2024/07/30
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳
◆ こんなクソ暑いのに、今日の記念日はなんと筋肉の日。筋肉ひとつでボディビル界の重鎮(アンバサダー)となり映画俳優から外国の州知事にまでのし上がった生きる伝説の生誕日を讃えてのこと。 ◆ 日本人を助けてあげたのでお引き取りを、とやって来た黒船に対し、お断りしますと大砲の弾で返事する(1837年=モリソン号事件)。 ◆ この国の政権与党が自由と民主主義の政党を名乗るなど片腹痛いとばかりに日本共産党が自由と民主主義の宣言を採択(1976年)。
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年07月30日】

バイデン政権とは何だったか── =前節=
「超大国であろうとして空回り」トランプとハリスそれぞれの打開策
=NewsWeek_ Opinion / 塗り替わる世界秩序 /
2024年07/25日 / 六辻彰二; 国際政治学者。博士(国際関係)



一期限りで終わることが確定したバイデン政権は、アメリカが超大国として振る舞うことにエネルギーを注いだといえる。
・しかし、かつての力が失われているなか、冷戦時代さながらに超大国として振る舞おうとしても、矛盾や限界がかえって浮き彫りになった。
・大統領選挙で有力視されるトランプとハリスそれぞれの方針からは、バイデンが苦闘した “空回り” を乗り越える二つの道をうかがえる。
ジョー・バイデンは超大国・アメリカの残影に取りつかれた大統領だったといえる。

超大国としての “空回り”
全く意外だったわけでもないが、バイデンが大統領選挙から撤退したことは、やはり世界に大きな衝撃を与えた。

現職大統領が再選を目指して立候補しながら、大統領選を途中で離脱というのは極めて異例だ。
支持率低下に歯止めが効かず、共和党トランプに対抗できないという危機感があったとはいえ、支持者の間で大統領に “撤退” 要求が公然とあがったことも異例だった。

そのバイデン政権を改めてふり返ると、そこには超大国として振る舞おうとして空回りしてきた姿が浮かぶ。

バイデン政権はアメリカの歴代政権以上に自由と民主主義を世界へ発信し続けながら、それまで以上に自由と民主主義の信頼を損なってきたからだ。



“民主主義vs.権威主義” の虚構
バイデン政権の “空回り” はトランプ政権への反動から生まれた。

2016年に誕生したトランプ政権は孤立主義的な “アメリカ第一” を掲げた。しかし、一方的な関税引き上げは対中関係だけでなく、同盟国との関係さえギクシャクさせた。

その反動でバイデン政権は日欧などの同盟を重視し、その結束に基づいて中国やロシアと対抗しようとしてきた。

“民主主義vs.権威主義” の構図はトランプ政権末期にペンス副大統領(当時)らが口にし始めたが、バイデン政権期に本格化した。バイデンは就任後、世界各国に呼びかけて “民主主義サミット” を開催し、アメリカを中心とする陣営の形成をアピールしたのだ。

ところが、民主主義サミットは当初から実態が疑わしいものだった。

100カ国以上の参加国にはトルコ、インド、コンゴ民主共和国など、選挙を行っているとはいえ、反政府批判を抑圧したり、マイノリティに対するヘイトを黙認したりする途上国・新興国の政府が少なくなかったからだ。

そのうえ参加国の大半はウクライナ侵攻後もロシア制裁に協力せず、中国との取引も従前通り続けた。



ガザ侵攻が浮き彫りにしたもの
こうした矛盾を都合よくスルーする態度は、ガザ侵攻でさらに鮮明になった。

バイデンはロシアによるウクライナ侵攻を戦争犯罪と批判しながら、ガザ侵攻に関しては国連加盟国の大半が即時停戦を求めるなか基本的にイスラエルを擁護し、軍事援助を続けてきた。

アメリカの歴代大統領には多かれ少なかれこうしたダブルスタンダードが目についたが、バイデンは特にそれが目立つ一人だったといえる。

もっとも、それはバイデン個人の資質というより、アメリカの力が衰えた結果とみた方がいいだろう。
世界銀行の統計によると、世界全体のGDPに占めるアメリカの割合は1989年の冷戦終結段階に約28%で、2022年にはこれが25%程度で微減にとどまったが、同じ時期に中国は2%弱から約17%にまで急伸した。

つまり、アメリカが相変わらずNo.1であるとしても、かつてほど圧倒的な優位は失われている。

そのなかでバイデンは冷戦時代さながらに世界のリーダーとして振る舞おうとしたわけだが、もはやアメリカ自身が白を黒と言いくるめるだけの力を失っている以上、自由や民主主義といった言葉だけが余計に空回りしやすくなったといえる。



・・・・・・・・明日に続く・・・・・

動画資料 ⇒ ​ Israel-Hamas war: Vice President Harris

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古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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Last updated  2024/07/30 05:10:09 AM
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