CAPTAINの航海日記

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CAPTAIN @ Re:滋賀県彦根市(03/21) >滋賀県彦根市さんへ デマはやめましょ…
滋賀県彦根市@ 滋賀県彦根市 2025年8月1日【午前8時00分滋賀県北西地…
CAPTAIN @ Re:松本さん(03/17) >松本さんさんへ ???
松本さん@ 松本さん 2025年8月5日【大地震発表決定】
CAPTAIN @ Re:昨晩の地震(03/17) >松本さんへ すみません。コメント頂戴…
2011.02.13
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テーマ: たわごと(27379)
近い将来導入が検討されている道州制の導入に際して、福島県では「東北州」か「北関東州」かで揺れ動いている感があります。

なお、ベースは「出店店舗数」としました。本来ならば「出店店舗の預金量の総和」で比較できれば良かったのですが、手許に資料がないので諦めました(涙) また、店舗数の内訳は店舗コードを有する支店及び有人出張所の総数であり、法人営業部やローンセンター、ATMコーナー(無人出張所)を含んでおりません。

とりあえずは、下記の表をご覧ください。
資料1として、道県別の各行の出店状況を表にしてまとめました。なお、対象地域は、福島県及び「東北州=青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県」「北関東州=茨城県、栃木県、群馬県、新潟県」とした場合の該当各県です。参考までに北海道のデータも載せております。
まず、都市銀行の出店状況について、見ていきたいと思います。
店舗数ベースで見ると、明らかに北関東州の方が、東北州を上回っています。しかも東北州の各県は、宮城県を除いてみずほ銀行以外の都市銀行が全く出店していません。
ところが、各道県内における出店地域を詳細にわたってみていくと、別の傾向が見てとれます。参考として、都市別における各行の進出状況を掲げましたが、札幌、仙台の両市にすべての都市銀行が進出しているのに対し、北関東にはそのような都市がないのです。2行以上進出している都市は8つもありそれなりに厚みはあるものの、地域を代表するプライメートシティが存在しないのが、北関東州の特徴と言えます。逆に東北州は、仙台への一極集中が顕著であり、仙台に関しては北関東州の各都市を凌駕する力を見せていますが、それ以外の都市が総じて貧弱ということになります。
都市銀行が全国規模で営業していることを考えると、総合的なポテンシャルは北関東州>東北州、中心都市の規模は東北州>北関東州という、偏見のない評価が導き出せるかと思います。

対象道県への出店状況を各行のホームページにあたって逐一調べてみた結果を表にしましたが、ここでも、宮城県がやや突出した結果となっています。中心都市・仙台市を有するロケーションが、東北州の各県を地盤とする地方銀行、第二地方銀行の出店を促す結果となっています。ただし、この中には、荘内銀行のようにショッピングセンターに併設し個人顧客に特化したインストアブランチが多くを占める例もあるので、預金量ベースだと宮城県が突出するかどうかはわかりません。
一方の北関東州はと言うと、意外に少ない感があります。茨城県⇔栃木県、栃木県⇔群馬県といった隣接県間の出店は比較的多いのですが、茨城県⇔群馬県といった非隣接県間の出店がなかなか見られません。また、新潟県は山形県、富山県、長野県からの出店が多く、茨城、栃木、群馬の各県に地盤を置く地方銀行、第二地方銀行は一切出店していません。これらの銀行は総じて利根川以南の埼玉県や千葉県への積極出店を図っているのですが、その反対に利根川以南を地盤とする地方銀行、第二地方銀行が出店するケースは、あまり多くありません。千葉興業銀行や東京都民銀行のように、北関東州に全く出店していない銀行もあります。群馬県に出店している横浜銀行、茨城県に出店している東日本銀行が、数少ない例外でしょうか。ちなみに、群馬県の横浜銀行は明治時代において生糸の生産地である群馬県⇔積出港の横浜港という産業的な交流があった名残であり、茨城県の東日本銀行は同行の発祥地が茨城県だったという背景があります。
このように、隣接県でなくとも何らかの形で交流があった地域に地方銀行、第二地方銀行が集中的に出店しているケースは、北海道の北陸銀行、福島県の秋田銀行など、いくつか見られます。最近では、自行の地盤としている地域と関係があるなしに関わらず「大都市であること」によって出店が促されているケースが散見され、スルガ銀行や東京スター銀行の札幌、仙台への進出といった事例が見られます。
実は、「大都市であること」は、みずほコーポレート銀行のような大企業を専門に取り扱っている銀行や、新生銀行、あおぞら銀行といったかつての長期信用銀行、あるいは信託業務を取り扱う信託銀行と、専門性を有する(あるいは有した)銀行の出店をも促す傾向があります。資料2としてこれらの銀行の出店状況を挙げましたが、ここでも札幌、仙台といった大都市を擁する道県の優位性が見てとれます。信託銀行のうちいくつかは福島県内にもあったと記憶していたのですが、いつの間にやら整理統合されていたのですね。知りませんでした(苦笑)都市規模が大きければ、そういうリスクも回避できるかもしれません。
なお、出店店舗数としては、都市銀行同様地方銀行、第二地方銀行、信託銀行も北関東州>東北州であり、北関東州が中心都市をきちんと養成することができるのであれば、専門性云々のリスクは回避できます。州内の人口バランスを考えると候補は宇都宮、前橋(+高崎)の2市となるでしょう(水戸、新潟はちょっと厳しいか)が、養成のために州全体のコンセンサスを得ることができるかどうかが、今後の課題となるでしょう。
逆に東北州は、仙台以外の金融拠点の養成が急務と考えます。都市別に見ると港湾所在地であり至近に空港も有する八戸、秋田の両市に比較的金融機関が集中している( 参考 )ので、港湾、空港を通じた多方面への貿易、国内交流を発展させることによって東北州全体を底上げする方策が必要かと考えます。
最後に、福島県の各都市について、各種銀行、金融機関の出店状況をまとめてみました。常陽、七十七と、北関東、東北各州それぞれを代表する金融機関の比率が高いのが目につきます。常陽銀行は地盤である茨城県に隣接するいわき市に多いものの全県的に店舗網を広げている格好、一方の七十七銀行はそのいわき市を含む浜通りへの集中出店が目立ちます。また、秋田銀行が郡山市に集中的に出店しており東北州の第二勢力となっていますが、北関東州からは常陽銀行に続く勢力がなかなか出てきません。もう少し交流があっても良さそうな栃木県からは、足利銀行が1店舗進出しているに過ぎません。
商工中金、農林中金といった機関は、いずれも福島市にあります。郡山市に県庁が移転したならば、これらもまた郡山へと行動を共にするのでしょうか。特に農林中金はJA福島県本部のビル(国道13号線と県道飯坂保原線との交差点に面して建つ大きなビルです)の3階に入居しているのですが、県庁移転となれば本部ごと移転という話になるかもしれませんね。県庁移転の波及効果は、結構侮れないと思います。

他県の銀行_01.jpg

他県の銀行_02.jpg





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Last updated  2011.02.14 08:32:39
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