やっぱり読書おいのこぶみ

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2022年01月02日

出版社と編集者と作者

(3)

テーマ：最近、読んだ本を教えて！(24652)

カテゴリ：読書メモ

『からくり写楽』野口卓

特徴ある浮世絵デフォルメ満載の「役者絵」の作者「写楽」が何者か、謎に包まれていたのですね。その謎を逆手に取って、謎をますます深めたフィクションです。

江戸時代中期、「出版社」の蔦屋重三郎がある人の絵の芸術性に惚れ込んで、役者絵を描かせて売り出そうと画策しました。その人とは身分高き元藩主。江戸時代、お殿様の趣味となれば、匿名希望はもちろん、プロ意識はどうだろうかとか、身分への遠慮など障害がたくさんあったでしょうけど、側近を巻き込んで「東洲斎写楽」という名で世に出そうとします。果たして成功するのか、という趣向です。

これは浮世絵の話ですが「読み物」とて同じでしょう。趣味が高じだ人の作品を売りに出すのはリスクを伴います、並大抵ではありません。

浮世絵や江戸時代の出版事情（版画ですもんね）が作者の豊富な知識の語りで解ったり、物語の謎と駆け引きがなかなか面白かったです。ちょっと説明が饒舌すぎたところもありますが。

ある作品が売れ、もてはやされるか、真に芸術的価値があるもか、興味尽きないものです。
時代を経てしまうと作者が誰だろうと、作品が光っていれば永遠に残っていくものだなあと思いました。

＊＊＊＊＊

いつもこの拙いブログを読んでくださりありがとうございます

ことしも相変わらず、読んでは感想メモをアップしていきたいと思っております
時々めんどくさくなる時がありますが
それこそ「それが老いなのだ」と鞭打っていきたいですね

どうぞよろしくお願いいたします

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最終更新日 2022年01月02日 20時52分52秒
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■コメント

Re:出版社と編集者と作者(01/02)

alex99 さん

あけましておめでとうございます
本年もよろしく

老いてますます（失礼）
読書欲がすごいですね

ばあチャルさんの様に
フィクションを
フィクションとわかりながら
味わい、分析する
素晴らしい作業・才能だと思います

ただ、サイエンス全史のハラリによれば
会社も金も宗教も、すべてフィクションであるとのこと
目からうろこではあるのですが
宗教は「疑わず信ぜよ」と強制します
天国も地獄もフィクションですよね
宗教はその点、舞台演劇に様なもので
観客席から見れば感動ものですが
舞台裏（教祖側）から見れば、作り物のだまし絵(笑)

私は若い頃はヘルマン・ヘッセなどの小説の主人公を
自分と二重写しにして読めていたのですが
年を取るにつれ読書するフィクションへの感情移入が困難になり
映画やテレビのドラマなどの視覚的なものならそれほどでも無いのですが
これが老いというものでしょうか？
こまったものです

(2022年01月02日 22時36分47秒)

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Re[1]:出版社と編集者と作者(01/02)

alex99 さん

ひよこさんへの挨拶で
「ブログをやめようか迷っていた」
と書かれていますが

まあ、それもいいですが
お互いこの年で
ブログという前頭葉の働きを必要とする
メタ認識の作業をやめてしまったら

たちまち
ボケますよ(笑)

まあ、ボケるという自然の摂理に身をゆだねるのもいいとも思いますが
そうなると、ただの抜け殻

ただ、読書ブログという作業がしんどいのなら
身辺雑感のエッセイを交えるのもいいと思います
ばあチャルさんになら書けると思いますし
楽でしょ
なんとなく思うがままに書いてりゃいいんですから

いずれにしても out put をやめない事ですね

(2022年01月03日 02時13分41秒)

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Re[1]:出版社と編集者と作者(01/02)

ばあチャルさん

alex99さんへ

こちらこそよろしくお願いいたします

正直言って皆様に（といっても古いおなじみはお三人ばかりになって…）
ご挨拶もおっくうになって（老人性鬱かもな　笑）おりました

それでもこうしてお返事を頂くと、あら不思議！～～！！

元気、やる気、負けん気の気が立ち上ってくるではありませんか
いろいろ言っていただいてうれしいことです(^^♪

＞いずれにしても out put をやめない事ですね

実は
「ばあチャル」の日常なんて特別面白いものでもないし
個人的な話は自分一人の情報ではないから制限あるし

「…し、…し、…し、」と、歯止めの言い訳で後ろ向き
ま、落ち込んでいたのでございました

「フィクションだけでなく、リアルも拾っていこう」

というわたしのプロフィールの文句が泣いていました！
そうですよね
ブログは脳の中身の一部分、発信しなけりゃ何もない！
になりますね
(2022年01月03日 09時28分44秒)

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