去年の晩秋はかなりまとめてルーシー・モンゴメリーの「アン」以外の小説を読んだ
『青い城』『もつれた蜘蛛の糸』『ストーリーガール』『黄金の道』『銀の森のパット』
赤毛のアンシリーズとエミリーシリーズしか知らなかったわたし
村岡花子さんの訳のほかにはもう作品はないものと思っていた
ところが、モンゴメリーにはそのほかにもたくさん10冊以上の作品があったことを知る
偶然、本屋で『青い城』の文庫本を見つけて「えっ?」とびっくりした
まさか「モンゴメリーもどき作品」ではなかろうねと、あとがきを見るとまさしくお作品
本好きのとしてはうかつである
そんなわけで読む読む
そうしているとその秋(11月)にアンシリーズの最後の作品も『アンの思い出』として村岡花子さんのお孫さんが訳されたのもが登場
ま、わたしとしてはうれしい偶然でほくほくしている
で、何を言いたいかというと
モンゴメリの小説は何気ない日常が題材となっている
つまり少女の成長や恋愛を夢多く語りながら、人生の機微を垣間見せる
これはイギリスの作家オースティンのおはこ
つながりで『高慢と偏見』を無性に読み返したく思い
それを読み、ついでにエマ・テナントという作家の『続高慢と偏見』も読み
すっかり「何気ない日常」に小説を見る心境になり
現代のオースティンものと言われる
『ブリジット・ジョーンズの日記』まで読んでしまった次第である
ということについて語りたいのだがその前に
モンゴメリの作品で『青い城』が一番好きかもしれなくなった
『赤毛のアン』の1巻も素晴らしいが
いまではどっちとも言えないほど気に入った
乙女は(昔の 笑)『美しい城』に呼ばれたいと夢見る
それを思うさま味わわせてくれるものがたり
とくに打ちひしがれたような孤独を感じているときに...
ヒロインは内気なぱっとしない独身女性ヴァランシー・スターリング
あろうことかお医者様から余命を宣告された
(と、ありがちな展開から始まる 笑)
では悔いのない人生を送ろうと...
(これもありがち)
もちろんハッピーエンド、シンデレラストーリ、むむむ
ありがちなのだけれどもそんなことは吹っ飛ぶ筆力
秘密めいた、ゴシックロマンの物語だよくできている、なぜこれがもっと早く世に出なかった
(わたしが知らなかった 笑)のだろうね
(つづく)
よみがえり 2023年12月21日
こういうエンタメが好き 2023年12月19日
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