種)← 日本のうなぎはここに位置
• VU(危急種)
最も危機が高いCR(Critically Endangered)には入っておりません。

 さて、毎年の夏・土用の丑の日が近くなると、ウナギの話題が出てきます。日本のウナギ・二ホンウナギは国際自然保護連合(IUCN)が2014年より絶滅危惧種(IB類)に指定しています。同じカテゴリーに分類されているのが鳥でいうと「トキ」です。それだけ資源が激減してしまったため、価格の高騰が続いています。

 今年(2024年)は「完全養殖」の技術向上で、生産効率が高まっていると報道されています。16年に1尾4万円だったシラスウナギ(ウナギの幼魚)の価格が、1821円まで低下したそうです。天然シラスウナギの取引価格の1尾500~600円程度に比べるとまだ高いものの、水産庁は1尾1000円以下のコスト実現を目指しています。

魚の養殖には完全養殖と畜養があります。前者は人工ふ化から育てた成魚が産卵し、卵からふ化させた魚を生け簀や水槽で育てる養殖です。クロマグロやウナギの完全養殖は大きな話題になりました。
 一方、畜養は天然の稚魚や、やせた魚に餌を与えて育てる養殖です。クロマグロやカンパチなどに代表されます。クロマグロとウナギは、完全養殖(マイナー)と畜養の両方があります。



なぜウナギは高くなったのか?
 下のグラフはウナギの供給量推移を表しています。青の棒グラフが日本の生産量で、赤が輸入した数量です。

 ウナギはもともと、特別なお祝いや人生の記念になる「ハレの日」の食べ物で高級品でした。それが、赤のグラフの推移でわかる通り、輸入品が急増して価格が大幅に下がり、スーパーなどで庶民の手に入りやすい価格になっていきました。

 価格が下がること自体はよいことなのですが、問題はその背後に起きていることです。安いウナギは、主に欧州で漁獲されたシラスウナギが中国に輸入され養殖されたものでした。安い人件費と豊富な供給量で、日本人の指導によりかば焼きにまで加工されて、大量に日本に輸出されていました。

 供給量減少の兆しは、欧州のウナギが07年にワシントン条約の付属書に掲載され、09年から貿易取引の制限対象となった頃から顕著になってきました。ヨーロッパウナギも絶滅危惧種(IA類)です。

 2000年には約16万トンも供給されましたが、近年ではその3分の1の5万トン程度で推移しています。その内、かば焼き製品については、2000年には中国から6万トン輸入し、価格はキロ1200円でした。23年は同1.8万トンでキロ2400円と倍の価格になっていました。

 欧州のウナギが絶滅危惧種になった背後には、中国で加工して大量に輸入していた我が国の巨大な胃袋が背後にあったのです。



暴騰するシラスウナギの価格
 養殖に使用する昨年(23年)のシラスウナギの輸入価格はキロ190万円でした。輸入品が9.1トン、国産が7トンの合計16.1トンが養殖に使われています。

 国内外合わせたシラスウナギの平均取引価格は、キロ約250万円。上述の07年に欧州のシラスウナギがワシントン条約の付属書に掲載された年の取引価格はキロ36万円でした。つまり輸入品は5倍以上に高騰しています。

 国産のシラスウナギの相場も暴騰していることはいうまでもありません。資源管理を怠った代償は、供給量減少により価格に跳ね返って消費者に襲いかかります。
上のグラフは、国連食糧農業機関(FAO)が発表した「世界の生産量 漁業と養殖」のデータです。青が漁業(海面)で緑が養殖(同)となっています。

漁業に関しては横ばいが続いています。欧米・オセアニアのように、すでに科学的根拠に基づいて漁業をしている国々は、資源の持続性を考え、実際に漁獲できる数量より大きくセーブして漁をするので、漁業での増加はあまり期待できません。

 一方で増加しているのは、一目でわかる通り養殖の方です。アトランティックサーモン、バナメイエビをはじめ、養殖抜きでは世界全体の供給を補うことはできません。その重要度は、世界人口の増加による需要増加で、ますます高まることでしょう。

・・・・・・・・明日に続く・ ・・・・



○◎ ○◎    ◎ ◎ ◎   ◎○ ◎○ ◎○ 
古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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Last updated  2024/07/24 04:34:23 PM
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