やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2017年02月20日
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カテゴリ: 読書メモ
『若草物語』の続き、第三と第四
いろいろありましたからね、なかかなか進まなかったの。

子供の頃に『若草物語』と『続若草物語』を読んで、4姉妹の行く末をワクワクして、
メグの結婚、べスの死、エミリーとローリーの結婚、ジョーの結婚までは読み知ってました。

オルコットの子供心をつかむ筆の力か、忘れられないおもしろさでしたね。
それで今回、角川文庫が第三と第四までも出しているのを知り、
「ああ、続きがあるんだ!」と。

そしてこの第三と第四のストーリーは姉妹それぞれの子供たちの成長と、
学園のようなものを経営していて、そこで成長する大勢の子供たちや青年たちの物語。


しかしながら
訳者解説により、オルコットの伝記を読まないでもいろいろとわかり、
作者の少々すさまじい波乱万丈な人生を垣間見
創作によって慰められ、昇華していることに感動した。

ジョーが作者と目されるが、
若き頃は両親・姉妹の生活の面倒を一手に引き受け、作家として書きまくり、
結婚はしない、子供はいないにもかかわらず、
姉(夫が亡くなる)の子、妹(本人子を残して死ぬ)の子を必死で育て
母、父の介護をし看取り、疲れ果ててまだ55歳の若さで病死してしまう。

それが『第四若草物語』にてマーチ家のしあわせな行く末を描き、
完結した、その2年後であったということは驚きだった。

「・・・ここで音楽をとめ、照明(ライト)を消し、
マーチ一家の上に幕を永遠におろすことにしよう」(第四若草物語、結びの筆)









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最終更新日  2017年02月20日 10時11分24秒
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Re:創作欲(02/20)  
alex99 さん
私も、少年時代に読みましたけれど
ジョーって、確か、次女でしたよね
でも、この顛末を知ると、まるで長女の振るまい

私は先入観を持っていて
一番、親と距離が近く、家族に対してロイヤルなのは
長男・長女だと思っていました
責任感が強い・理性的で、どこか保守的で、破天荒な事はあまりしない

ばあチャルさんも、長女でいらっしゃいますよね
同じ長男長女のにおいを感じてきました(笑)

(2017年02月20日 10時59分07秒)

Re[1]:創作欲(02/20)  
ばあチャル  さん
alex99さん

>私も、少年時代に読みましたけれど
>ジョーって、確か、次女でしたよね
>でも、この顛末を知ると、まるで長女の振るまい


次女のジョーは男に生まれたかったという、活発破天荒なキャラクターに描きわけてます(続編まで)

任侠的性格(笑)もあり、もちろん親分肌。
きっとオルコットさんの気質でもあったのでしょうね。

わたしも、ちいっとそんなところがあります。
長女ですし、つい仕切ってしまいます(笑


>私は先入観を持っていて
>一番、親と距離が近く、家族に対してロイヤルなのは
>長男・長女だと思っていました
>責任感が強い・理性的で、どこか保守的で、破天荒な事はあまりしない

>ばあチャルさんも、長女でいらっしゃいますよね
>同じ長男長女のにおいを感じてきました(笑)


まじめなんですよね(自分でいうのもなんですが)

両親にわがままも上手に言えない(甘えべた)。
何事も自分で解決しなければならないと常に思っている。
自分を抑えるすべを知っている。

しかし、時に上から目線になってしまう。
仕切って、威張ってるように見える。
頼られて、まんざらでもないと思ってしまう。

などなど・・・。


(2017年02月20日 12時13分40秒)

Re:創作欲(02/20)  
こんにちは

えっ!ええっ!!
知りませんでした。若草物語に第3・第4まであるなんて。
妹と二人で読んで、あまりにもジョーが妹にそっくりな性格なのですごく気に入っていたのですよ。

オルコットの伝記も読みたくなりました!
ご紹介ありがとうございます。 (2017年02月20日 16時11分07秒)

Re[1]:創作欲(02/20)  
ばあチャル  さん
イサムチャンさん

ふふふ
わたくしも久しぶりに『若草物語』を再読したくなって
(昔読んだものはよく覚えているものですから、懐かしくて)
ネットで注文しようとして発見(おおげさ)しました!

オルコットの生涯が凄いのにびっくり、しかし『赤毛のアン』のモンゴメリーもいろいろあった人生でしたよ。

作家の伝記にも波乱万丈があるのですね。
その昇華が小説になってしまう。

「人生は山あり谷あり」
(2017年02月21日 08時58分30秒)

Re:創作欲(02/20)  
alex99 さん
>次女のジョーは男に生まれたかったという、活発破天荒なキャラクターに描きわけてます(続編まで)
ーーーー
う~~ん
そうでしたか
記憶がおおまかで(笑)

ジョーがオルコット自身の投影と言うことで、長女的使命感を持っている設定かな?と思ったんですが
破天荒は、長男長女じゃない(笑)


>両親にわがままも上手に言えない(甘えべた)。
ーーー
これはありますね(笑)
妹などは、甘え上手なんですが(笑)

私は、性格的に長男タイプでもあり、シャイでもあり(自分で言うか?)
父親の介護においても、他の妹たちとちがって、ずっと親の面倒をみているのに、面と向かっては、優しく接する事がなかなか出来ない
今、其れを後悔していますが
父親も、日ごろは私を煙たがって、優しい家内を頼っていました

でも、言い訳になりますが
認知症の家族に対するのは、大変です
まだらボケやわがままなどに、神経的に、対処仕切れなくなるんです
自分の親は、こうではなかった、こうであって欲しくない、という、現実を否定する気持ちが強く働いて
その結果、
認知の状態にある親に、思う様に優しく接する事が出来なかった
時々は、反省し、優しくしたんですが

悲しいことです


介護疲れの果ての殺人
あそこまでは行きませんが
状況や条件が違うので
しかし
私には、よ~く理解出来ます


(2017年02月21日 11時17分17秒)

Re[1]:創作欲(02/20)  
ばあチャル  さん
alex99さん

>>両親にわがままも上手に言えない(甘えべた)。
>ーーー
>これはありますね(笑)
>妹などは、甘え上手なんですが(笑)

>私は、性格的に長男タイプでもあり、シャイでもあり(自分で言うか?)
>父親の介護においても、他の妹たちとちがって、ずっと親の面倒をみているのに、面と向かっては、優しく接する事がなかなか出来ない
>今、其れを後悔していますが
>父親も、日ごろは私を煙たがって、優しい家内を頼っていました


長男長女的性格だと
自分がしっかりして采配を振るわなくてはなりません。
当然、甘えていられません、そうなると甘られるのも許せなくなり、厳しく対してしまいます。

わたしも母にきっときつかったのでしょうね。
最晩年、嫌われてしまいました(笑


>でも、言い訳になりますが
>認知症の家族に対するのは、大変です
>まだらボケやわがままなどに、神経的に、対処仕切れなくなるんです
>自分の親は、こうではなかった、こうであって欲しくない、という、現実を否定する気持ちが強く働いて
>その結果、
>認知の状態にある親に、思う様に優しく接する事が出来なかった
>時々は、反省し、優しくしたんですが

>悲しいことです


>介護疲れの果ての殺人
>あそこまでは行きませんが
>状況や条件が違うので
>しかし
>私には、よ~く理解出来ます


わたしは親たちに認知症的な経験はなかったのですが、
いま、夫があやしい(か、どうか、ぐらいですが)
やはり、認めたくないですよ。

何度も同じ事を言わないと忘れる。
忘れるから繰り返す。

「今言ったじゃない!緊張感をもって生活をしてね」
と言うと「・・・怒られた」と。

始まってますね(笑



(2017年02月21日 14時48分34秒)

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