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2020年07月28日

『そこのみにて光輝く』佐藤泰志

(2)

テーマ：最近、読んだ本を教えて！(24651)

カテゴリ：読書メモ

第一部「そこのみにて光輝く」は息を張りつめたような若さがある。くっきりした登場人物像たちの描写がうまい。特に中心の「達夫」と「千夏」がいいなあ～暗さの中にキラキラしたものがある感じ。

「千夏」の弟「拓児」に誘われて「達夫」が訪ねた家は、開発に取り残されたようなちいさなバラック小屋だった。両親と姉弟が住んでいるその家は、生活・生きざままでもが壊れてすさんでいるようだった。しかし、そこには家族の強い矜持があったのだ、と思いいたる導入部に惹きつけられる。

若くてなにものかに飢えている「達夫」が「千夏」とそれからたどる恋の道筋はすごくいい感じだ！！

けれども、第二部「滴る陽のしずくにも」の二人のその後になると、おや？と思わされる。それは「千夏」があまりにも後ろに下がり過ぎて影薄い。伝法な「千夏」が普通に閉じ込められてしまったようだ、至極残念。

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最終更新日 2020年07月28日 08時22分04秒
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■コメント

Re:『そこのみにて光輝く』佐藤泰志(07/28)

オーキリさん

お久しぶりです

なんと書けばよいのか
私自身もこの暗い世相に落ち込んじゃって・・
きっと巣ごもり生活をなさってるでしょう
ばあチャルさまを力づけるなんて出来そうもないので
失礼を・・・。

この映画みました
そしてたまたまですけれど
撮影場所の「函館の」ホテルに泊まりました
フロアに写真がいっぱい飾られてたのです
実はワタシこの映画で主演を演じた
池脇千鶴さんが大好きなんですよね
お顔と演技が・・・。

(2020年07月29日 16時11分27秒)

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Re[1]:『そこのみにて光輝く』佐藤泰志(07/28)

ばあチャルさん

オーキリさんへ

ありがとうございます！
遠くに思ってくださる方がいるのは、うれしいものです。

最大に気を付けていますが、何しろ人口密度が・・・。
でも、早朝のウオーキングもひとがまばらになりました。
高齢者はみんな頑張ってますが、終わりが見えないのが嫌ですね。

この小説を読んでからネットを検索して、映画化されているのを知りました。
脚色に意欲がわく作品でもありましょう。どんな風に料理してあるのか興味あります。

予告編を観ましたが、わたしが気になった第二章が期待できるような気がしました。そのうち観てみようと思います。
池脇千鶴さんという俳優さんの演技も話題になってますね。
(2020年07月29日 18時57分53秒)

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