やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2013年01月10日
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カテゴリ: 読書メモ

去年の晩秋はかなりまとめてルーシー・モンゴメリーの「アン」以外の小説を読んだ

『青い城』『もつれた蜘蛛の糸』『ストーリーガール』『黄金の道』『銀の森のパット』

赤毛のアンシリーズとエミリーシリーズしか知らなかったわたし
村岡花子さんの訳のほかにはもう作品はないものと思っていた

ところが、モンゴメリーにはそのほかにもたくさん10冊以上の作品があったことを知る

偶然、本屋で『青い城』の文庫本を見つけて「えっ?」とびっくりした
まさか「モンゴメリーもどき作品」ではなかろうねと、あとがきを見るとまさしくお作品
本好きのとしてはうかつである

そんなわけで読む読む

そうしているとその秋(11月)にアンシリーズの最後の作品も『アンの思い出』として村岡花子さんのお孫さんが訳されたのもが登場

ま、わたしとしてはうれしい偶然でほくほくしている

で、何を言いたいかというと
モンゴメリの小説は何気ない日常が題材となっている
つまり少女の成長や恋愛を夢多く語りながら、人生の機微を垣間見せる

これはイギリスの作家オースティンのおはこ
つながりで『高慢と偏見』を無性に読み返したく思い
それを読み、ついでにエマ・テナントという作家の『続高慢と偏見』も読み

すっかり「何気ない日常」に小説を見る心境になり
現代のオースティンものと言われる
『ブリジット・ジョーンズの日記』まで読んでしまった次第である

ということについて語りたいのだがその前に

モンゴメリの作品で『青い城』が一番好きかもしれなくなった
『赤毛のアン』の1巻も素晴らしいが
いまではどっちとも言えないほど気に入った

乙女は(昔の 笑)『美しい城』に呼ばれたいと夢見る
それを思うさま味わわせてくれるものがたり

とくに打ちひしがれたような孤独を感じているときに...

ヒロインは内気なぱっとしない独身女性ヴァランシー・スターリング
あろうことかお医者様から余命を宣告された
(と、ありがちな展開から始まる 笑)
では悔いのない人生を送ろうと...
(これもありがち)

もちろんハッピーエンド、シンデレラストーリ、むむむ

ありがちなのだけれどもそんなことは吹っ飛ぶ筆力
秘密めいた、ゴシックロマンの物語だよくできている、なぜこれがもっと早く世に出なかった
(わたしが知らなかった 笑)のだろうね

(つづく)






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最終更新日  2014年01月14日 07時21分15秒
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Re:日常が小説になる(01/10)  
alex99  さん
「赤毛のアン」
と言う小説は、私にとって謎の小説です
読んでもいないのですが、読んでみたいとも思わない
女性には、絶大な人気があるんですね
舞台となった?(フィクションですが)島を訪れる日本女性が多いとか
そんなに夢のある小説なんですか?
でも、著者は自殺しています

どこがいいんでしょう?
教えてください

教えてくれても、読まないと思いますが(笑)

(2013年01月10日 14時58分26秒)

Re[1]:日常が小説になる(01/10)  
ばあチャル  さん
alex99さん

>「赤毛のアン」
>と言う小説は、私にとって謎の小説です
>読んでもいないのですが、読んでみたいとも思わない
>女性には、絶大な人気があるんですね

そう、男性が「好きな作品と述べている」ことはありませんねぇ
赤毛のアンは女の子の気持ちですからね(笑)

>舞台となった?(フィクションですが)島を訪れる日本女性が多いとか
>そんなに夢のある小説なんですか?
>でも、著者は自殺しています

赤毛のアンを書いたころはまだ苦しみが少なかったのです
伝記は読んでいませんが、ダイジェストをみると牧師の夫のうつ病で苦労したようですね

「青い城」はその苦しみの最中に書かれたのです
すごい創作欲です

自殺は最近になってわかったようですね
夫の病気を隠して牧師夫人を立派に演じたらしいから疲れたのでしょうか、ノイローゼにもなるでしょう

文学者に自殺は多いですね、ヘミングウエイも、、、

>どこがいいんでしょう?
>教えてください

>教えてくれても、読まないと思いますが(笑)

だから教えません(笑)

プリンスエドワード島、昔は行きたかったけど、今では映像で満足します

小説のゆかりの地を訪ねて浸る、というのは本好きの旅行嗜好ですね
(2013年01月10日 20時16分24秒)

Re:日常が小説になる(01/10)  
おはようございます。

昨年は、アンシリーズの映画が次々登場しましたので、

『アンの思い出』をはじめ、モンゴメリーの伝記等次々読みました。
でも、青い城・・・知りませんでした。
さっそく探してみますね。 (2013年01月11日 07時39分18秒)

Re:日常が小説になる(01/10)  
ぱぐら2  さん
こんにちは。お久しぶりです。
あ、そうなんですか。モンゴメリって自殺だったんですか。しかも、家族うつで。それは知りませんでした。
「青い城」ですね。ぜひ読んでみます。
アンシリーズのどこがいいんでしょうね。
ほんとに、私にもわかりません。
でも、十代の頃の私にとってはバイブルでしたよ。
ほんとに、どこがいいんだろ。謎だ・・・
それはともかく、今年もにょろしく! (2013年01月13日 12時33分40秒)

Re[1]:日常が小説になる(01/10)  
ばあチャル  さん
イサムチャンさん

>おはようございます。

>昨年は、アンシリーズの映画が次々登場しましたので、

>『アンの思い出』をはじめ、モンゴメリーの伝記等次々読みました。
>でも、青い城・・・知りませんでした。
>さっそく探してみますね。

アンシリーズは「赤毛のアン」以外は今はもうあまり感動しませんが、「青い城」は好きですね

(2013年01月13日 19時43分46秒)

Re[1]:日常が小説になる(01/10)  
ばあチャル  さん
ぱぐら2さん

>こんにちは。お久しぶりです。
>あ、そうなんですか。モンゴメリって自殺だったんですか。しかも、家族うつで。それは知りませんでした。

家族が隠す場合もあります
それも人情ですね

>「青い城」ですね。ぜひ読んでみます。
>アンシリーズのどこがいいんでしょうね。
>ほんとに、私にもわかりません。
>でも、十代の頃の私にとってはバイブルでしたよ。
>ほんとに、どこがいいんだろ。謎だ・・・
>それはともかく、今年もにょろしく!

最初の巻に少女心を満足させる秘密があると思いますが、大人になって読むのは思い出のため
今は読みなおすとマリラの気持ちに添いますから面白いですよ~

(2013年01月13日 19時52分40秒)

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