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1年に何回かフランス映画を観たくなります。小生が若い頃は、40年以上の前の話ですが、どこかの映画館でフランス映画を観ることができました。当時は、フランス映画を中心として、ヨーロッパの映画は普通に映画館で見えたのです。しかし、小生の住む近辺で、封切りのフランス映画を観るのは不可能。(都市部と田舎の地方では、上映本数がまったく違います。) たまに大阪へ遊びにいくのですが、なかなかフランス映画に巡り会えないです。こんな状況が、このブログのテーマ、on TV につながっていたのですが、現在の状況では、online に変えた方がいいのかもしれません。この映画もアマゾン・プライムで観ました。 ブルゴーニュ地方のワイナリーで生まれ育ったチャーリー(ジャルリ・レスペール)は、20歳のときにパリに出て、その後、著名なワイン評論家となる。パリの豪勢なアパートや恋人の秘書など、人がうらやむような人生を歩む彼は、ある日、実家のワイナリーが倒産の危機に瀕していることを知る。久しぶりに実家に戻るが、ワイン造りは、家族で行うものと考えている父(ジェラール・ランヴァン)は、家を出て行ったチャーリーを許すことができない。チャーリーも、また頑固一徹な父を疎ましく思い、なかなか溝が埋まらない。しかし、ワイナリーを手放すことは実家そのものを失うことであり、チャーリーは、父や妹の家族を守るためにワイナリー再建に乗り出す。製造に古代ローマの技法を取り入れようとするチャーリー、それを受け入れられない父。二人はぶつかり合い、様々なトラブルを乗り越えながら、いつしか手を取り合うようになる・・・。 とにかく、この映画のいいところは、ブルゴーニュ地方の景色の美しさを映し出しているところ。本当に綺麗。自然や景色が主役だとすると、父親役のジェラール・ランヴァンだけしか知らないという俳優陣は、なかなか新鮮で良かったです。ただ、主人公と隣のワイナリーの娘との恋愛関係がちょっと不自然。フランスでの男女関係は、小生のような古い日本人の感性では理解できません。 小生も、こんな綺麗なところで住んでいませんが、山村人。ミカン、ぶどうと作っている作物の違いはありますが、農作業を通じた、主人公やその父親、妹夫婦の思いに大いに共感でました。 67点
2023.03.10
小生は、この映画を長い間知りませんでした。(公開は2015年)。コロナが流行りだした頃、英語学習のユーチューブで、「このシーン、字幕無しで聞き取れるかな」という題材で、ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイのホテルの寝室のシーンが登場していました。1回目二人の話す会話はまったく聞き取れませんでした。解説を聞き、ロバート・デ・ニーロのセリフはなんとかわかるぐらい。アン・ハサウェイのは小生のレベルでは、解説を聞いても、ちょっと無理でした。なんとも情けない小生の英語のレベルを披露してしまいましたが、その時、二人は年の離れたカップルだと思っていました。でも、なんとなく、雰囲気が良い感じがして、観たい映画群にピックアップ。 そして、2022年1月、小生がマリオット・ボンヴォイGのホテル修行の一環で宿泊した「琵琶湖マリオットホテル」の一室で、ようやく観ることができました。面白かったですよね。このホテルにはいい温泉があるのですが、入るのを翌日にまわし、予定していた食事の時間を変更してこの映画のはじめからラストまで見続けました。途中で切れるのに。こんなことは、ここ数年なかったなぁ。 ストーリーは観た人が多いと思うので、ほぼ割愛しますが、アン・ハサウェイは、アパレル販売のファッションサイトを運営する新興会社の社長。誰しもがあこがれる華やかな世界に身を置きながら、仕事と家庭を両立させ、まさに現代人の理想像を絵にかいたような人生を送っている。一方、ロバート・デ・ニーロは70歳。退職し、奥さんに先立たれ、手持ち無沙汰の生活を送っている。だから、アン・ハサウェイの会社にシニア・インターンに応募し、採用される。しかし、アン・ハサウェイは、彼女にとって人生最大の試練が訪れる。ロバート・デ・ニーロは、そんな悩める彼女のアシスタントとなって、彼がどのような活躍をするか、ということが基軸となってストーリーが展開していく。結局、デ・ニーロは、経験豊富な人生を背景に、アンに的確な助言を与え、2人は次第に心を通わせていく。そして、彼も彼女もハッピ-な人生の変化を迎えることとなる……。 小生がこの映画を最初に知った「ホテルのシーン」は、新CEO面接のためにロスアンゼルスに出張し、ホテル事故の経緯で、同室となったシーン。アレとは何の関係もなかった。でも、この映画のアン・ハサウェイは本当に素敵だったので、ロバート・デ・ニーロが演じるベンがうらやましい・・・。 あれから今まで、この映画を3回は観てます。飽きません。小生と同年代なら、きっとこの映画で元気をもらえます。 76点。
2023.03.09
以前、高齢者割引で1100円で映画を観られると喜んでいた記事を書いた。しかし、今は、イオンシネマでは、1000円で映画を観ることができる。あるクレジットカードを発行しても可能だが、小生の場合は、イオンの株主になれば発行してもらえるオーナーズ・カードによってである。イオンシネマまで車で45分。地方の山村に住む小生には、遠いとは言えない時間距離ではある。 このブログを始めた頃の映画代は1800円。貧乏人の小生にとっては、結構高いと思っていた。それでも時間をつくり出して映画館へ行きたいと思っていた。今は、シートが良くなり、支払う金額がこんなに下がっても、見に行きたいという気持ちがわき起こらない。年のせいか、それもあるが、見に行きたい映画がないのである。映画の興味が薄らいだかと言えば、そんなこともない。アマゾン・プライムで戦前の映画を観ていると楽しいのである。 小生の目には、映画という文化産業は、1950年代を最盛期として落ち目が続いている。(インドなどの一部の国は別にして)そして、2010年を過ぎると観たいと思う映画が極端に減ってきた。一方、見逃している名画があまりにも多いことに気づき、焦っている昨今である。小生の寿命も後10年程度であろうから、年200本観たとしても、今後観える映画は2000本程度。本当に少ない。 でも、せっかく後2000本を観るなら、ささやかなライフワークとして、小生のような日本人にとって、本当に死ぬまでに観た方がよい映画群を整理していこうかなと思っている。
2023.03.07
コロナもピークアウトしそう。今度、大阪へ行くのに際して、観るべき映画を探していた。何か気分的にフランス映画を観たいな、と思い、上映中のフランス映画を検索していたら、目にとまったのがこの映画、『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』。ドイツ映画でした。さっそく予告編をみたが、面白い感じ。キネノートの点数を見たら、72.2点,キネノートの公開中の映画の採点は甘く出る傾向があるが、ベルリン映画祭に出品されて、主演男優賞もとっていることから、水準以上の作品と推定。しかし、ドイツ映画でドイツ語しゃべっているのに、邦題がアイム・ユア・マンなんて、何故だろう。原題は、"Ich bin dein Mensch" で、英語圏のタイトルは、原題をそのまま翻訳した、"I'm your man" (アイム・ユア・マン)。英語圏のタイトルに恋人はアンドロイドを付けるなんて、あまりにもセンスなさすぎ。現在の我が国のドイツ映画の位置づけ、低すぎだ・・・
2022.02.01
昨日の続きの話であるが、旅行中に映画館へ行くことが多くなった。以前は、旅行中に映画館へ行くのはなにか観光面で損をするような気がしていた。その地域でしか見れないものを見るという方が意義が高いとそう思っていた。しかし、実際はその地域でしか見れないものを見るという行動をしていたかと言われると、恥ずかしいほどの実績しかない。今は、コロナ感染予防の関係で清潔なホテルや設備の整った映画館にいるのが安全だとわかっている。したがって、先月(昨年12月)、東京滞在中も品川の映画館へ行った。品川プリンスホテルの隣のT・ジョイPRINCE品川だ。そこでは、2010年に『桜田門外ノ変』を観たことがあった。田舎から妻を連れ、3日間の東京観光に来ていた。しかし、大雨に見舞われ、予約していたはとバスをキャンセルした。その代わりの時間つぶしにその映画館へ行ったと記憶している。妻は東京では初めて映画館に入ったらしく、田舎の映画館に比べると、ゆったりとした座席の広さにずいぶん喜んでいた。映画は、大沢たかお扮する主人公の逃亡劇をドキュメンタリー風に描いたものであるが、まったく面白くなかった。映画の内容は別にして、この時、歴史はなんらかの形で日本人の小生にも影響しているのかもしれないと思った。先月の東京滞在中の話に戻るが、T・ジョイPRINCE品川に行く前、皇居の見学をすることができた。桜田門の位置も確認できた。人生も残り少なくなった今、歴史的なものに触れあうというのが本当に貴重なものと思えるようになった。老齢となった現在の大きな変化である。
2022.01.29
アマゾンプライムを利用するようになってから、同時に数本を併行しながら観るという習慣ができた。例えば、今は、『黒蘭の女』、『地獄の天使』、『ビキニ・カーウォッシュ』、『レディ・イヴ』、『青い旋律』、『スカラムーシュ』、『ゼンタ城の虜』の7本を併行させている。各映画の15分から30分ぐらいのパートを、一日の時間をあいた時に観ている。これは、たえず10冊ぐらい読みかけの本を積み上げている読書の習慣からこうじたことでもあるだろう。しかし、体力の低下が著しいことが反映している可能性が強う。映画を1時間半から2時間集中してみられないのである。最近は本当に年をとったというのが実感である。この集中力の欠如は今後ますます小生を悩ますだろう。でも、これに少しでも抗うために、最近は映画館へ行くこととした。途中で勝手に止めることはできない。
2022.01.28
これも大阪滞在中に観た。面白かった。期待以上に。『キングスマン』の第1作はスターチャンネルで観た。ぶっ飛んだスパイアクションで、面白いというより、ちょっとびっくりの連続。特に、作中、スウェーデン王女が、” If you save the world, we can do it in the... asshole.” と言ったので、目が点になった。65点 2作目の『キングスマン ゴールデンサークル』もスターチャンネルで観た。(よく覚えていないが、小生の日記ではテレビ)好きなコリン・ファースが大活躍するので、なんとなく退屈せず観れた。67点 3作目の『キングスマン ファースト・エージェント』は前2作より飛び抜けたように出来が良い。歴史的な背景を入れたからだろうが、話が面白い。アクションもぶっ飛び加減を抑制したことで、映画がリアルになった。しかし、悪玉の頭目がレーニン等を部下にする割には小物感満載。意外性を狙ったのだろうが、オーソドックスに大物として設定すべきであったろう。シリーズ物は第3作目にレベルが下がるのが通常なのだが、これは正反対。3作とも監督はマシュー・ヴォーン、才能ある人だったんだ!レイフ・ファインズが久々にいい役なので嬉しい!76点
2022.01.23
大阪滞在中の同じ日に、『クライ・マッチョ』と『マークスマン』を観た。多くの人が指摘しているが、この2本は共通点が多い。2本とも主人公とメキシコ少年がふれあうロードムービーである。ただし、内容は『クライ・マッチョ』はドラマで、『マークスマン』はアクション物で趣は大分違う。『クライ・マッチョ』は、クリント・イーストウッドの作品だが、さすがに高齢のためか、演出にきれがない。ほんわかしているが、ただそれだけ。クリント・イーストウッドの作品群の中では下の方の出来だが、改めてクリント・イーストウッドの偉大さを追認した。あの歳で主演・演出をして一定レベルの作品を創るのだから。多くの偉大な監督が70歳を過ぎると冴えがなくなるのを考えると、クリント・イーストウッドは歴史的に世界の十指に入る監督になるのではないか、と思う。68点 『マークスマン』を観たのは、リーアム・ニーソンのアクション物だったから。派手さが足りないような意見が多いが、小生はこの作品が好き。お金を燃やすシーンなど現実離れしているところがあるが、ラストの主人公の醸し出す哀愁感がいい。それと、監督のロバート・ロレンツは、クリント・イーストウッドの助監督をしていたらしい。テレビでクリント・イーストウッドの古い作品をながすところに、畏敬の念がでている。72点
2022.01.22
昨日、大阪からの帰りの便が欠航となったため、時間つぶしで午前9時に映画館へ。上映時間が間に合った『スティルウォーター』を観た。事前情報はゼロ。携帯で調べる時間もなかったから。最初は、マット・ディモンが田舎町のホワイトポアーになっているにびっくり、違和感。こういうタイプが主人公だと苦手のタイプのホームドラマだったかと選択を後悔。しかし、母親からも見放されている男が単身マルセイユに入るところからドラマに引き込まれた。娘は殺人罪で刑務所にいた。これは普通のホームドラマではない・・・娘の無実を信じ、必死で言葉の通じないマルセイユで捜索する主人公、それと併行して進むフランス人母娘の触れあいの中で、主人公が人間性を取り戻していく過程が秀逸。脚本もいいが、カメラ目線も素晴らしい。ラストには娘は無実を勝ち取り、主人公とともにアメリカ、故郷のスティルウォーターへ帰る。一方、娘の解放のための主人公の活躍はまったく表にでず、主人公は異郷の地で最も大切していたものを失う。その主人公の喪失感は本当に心に染みいってくる・・・そして24時間後には思ってしまう、この映画は傑作なんだと。81点
2022.01.21
先日、東京の日本橋でこれを観ました。本当に居たたまれない気持ちになりました。その日の朝、ホテルでこの映画が駄作であるとのレヴューを観ていたので、羽田までの待ち時間は「ジョ-カー」を観ようと思っていました。しかし、平日なのにこれはsold out。東京の映画館を甘く見過ぎていたと反省しながら、待ち時間に合う会う映画を選ぶと、この「ターミネーター:ニュー・フェイト」しかありませんでした。しかも、吹き替え版。映画館で吹き替え版を観るのは我が人生で2回目。昔、小さい子供のためにロードオブリングを吹き替え版を観たのが初めてだったと記憶していますが・・・偉大な「ターミネーター2」の続編として期待して「ターミネ-タ-3」を見に行ったのが十数年前。あまりの酷さにずっこけました。点数は45点。テレビで観た「タ-ミネ-タ-4」は今までのターミネ-タ-とは関係ない映画と割り切って観たのでそこそこ楽しめたのですが。そして忘れた頃に、再び、偉大な「ターミネーター2」の続編らしいが、位置づけがよくわからない「タ-ミネ-タ- 新起動/ジェニシス」が登場し、ある意味予想どおりの駄作で48点。そして。今回、ジェームス・キャメロンが制作に加わったという「ターミネーター2」の正統派の続編としてこの映画。時間つぶしなので出て行く必要もなかったのですが、つまらない時間となりました。点数で50点。冒頭のアクションシ-ンが迫力があったので、前の映画よりも+2点としました。これらの映画が失敗する理由ははっきりしています。脚本がまったくダメだから。「ターミネーター2」で完結したスト-リーを蒸し返したような筋でつくっても面白いものができるはずがないのはみんなわかっているところ。それでも安全パイでつくってしまうのが大作の運命なのかも。それでも、サラ・コナーをフュ-チャーした段階で映画の企画が失敗しています。
2019.11.25
先週、久しぶりに神戸にいきました。そこで時間つぶしで観たのがこの『居眠り磐音』。小生は、原作もマンガもテレビドラマも一切知れないで、国際会館松竹へ飛び込みました。時間が合ったのは、この映画。たしか松坂桃季が番宣をしているようなのを観たような・・・。そんな感じで見始めましたが、面白かったですね・・・。昔の時代劇の決闘シーンの醍醐味が再現されています。よくありがちなストーリーですが、松坂の個性で、むしろ斬新な感じもします。本格的な時代劇の復活です。原作を知っている人には当然のことなのでしょうが、エンディングも次回作につなぐ終わり方です。次ぎも見に行くか?当然行きます。 ところで、神戸の国際会館の建物は綺麗なのですが、ここの松竹は映画館としてショボいですね。松竹の封切館に来たのは久しぶりですが、大分前に潰れた我が故郷の松竹も本当にショボかった。映画部門はもうひとつでも、芸能の大会社なのだからもっと映画の興行にも入れてください。77点。
2019.05.31
本日、親類が国税局に採用されると聞いたので、久しぶりにこの映画を観ました。ブルーレイで保存していたのですが、1987年の映画の画質はやはり古さを感じます。しかし、4回目の鑑賞ですが、内容については時代を超えた傑作です。以前から、小生は伊丹十三の作品の中で、「お葬式」、「マルサの女」と「タンポポ」を傑作として挙げていますが、今回も自分の評価は正しいと思いました。 このブログでも、2007.01.01に元旦 からこの映画を観たという記事を書いていますが、初めて二度目の映画の日記を書きます。 税務署の調査官、板倉亮子(宮本信子)は、脱税を徹底的に調べるやり手だった。ある日、彼女は一軒のラブホテルに目をつけ、そこのオーナー権藤英樹(山崎努)が売り上げ金をごまかしているのではないかと調査を仮死する。権藤には息子の太郎と内縁の妻、杉野光子がいた。権藤は一筋縄ではいかない相手で、なかなか証拠も掴めなかった。その頃、亮子は国税局査察部に抜擢された。摘発のプロである、マルサとしての調査経験を積んでいった亮子は、上司の花村と組んで権藤を調べることになった。ある時、権藤の元愛人、剣持和江から彼の今の愛人、鳥飼久美子が毎朝捨てるゴミの袋を調べろとタレコミの電話が入った。亮子たちは清掃車を追いかけ、やっとのことで証拠の書類を見つけた。権藤邸をガサ入れする日が決まった・・・ この映画の素晴らしさは、マルサの活躍を描きながら、脱税者、権藤を悪人とは思わせないことでしょう。むしろ、タフネスで、本当に家族思いの権藤は、好感すら感じます。金欲はすべて家族のためと信じてやっているからです。脱税は犯罪ですが、古今東西、税金を逃れるため努力を払う普通の人々がいたことは紛れもない事実です。国家が有無を言わせず、税金という形で収奪する本質はいつの時代も変わらないので、マルサと権藤に代表される金欲の強い普通の人々の税金を巡る戦いは、永遠につづくということを予感させます。82点。【中古】 マルサの女 伊丹十三監督作品・コレクターズセット<初回限定生産> /伊丹十三(監督、脚本),宮本信子,山崎努,津川雅彦,大地康雄 【中古】afb
2019.03.30
昨日、「日本統一27」を観ました。ヤクザが主人公のVシネマです。アマゾン・プライムで無料で観えるので、1からずっと観ています。しかし、28以降は有料なので、無料に変わるまで観るのは当分中止。この手のVシネマは気楽に楽しめるのですが、わざわざお金を払ってまで観るかというと、そうはしないんですね。でも、無料なら、他のアマゾン・プライムの作品よりも優先して観てしまうという微妙な位置にいる作品群です。 つくりは他のVシネマ同様安っぽいのですが、スト-リーは飽きさせないものがあります。ただ神戸の有名な組を彷彿させる組織の若頭である主人公が何故日本統一をしたいのか、その理念はほとんど見えません。きれい事の部分は弱く中途半端、暴力描写はなかなか強烈というスタイルが、ある意味これほどまで長くシリーズ化が続いている理由の一つでしょう。 ただ、このシリーズにずっと不満を抱いていることがあります。役者の数が足りないということ。主要なキャストは演技しているし、それなりにヤクザに見えるのですが、後に控えるその他大勢の一部が役者と思われない、ましてや、とてもヤクザに見えないということです。小生からは、スーツを着たことのないフリーターの人がアルバイトで立っているとしか見えない。こう見えた瞬間、小生にとっては現実に帰ってしまうのです。こういことから思い返せば、昔の東映のヤクザ映画は凄かったですね。どの大部屋俳優もヤクザにしか見えなかったし、どの人も個性が光った。日本統一【動画配信】
2019.03.27
小生は、イタリア語を独習しています。今日、イタリア語の学習を兼ねて「あしたのパスタはアルデンテ」という2010年のイタリア映画を観ました。一般にはコメディとして分類されているようですが、内容は、コメディタッチのシリアスなホームでした。しかも好感がもてるラスト。 トンマーゾ(リッカルド・スカマルチョ)はローマに住む作家志望の青年。実家は南イタリアのレッツェにある老舗のパスタ会社だが、兄アントニオの新社長就任が決まり、共同経営者一族の晩餐会が開かれることになった。帰郷したトンマーゾは、その席上で家族に言えなかった3つの秘密を告白しようと、兄のアントニオに予告する。1つ目は経営学部と偽って文学部を卒業したこと。2つ目は家業を継がずに小説家になること。そして最大の秘密はゲイであること。だが、ディナーの席でトンマーゾが告白しようとした矢先、アントニオが先にカミングアウトしてしまう。実は彼もゲイだったのだ。一同は驚愕、父ヴィンチェンツォは憤怒のあまり、アントニオに勘当を言い渡してそのまま卒倒。家族は大騒ぎになる。トンマーゾは告白どころか、ローマに戻ることもできず、共同経営者の美しい娘アルバ(ニコール・グリマウド)とパスタ工場を任される羽目に。果たして、トンマーゾの未来は……? 邦題の一部である、パスタはアルデンテというのは、日本で馴染みとなっていますが、変な邦題を付けましたね。原題は、Mine vaganti 。mine minaの複数形、vagantiはvagante の複数形。mina は地雷(機雷)、vagante は歩き回る。さすらう、という形容詞です。これを日本語に訳せば、地雷は歩き回りませんので、「浮遊機雷」を指すことになるのでしょう。 海を浮遊する機雷に接触すれば、大抵の船は沈没してしまいます。映画を見た方なら、それが映画の中で何をさしているのかは簡単にわかります。日本の興業関係者の意識がこの映画の制作者の意図とずれているのは、このあたりから想像できます。でも、この邦題は変ですが、小生は結構好きです。最近、スパゲティはアルデンテでないと食べないからです。イタリア映画のレベルの高さをこの佳作で再認識でき、非常に満足度の高い78点。
2019.03.11
何の予備知識もなく観た。朝2時頃から、タイトルが出た頃、「新参者」シリーズと気づく。それじゃ、結構面白いな、と思い朝4時半頃まで一気に観た。全然眠たくなかったので、面白かったという印象が残ったし、阿部寛は加賀恭一郎が一番のはまり役だという思いを強くした。 東京都葛飾区小菅にあるアパートで、絞殺された女性の遺体が発見された。被害者はハウスクリーニングの会社に勤める滋賀県在住の押谷道子。殺害現場であるアパートの住人・越川睦夫も行方不明になっているが、押谷道子との接点が全く見つからず、松宮(溝端淳平)たち警視庁捜査一課の刑事たちによる捜査は難航する。やがて、押谷道子は学生時代の同級生である演出家・浅居博美(松嶋菜々子)を訪ねて東京に出てきたことが判明するも、浅居博美と越川睦夫との間にも接点はなかった。そんな中、近くで発見された焼死体との関連を疑う松宮。その遺品の中には、日本橋を囲む12の橋の名の書き込みがあった。それを知った加賀恭一郎(阿部寛)は激しく動揺。それは、孤独死した加賀の母に繋がるものだった……。 小生は、小学校高学年から中学校へかけて欧米の推理小説にはまっていた。その後日本のものも読み始めたが、松本清張以外は面白くはなかった。そして推理小説は読まなくなった。現在は、ミステリー映画で原作を想像するだけである。多くの方が指摘するようにこの映画は「砂の器」を彷彿させる。事実関係を確認していないが、これは「砂の器」にオマージュを捧げた物という人もいる。もし、これがオマージュを捧げたものなら、東野圭吾のいう作家は凄いと思う。共通項はいくつかつくってもまったく真似ていないから。是非小説も読んでみたくなった。また、小生は「半沢直樹」は全然好きではないが、監督の福澤克雄は訴求力のあるドラマを巧くつくれる人だと思った。今後、彼の作品を注目していく。残念ながら、松嶋菜々子がミスキャスト。72点。【送料無料】祈りの幕が下りる時 豪華版(ブルーレイ)[2枚組]【B2018/8/2発売】
2019.03.10
このシリーズは、トム・ベレンジャーが扮するトーマスが主演の2と3しか見ていませんでした。どうやら、4からは息子のブランドン(チャド・マイケル・コリンズ)が主演のものに変わっているようです。 本日は、肩の凝らないものとしてもの、B級アクションを観たいと思い、これを選びました。しかし、期待以上、サスペンスとして本当に面白かったです。 米海兵隊の狙撃手ブランドンは、コロンビア麻薬カルテルのボスを捕らえる作戦のため、同国首都ボゴタへ向かった。そこで伝説の狙撃手である父トーマスと合流した彼は、コロンビア麻薬取締局の捜査官エストラーダらと協力して作戦を遂行することになるが、なぜか彼らの作戦は敵に筒抜けで、行く先々で待ち伏せに遭ってしまう。ブランドンは味方に裏切り者がいるのではと疑うが、そのためコロンビア側との関係が悪化してしまい……。 あっという間の94分。面白い、でも、B級です。ストーリーを複雑しないという理由のため、裏切り者は簡単にわかってしまいますから。敢えて、それを気にしないて単純に面白く見せたクラウディオ・ファエという監督は巧いですね。ただ、残念なのは、エストラーダ役の女優がブスで役柄に魅力がないこと、男女とも好感度は0か。ただ、新兵器も興味深いし、ブランドンはなかなか渋いので、次のものを観たいと思います。69点。山猫は眠らない7 狙撃手の血統【動画配信】
2019.03.08
小生は、主演のジェフリー・ディーン・モーガンという俳優を十分知らなかったが、渋い中年でなかなか味わいのある俳優。映画のストーリーは大概次のとおりである。 富と名声だけを生きがいにする元マフィアの大物で巨大カジノのオーナー、ポープ(ロバート・デ・ニーロ)。そんな彼のカジノに勤務する元軍人の凄腕ディーラー、ヴォーン(ジェフリー・ディーン・モーガン)は、重い病を患う娘の命を救うためポープに借金を申し出るが手ひどく断られてしまう。自暴自棄になったヴォーンは同僚の用心棒コックスの誘いに乗り、カジノの現金強奪計画に加わることになる。計画は簡単に進むと思われたが、仲間の裏切りによって一転ポープから追われる身となってしまう。追い詰められた彼らは通りかかった路線バスを占拠、運転手に逃走を命じる。だが、バスジャック事件は警察の知るところとなり、マフィアと武装強盗団、そしてSWATによる三つ巴の壮絶な逃走劇が幕を開けることとなる…… 本作のロバート・デ・ニーロもなかなか良い。複雑な心境のマフィアのボスを好演しているが、彼以外の役者が演じれば、単なる支離滅裂のお爺さんになってしまったのではないだろうか。ヒーローを際立たせる敵役であるが、まったくの悪役ではないというのは本当に難しい。映画のストーリー展開のテンポも良く、最後に一捻りをしているので、観客の好感度は間違いなくアップする。70点。タイム・トゥ・ラン【動画配信】
2019.03.04
今日、アマゾン・プライムで本作を観ました。この原作が150万部以上のベストセラーになったこともこの映画が18億円以上の興行収入をあげたことも知らなかったです。如何に時代について行けてないかを物語っていますね。小生は、1985年のアメリカ映画「ある日どこかで」を観ていらい、時間軸を超えた恋愛映画に大変弱い(非常に好き)、と自覚しています。日本映画では「今会いにゆきます」も3回ぐらい観ています。一般的に時間軸を動かすものは小生の好みなのですが、突き詰めると哲学的な問題にもなり、小生の理解を超えることになります。したがって、こういうジャンルは設定に矛盾や多少無理があろうととも、そんなことは深く追求しないで、物語性の豊かさで映画を評価しています。 京都の美大に通う福士蒼汰が演じる20歳の学生・南山高寿は、大学まで向かう電車の中で出会った福寿愛美(小松菜奈)を一目見た瞬間、恋に落ちてしまう。二人は意気投合し、すぐに交際を始めることになるが、高寿と愛美の関係は、周囲の誰もが羨む程に順調ですべてがうまくいくものだと信じられていた。だが、ある日、高寿は愛美から想像もできなかった大きな秘密を明かされる……。 その秘密とは、愛美は別の世界からきて、時間軸が逆さに流れること、5年に1回、30日しかいられないということ。その視点で平凡な二人の交際を見ると、非常にせつない関係性がみえてきます。こういうタイプのものが好きな人にとっては、ここからが本題に入った感じになるでしょう。 しかし、設定がとにかく粗い、粗いと言うより何の説明もない。矛盾が生じてももう少し愛美を背景等を見せるべきだったとは思います。ただ、愛美を演じた小松菜奈)は、小生の好みではなく全然美人とは思わなかったのですが、段々綺麗に見えてくる不可思議さが印象に残ります。それと設定の無理を乗り越えて、後半ドラマを盛り上げた監督の技量にも力を感じました。点数得は67点。★BD/ぼくは明日、昨日のきみとデートする 豪華版(Blu-ray) (本編Blu-ray+特典DVD)/邦画/TBR-27204D
2019.02.24
前作「ビレードランナー」の公開から長すぎる年月が経ち、前作と連続した続編をつくってしまっているのが、小生の期待と違ったとろである。「ブレードランナー」の熱烈なファンである小生はこんなのは見たくはないのである。 設定は、2049年、カリフォルニアである。そこは貧困と病気が蔓延し、労働力として人間と見分けのつかないレプリカントが製造され、人間社会と危うい共存関係にあった。しかし、人類への反乱を目論み社会に紛れ込んでいる違法な旧レプリカントは、ブレードランナーと呼ばれる捜査官が取り締まり、社会の均衡と秩序を守っていた。まさに前作の延長上である。LA市警のブレードランナー・K(ライアン・ゴズリング)はある事件の捜査中に、レプリカント開発に力を注ぐ科学者ウォレス(ジャレッド・レト)の巨大な陰謀を知ると共に、その闇を暴く鍵となる男、かつて優秀なブレードランナーとして活躍していたが、ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消し、30年間行方不明になっていたデッガード(ハリソン・フォード)にたどり着く。デッガードが命を懸けて守り続けてきた秘密とは……。 前作が原作『アンドロイドは電気羊の夢をみるか』の精密なストーリーから離れて、映画独自のオリジナルな世界観を設定、その輝きが素晴らしかったことが名作として残っている理由である。しかし、本作のオリジナリティはどこにあるのだろうか?前作は話の続きや設定をそのまま引き継ぐのはいいとしても、新しい、目を引き要素が見当たらない。ウォレスが辿る話は、低空飛行をしたまま、最後には墜落。前作の世界観に不必要なつぎはぎをして、最後にはそれを破壊している。 それと、ハリソン・フォードを出すような脚本が失敗だといいたい。ハリソン・フォードのリアルな老いを見せることによって、SF映画から普通のドラマになってしまったのだ。長過ぎる上映時間にもうんざり、この程度の話なら40分程度はカットすべきである。ボロクソに書いたが、前作に敬意を表して、おまけで63点。ブレードランナー2049【動画配信】
2019.02.18
本日観たのが「インベージョン(2007)」11年の前の映画なので、主演のニコール・キッドマンやダニエル・クレイグが若く見えます。ただ、この映画を観るのを決めたのは、監督が「ヒトラー~最後の12日間」のオリバー・ヒルシュビーゲルだったから。それ以外何も知らずにみていたら、このストーリーを知っていることに気づきました。 ワシントンで精神科医として勤めるキャロル・ベネル(ニコール・キッドマン)は、元夫のタッカー(ジェレミー・ノーサム)が突然、一人息子のオリバー(ジャクソン・ボンド)に面会を申し出てきたことに困惑する。その頃、キャロルのもとに女性患者が訪れる。「夫が別人になってしまった」と訴える患者を、はじめはただ妄想と診断していたが、やがてキャロルの周りでも次々と不可思議な事が起こりだす。友人で相談相手でもあるベン・ドリスコル(ダニエル・クレイグ)も現状に違和感を覚え、同僚のガレアーノ(ジェフリー・ライト)と原因究明に乗り出す。オリバーをタッカーのもとへ送り届けた夜、キャメロは真夜中過ぎに国税調査員の訪問を受ける。無表情で無理矢理家に押し入ろうとするのを寸前で食い止め、キャロルは、街中がおかしくなっているという疑念を確信へと変えることになる。やがてガレアーノが「異変は睡眠によって引き起こされる」という事実を突き止める。世界規模で蔓延する現象だが、なぜかアメリカだけは新型インフルエンザが原因として、CDC(疾病対策センター)で予防接種を行っていた。そこへキャロルの友人から、泊まりにきた友達の様子がおかしいと連絡が入る。駆けつけた友人の家で、キャロルたちは睡眠中の人間が変化していく様子を目の当たりにする。オリバーが心配になったキャロルは急いでタッカーの家に向かうが、そこにはオリバーの姿はなく、表情のない男女数人に囲まれたタッカーだけがいた。キャロルはCDCの要職であるタッカーが事件の張本人ではないか、という疑問を持つが、次の瞬間にはタッカーに感染源である謎の液体を吐きかけられてしまう。これで眠ってしまったら最後─いなくなった息子を見つけるべく、キャロルの過酷な戦いがはじまる……。 本作は、ジャック・フィニイのSF小説『盗まれた街』を原作とする作品でした。以前にも同じ原作からつくられた作品が3つあります。ドン・シーゲルの「ボディ・スナッャー/恐怖の街」(1956年)、カウフマンの「SF/ボディ・スナッチャー」(1978年)とアベル・フェラーラの「ボディ・スナッチャーズ」(1993年)。小生はカウフマンの作品が一番気に入っているけど、3作品とも出来が非常に良い。しかし、今回の「インベージョン(2007)は、主人公を女性にして目先を変えているものの、先輩三作品と比べると、ちょっと、おちる感じがします。でも、十分観る価値はあると思うの69点。ただ、演出は無難にまとまっていても、SF映画としては、ちょっと迫力不足かな?きっとヒットしなかったと思います。【中古】インベージョン (2007) 【ブルーレイ】/ニコール・キッドマンブルーレイ/洋画SF
2019.02.16
小生がサバ缶を食べ始めたのはここ半年ほど。テレビでサバ缶が健康に良いと伝えていたから。小生は映画とスポーツと料理と語学とニュース以外は通常テレビを観ないのですが、たまたま健康をテーマとしたバラエエィ番組を見てしまいました。概してつまらなかったのですが、サバ缶が小生みたいな老人には良いということだけインプットされました。しかし、どうやらサバ缶は時々そういうタイプのテレビ番組に取り上げられているらしく、アマゾンでの価格も乱高下していました。小生は子ども時から魚類一般があまり好きではなく、青物は特に嫌いでした。過去も一膳飯屋などで鯖の煮付けを選んだことはありません。あまり期待せず、下記のサバ缶を注文したのですが、臭いもなくうまかったです。一片でご飯一杯は食べられました。今では、健康のためでなく、美味しいから購入しています。食べてみると美味しくてサバ缶へのイメージが変わりますよ。【☆】伊藤食品株式会社 美味しい鯖 味噌煮 190g入<サバ缶・さばの缶詰>【ドラッグピュア楽天市場店】【RCP】【北海道・沖縄は別途送料必要】
2019.02.15
今日観た拾いものの映画、「バレー・オブ・バイオレンス」。イーサン・ホーク演ずる、心に傷を負った流れ者・ポールが「バレー・オブ・バイオレンス」と呼ばれる町デントンにたどり着く。その町で些細なことで悪徳保安官補佐・ギリーとトラブルになり町を出るが、ギリーに寝込みを襲われて愛犬を殺され、自身も殺されかける。ポールは復讐を誓いデントンに舞い戻る。そこから小さな町に血の雨が降る激闘が始まるのだった・・・。本当にシンプルなつくりであるが、本作の作り手が過去の西部劇をオマージュしていることが冒頭からわかり、ニッコリさせられる。まず、偽物の神父が出てくるが、これは「真昼の死闘」のシャーリー・マクレーンの尼僧を男に置き換えたもの。タイトルバックは、セルジ・レオーネにオマージュを捧げたものみたいである。音楽もマカロニ・ウェスタンのものを意識している。この映画は、この辺のことをすぐにわかる西部劇ファンを意識しているのであろう。アメリカにはそんな人は山ほどいるのであろうが、日本には? 特に、ネットに書き込む若い人たちはまったくわかっていなくて評価している。そして驚くほどの低評価。小生には、無駄なシーンはほとんどなく、人物描写も丁寧で、ところどころ新境地もある。佳作とはいかないまでも久々に楽しめた西部劇だった。イーサン・ホークはいつも通り良く、馬鹿な息子をもつ保安官役のジョン・トラボルタは損な役柄ながらマズマズといった感じ。それで評価点は71点。特に犬の使い方がうまくて+1点。
2019.02.14
60歳になるといいことは?昔なら老人扱いを受け、高齢者用のサービスが受けられました。 私のような貧乏人にはありがたかったことでしょう。しかし、今は、65歳からが基本。 私に関係することとしては、60歳から映画の入場料は1100円になると思います。 実は、私は誕生月が12月だったため、60歳になってから映画館にはいっていません。 昨年12月に唯一映画館で観たのは、「フューリー」。誕生日を間近に控え、60歳になってからと思っていたのに時間つぶしが必要だったため、ショッピングモールにある映画館に入りました。入場料は1600円。 ある会員証でしっかり割引を使ったのですが、1600円-1100円の差にこだわるみみっちさは歳のせい。 「フューリー」は期待していたよりも面白かったですね。特に、米国映画なのに、ドイツ国民、特にドイツの女性の戦争による悲惨さを描けていたように思えます。77点。
2015.01.06
映画界の内幕物、大好きです。それに映画監督がクランクイン前、突然神経性の視覚障害で失明状態になるというアイデアも初物でないにしてもなかなか面白い、と楽しめるコメディです。 でも、監督・脚本・主演は、かのウディ・アレンですから、彼の過去の作品レベルを期待します。 それらに較べると、なにかキレがない、ラストもとってつけたような冴えないおちで、観る方にも若干フラストレ-ションが生じます。 アカデミー賞を2度獲得した実績を持ちながら、今ではすっかり落ちぶれてしまった神経症気味の映画監督ヴァル・ワックスマン(ウディ・アレン)。 そんな彼のもとにある日、「眠りなき街」というハリウッド映画の話題作の監督という願ってもないオファーが舞い込む。 しかし、映画のプロデューサーはヴァルの元妻エリー(ティア・レオーニ)。しかも製作会社の重役ハルは、エリーを寝取った張本人だった。 とはいえ、再起の絶好のチャンスを逃すわけにはいかず、正式契約に漕ぎ着けるヴァル。ところがクランクインの前夜、ヴァルは突然、心因性の失明状態になってしまうのだった・・・。 いつもの作品よりも凡庸とは思いますが、随所に会話の妙は楽しめます。それに映画制作の内輪ネタが多いのですが、チクリとした批判など映画制作に興味のある方には面白いでしょう。 主役は前作の「スコルピオンの恋まじない」よりもさらに枯れた感じで、一言多いお爺さん風になっていますが、相手役のティア・レオーニがいいです。 「ディ-プ・インパクト」で彼女が主演していたことなど、完全に忘れていたのですが、絶世期のシャロン・スト-ンをふっくらさせたような美人。 監督としてのウディ・アレンは、この映画のように不調だったのかもしれませんが、女優を選ぶ目は健在。 送料無料!!【DVD】【10%OFF】さよなら、さよならハリウッド/ウディ・アレン [DVF-108] ウデイ・...価格:3,591円(税込、送料込)
2013.10.29
2004年制作の本作出演時、岸部一徳は57歳、田中裕子は49歳だったはずですが、役柄はともに50歳の元同級生。 50歳も過ぎると、地で7つ年齢差を演じわけられるのはかなりきつい。でも、岸部一徳は十分違和感なく50歳の役を演じ、しかも、田中裕子の恋愛の相手役をやっていました。 本当に若い!見習らないと・・・。 主演の田中裕子はほぼ実年齢ですが、ちょっと”オバサン”が入りながらも、牛乳配達が生き甲斐で、読書が趣味という50歳の独身女性を演じています。 彼女はどんな役をやっても存在感があり、知性を感じさせる素晴らしい女優さんです。 牛乳配達とスーパーのレジで働く独身女性・美奈子(田中裕子)は、読書のみを趣味に平凡な日常を過ごしていた。 一方、市役所に勤める高梨(岸部一徳)は末期がんの妻・容子(仁科亜希子)を自宅で看病し続けている。 美奈子と高梨は高校時代につきあっていたが、あることが原因でずっと疎遠になっていたが、今もお互い心にとどめていた。やがてそのことに気付いた容子は、ふたりを再会させようとするが・・・。 最初、久しぶりのため仁科亜希子と気づきませんでしたが、ちょっと老けた彼女も素敵で、それなりに好演していました。さらに、渡辺美佐子、上田耕一、香川照之など脇役も豪華で、みんな巧い。 本作として、地方に住む平凡な中年男女の暮らしと心模様の描き方が情感豊で非常に丁寧。 また、市電から見える車窓や高梨の自宅からの風景などが印象的であり、長崎ロケはかなり効果を発揮していると思います。 ただ、本作は、結局メロドラマでまとめていました。このパタ-ンはよくありがちですが、本作の場合も決して悪くはありません。 しかし、わたし、この映画を観ていて、従来の日本映画を突き抜けるような傑作かなと思い始めていただけに、ちょっと平凡で無難に終わった印象が残ってしまいました。 それでも、2005年度(本作の公開は2005年7月)の映画としては、「ALWAYS 三丁目の夕日」と同じくらいでで、トップクラスの作品だと思います。【10%OFF】送料無料!!新品未開封【DVD】いつか読書する日田中裕子 [ASBY-3268]価格:4,536円(税込、送料込)
2013.10.28
この映画の変な題名は、結構気にかかりました。 題名につられて、観はじめました。主演は、ジャン・レノとジュリエット・ビノシュ。 予備知識がまったくないまま最後まで観てしまったのですが、小粋にまとめた、素敵なフランス映画でした。 それに、主演の二人にしか金をかけてないような小品のつくりですが、携帯電話を巧く使った洒落た大人のロマンスです。 特にこういうタイプには、後味の良さが必要ですが、いい感じで終わっています。 パリ、シャルル・ド・ゴール空港、25時。突然のストでメキシコ行きの飛行機が飛ばないことを知り愕然とするローズ(ジュリエット・ビノシュ)。彼女は、暴力的でしつこい恋人セルジオから一刻も早く逃げようと慌てふためいていた。 一方、フェリックス(ジャン・レノ)は、別れた恋人に会うためアメリカからミュンヘンへ向かう途中、悪天候でこの空港に足止めを喰らっていた。 ローズはセルジオへの置き手紙を親友に処分してもらおうと携帯で説得していたところ、あやまって携帯をトイレに落としてしまう。急ぐ彼女は携帯を持っていたフェリックスを見つけるとそれを借りようと声を掛けるのだが・・・。 ジュリエット・ビノシュはこの時42歳。中年になっても、まだまだ色香は衰えていません。 彼女が扮するロ-ザはメイクの仕事をしているという設定なので、化粧は濃いめですが、その化粧を落とした時の素顔が本当に素敵です。 きっと、邦題を考えた人もそう感じたに違いないと思います。原題は”DECALAGE HORAIRE ”(JET LAG)と全然ロマンチックではないから・・
2013.10.26
この少女は以前に英亜駕で見た顔と思いました。記憶力の衰えを感じているわたしでも、すぐにその映画を思い出しました。 アイルランド映画「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」でした。その少女はその家族での妹役を演じたエマ・ボルジャーでした。 「イン・アメリカ」で、わたしは彼女を天才と感じたのですが、この「ハイジ」の解説にもエマ・ボルジャーを天才少女と紹介していました。 なにか嬉しかったですね。彼女が高く評価されていたことが・・・ 「イン・アメリカ」から3年たった本作においても、とにかく愛らしい。(予想以上にぽっちゃり育っていましたが) まったく演技を意識させず、ハイジを演じています。だから、恐らくアニメで、ハイジのイメージが固まっている日本の観客にも十分受け入れられたことでしょう。 それと、おじいさんはマックス・フォン・シドー。この人も、わたしの頭の中にあるおじいさんのイメージにぴったりで、本作は十分名作の映画化に成功したと思います。 ただ、本作の上映時間は1時間44分と短め。物語の展開からすると、急ぎ足の印象は否めないところです。 あと40分ほどでも足したディレクターカット版というものでもでれば、また見てしまうでしょう。好感度が高い映画ですから。 それと、雄大なアルプスの大自然も美しいのですが、出演者が喋る英語も非常に聞き取りやすいキレイな発音でした。 舞台はスイス・ドイツですが、本作は良質なイギリス映画の雰囲気が全編ににじみ出ています。
2013.10.20
わたしにとって、まず思い浮かべる”バットマン”とは、60年代にテレビで観ていたアダム・ウェストのバットマンです。その頃は私も子供で、内容は覚えていないのですが、ワクワクして見ていたような気がします。 耳に残るテ-マ音楽、車がかっこ良かった、ロビンも強かった、とか部分的にしかイメ-ジが浮かばないのですが、私の頭の中ではごくごく普通の実写の勧善懲悪ものだったように覚えていました・・・ ところが、このTVシリ-ズを編集した劇場用がビデオで残っているようですが、それを見た人の感想は、かなりハチャメチャとのこと。 まあ、しょせんアメリカン・コミックの実写版ですから、と思うしかないと考えていたのですが見応えのあるバットマンを観ることができました。 ブルース・ウェインにはクリスチャン・ベイル。執事のアルフレッドにはマイケル・ケイン。敵役にはリーアム・ニーソンと渡辺謙。 味方につくのは、モ-ガン・フリ-マン、刑事役のゲイリ-・オ-ルドマンと検事補役のケイティ・ホームズ。 凄い配役陣です。これじゃ、渡辺謙の出演時間が少ないのも当然。 大富豪の家庭に育ったブルース・ウェインは少年時代、井戸で遭遇したコウモリの大群に圧倒的な衝撃を受け、また、さらには彼の両親が目の前で殺されて大きなショックを抱え込む。 やがて父の遺した企業を受け継いだブルースだったが、強いトラウマと親の仇への復讐心は消えず、犯罪者の心理を知るため自ら罪人となる。 そんな彼はある日、デュガードという男と運命的な出会いを果たし、不正と闘うことを決意。そして彼の薦めにより、ヒマラヤの奥地に潜む“影の同盟”なる自警団のもとで心身を鍛え、心の闇を解放する。 こうして彼は、ゴッサム・シティへと舞い戻って来る。街は悪の組織と暴力がはびこり、腐敗が進んでいた。自らの使命に確信を持ったブルースは、全身黒いコスチュームを身に纏ったバットマンとなり、巨悪と対峙する道を選ぶのだった・・・ まぁ、ネタフリがかなり長いですが、第1作の「バットマン」まで話をもっていくだけでなく、トラウマをどのように克服して、初陣を飾るかがわかりやすく描かれています。 ベールのバットマンは、マスク被った顔はカッコイイし、声もいい!そして飛ぶ!今までの中で一番素晴らしいバットマンと思います。 それと、劇中の中年刑事がオールドマンだって最後まで気づきませんでした。まぁ、意識して気付かせないようにした演技をしていたのでしょうが、やはり名優は凄いですね。
2013.10.17
最初に、この題名の和訳は、「本物の夜」かな思ってしまいました。このイメージなら、Porn風で艶っぽい響きを感じます。 でも、ナイトは騎士。邦題を付けた人は、「本物の騎士」の意味をつたえたかったのかな? よくわかりません。原題は、”FIRST KNIGHT ”。 実は、ショ-ン・コネリ-、リチャ-ド・ギア、ジュリア・オ-モンドの3大スタ-でアーサ ー王とランスロットとレディ・グィネヴィアの三角関係を描くハリウッドの史劇大作です。 アーサー王と円卓の騎士が治めるキャメロット。隣国の王女グイネヴィアはアーサー王の妃となるためキャメロットに向かう途中、敵対するマラガントの配下に襲われる。 危機一髪で彼女を救ったのは自由と冒険を求める若き剣士ランスロットであった。 やがて、ランスロットは円卓の騎士として迎えられるが・・・という話から始まります。 このキャストで、監督は「ゴースト/ニューヨークの幻」のジェリー・ザッカーですから、公開前は大ヒットを期待された作品だったと思います。 でも、期待感を感じさせた割には盛り上がりに欠けます。これは脚本のせいか? 脚本はウィリアム・ニコルソンという人で、この後「グラディエーター」の共同脚本をやりますから才能はある人なのでしょうが、これはもうひとつ。 わたしが子供の時に呼んだアーサー王の物語と違うことがもうふたつ。 それと、騎士ランスロット役のリチャ-ド・ギアも全然よくありません。想定としては、中世以前ですが、ランスロットが現代人にしか見えません。 昔(愛と青春の旅立ちの頃)は、わたしも好きだったのですが、テレビのCMのとおり、間の抜けたキャラなのかもしれません。 制作年:1995年 制作国:アメリカ
2013.10.16
先日、NHKBSで放送されていたのを録画。録画を確認するだけのつもりが最初から最後まで見てしまいました。 数年ぶり三回目の鑑賞。「七人の侍」を観たときも思ったのですが、こういう映画を公開当時映画館で観ると大興奮でしょう。映画館を出ても、その日は興奮でなかなか寝付かれないような感じを想像してしまいます。 この映画の公開は、1963年。東京オリンピックの前年です。2010年のものとは違います。というか、かなり違います。その違いは、こまかな違いは別にして、このハラハラドキドキさせるものがあるかどうかの違いです。 工藤栄一監督の「十三人の刺客」は白黒画面からピーンと張り詰めた緊張感が、刺客の側だけでなく、悪役の側からも伝わってくるんですね。3回目でも。 2010年の三池監督の「十三人の刺客」も観ましたが、最近の時代劇としては大がかりで、普通に退屈せず観られますので、60点ぐらいでしょうか。 でも、オリジナルに比べると、粗雑で、敵の侍の数も多すぎて現実的でないという印象。それに引き替えオリジナルは、観るたびに感心。今回は、当時の東映時代劇の造や小物の精緻さに感心しました。 東映時代劇の凋落期の映画なのですが、東映時代劇を支えたスタッフの執念を隅々までに感じました。とにかく傑作です、81点。
2013.10.06
私の小学校時代、自宅から学校まで映画のポスターがあちらこちらに貼られていました。田舎でも、結構映画館の数もありましたし、3本立て上映で、上映期間も今よりずっと短かったため、かなりの数の映画のポスターを眺めながら歩いていたと思います。 今、それらポスターで見た映画の題名もほとんど思い出せずにいますが、大映では、「黒の~」「ガメラ~」「大魔神~」というのが鮮烈に残っています。 こ3シリーズのうち黒のシリーズは全て未見でした。ようやくシリーズ11作の「うち最後の作品で最高傑作といわれる(日本映画専門チャンネルのうたい文句)「黒の超特急」を観ることができました。 要は日本映画専門チャンネルのうたい文句につられてみたのですが、期待を超える出来。さすが増村保造監督とつぶやいてしまいます。 全編、白黒画面が美しく、無駄がありません。引き締まったストーリー展開とともに、善人が出てこないのが素晴らしい。 皆んな悪いトコロをもっており、一癖二癖もある人物として描かれています。例えば、田宮二郎ふんする主人公の桔梗は、一攫千金を夢見る、金にルーズな人間であり、恐喝など当たり前の行動パターンに見えます。 したがって、加東大介ふんする最も悪党な中江に、ある意味、人間味を感じたりします、これも名演技のなせる技かもしれませんが・・ こういうクセのある人物群が新幹線用地の補償費を巡って、欺しあい、恐喝しあうのですが、あくまで話の展開はリアルに終始。 ただ、残念なのは、ラストに、中江(田宮二郎)が人間性に目覚めてしまところです。金よりも正義を優先してしまいます。 ここは全然リアルじゃないよ!と叫んでしまいそうになりました。【10%OFF】送料無料!!新品未開封【DVD】黒の超特急田宮二郎 [DABA-261]価格:4,252円(税込、送料込)
2013.09.23
このタイトルの映画は2本あります。私が書いているのは、日活 1971年制作 小澤啓一監督 渡哲也主演のもの。 もう1本は、東映 1965年制作 小沢茂弘監督 鶴田浩二主演。監督の名前まで似ているので混同しやすいですね。そういう私が混同していました、ある意味、経験者です。 私は小学校の時、「東京流れ者」を観て以来の渡哲也ファンです。しかし、日活の作品をあまりにも観ていなかった、きっとファン失格でしょう。 ようやく、日活の作品も不自由なく観れる環境をつくったので、遅蒔きながら未見の主演映画を確実に減らしています。 無頼シリーズは完了、次は関東シリーズ。関東シリーズといわれるのは、この「関東流れ者」を第1作とし、第2作は「関東幹部会」、第3作は「関東破門状」の3作品。 あと2作品を観るために、当分チャンネルNECOをチェックするつもりです。ところで、「男たちの大和」が公開された時、家族で観にいきました。鑑賞後、中学校3年生だった娘にどの俳優がよかったか、と質問しました。 娘は、連合艦隊司令長官だった人、即座に答えました。伊藤長官をやっていた役者は、渡哲也。主演級の俳優はほとんどパスで、高齢の渡哲也が断然よかったとのこと。ある意味、血は争えない、ということかと納得。
2013.09.19
このドラマは、1986年7月18日に放送されたものです。金曜女のドラマスペシャルという枠で単発。 私は、この頃テレビドラマは一切見てなかったですから、当然金曜女のドラマスペシャルを知りませんでした。 したがって、このドラマを見たのは初めて、聞いたこともなかったです。偶然、見ることができたのは、日本映画専門チャンネルが放映してくれたから。 こういう専門チャンネルも映画だけでは限界があるから、良質なテレビドラマをピックアップして放送してるんでしょうが、いい企画ですね。 舞台は松山、ヒロインのいしだあゆみのスナックがある三津浜の港町がうらぶれた感じのいい雰囲気をただよわせています。テレビ愛媛が協力しているようですが、愛媛の観光PRを図ろうという意図がまったく見えないことに好感がもてます。 監督は降旗康男ですが、1985年の「夜叉」よりもずっとこの作品がいいですね。主演はいしだあゆみ、共演は小林薫、手塚理美、橋爪功。 タイトルは、雨の日に刑事の小林薫がやってくるので、内容に忠実ですが、フランス映画の「雨の訪問者」と間違われやすいかな? これが一般映画なら、いしだあゆみは何かの主演女優賞はとっていたでしょう。
2013.09.18
これら10本についての簡単なコメントの続き。「関東流れ者」は、この前書いた無頼シリーズの後の関東シリーズの1本で、倒産する前の日活で、淡く輝いた作品。しかし、今はネットでも画像を探すのが難しくなっています。主演の渡哲也だけでなく、悪役の2大巨頭、青木義郎と今井健二も十分個性を発揮しています。 「野獣の青春」と「刺青一代」は鈴木清順監督の作品。未見の「野獣の青春」を観た後、「刺青一代」の殴り込みシーンがみたくなり、最初から再見していまいました。 「らせん」は、同時上映された「リング」に比べると凡作扱いですが、原作の内容を忘れかけた今、これを観ると結構面白かった。 なにせ、原作のらせんは、3部作の中では秀でて面白いので、原作との比較で、この映画を観ると評価が悪くなったんだろうと、公開当時に観ていた私自身をそのように分析してしまいました。 昭和残侠伝はシリーズ9本ですが、観たのはようやく3本。私の子供の頃、テレビで東映のCMを流しており、高倉健と池部良の立ち姿のかっこ良さで、このシリーズを観たいと、ずっと思っていたのですが、東映系の映画館に入る機会はまったくありませんでした。 私の頭の中では、東映の任侠映画といえば、まずイメージするのがこのシリーズです。 「うなぎ」は完全版を観ました。この当時の役所広司は、本当にいい役者だと再認識しました。 「雨の日の訪問者」はテレビの単発ドラマですが、映画の佳作並みの出来。監督と脚本家がいいのでしょう。1980年代にこのような番組が放送されていたことにちょっとびっくりしました。
2013.09.17
3連休の間は、台風の御陰もあって、ずっと家にいました。最近は月に10本程度しか観なくなっていることに若干反省し、まとめて観ることに・・・ しかし、3日間で10本しか観れませんでした。映画をまとめて観るには気力がいりますが、老齢による体力の衰えというより、元々気力が弱いのでしょうね。若い頃から根性なしですから。 その10本は、「関東流れ者」「野獣の青春」「うなぎ完全版」「やさぐれ刑事」「刺青一代」「らせん」「昭和残侠伝 吼えろ唐獅子」「昭和残侠伝 人斬り唐獅子」「県警対組織暴力」の9本とテレビドラマ「雨の日の訪問者」です。 任侠・ヤクザ映画が多いですが、雨の日は、東映の任侠・ヤクザ映画か、日活の無国籍アクション映画が気分的にあいますね、私の場合は。 10本のうち3本は再見ですが、「県警対組織暴力」は、チェックしていたのに、うっかり見逃していたもの。期待以上の出来に大満足。
2013.09.17
昨日と今日で、無宿人御子神の丈吉のシリーズ3本を見終わりました。先入観なし、要は期待せず観たのですが、面白かったです。 1970年代に一世を風靡した「木枯らし紋次郎」の亜流みたいに言われています。確かにつくりは、特に第一作の「牙は引き裂いた」には、そう言われても仕方がないところが随所あります。 紋次郎役をやった中村敦夫が、碧眼の旅烏で主人公を助けます。原作を読んでいないので、わからないのですが、映画では、まったくの謎の男。 このあたりは、この頃の映画にはよくあるあんちょくパターンですが、この映画としては小さいこと。人を引きつける輝きがこのシリーズにはあるからです。(ただ3作目の「黄昏に閃光が飛んだ」はもうひとつ輝きが弱く、凡作に近づいてしまった。) 特に、主演の原田芳雄がいいですね。もし、このシリーズが大ヒットして、続編が数本つくられていたら、座頭市の勝新太郎のように、日本を代表するスターに押し上げていたでしょう。 もし、原田芳雄が主演しかやらない大スターになっていたら、ちょっとつまらない感じがしますが、仲代達也がやった役のいくつかは、原田芳雄にいったかも?
2013.09.10
時間つぶしに、主演が西田敏行だけに、期待感をもたずに観ました。ところが、結構、映画が描く視点が面白いので、最後まで退屈せず観ることができました。 安土城は、イメージ図も見たことがなかったので、この映画で勉強できました。この時代に、天守閣が5層7階というのは本当に凄い事業だったと思います。 サムライは、椎名桔平が演じる信長以外は、すべて影が薄く、西田敏行が演じる主人公の又右衛門を中心とする城を建設した匠のお話です。 かなりCGを使ってはいますが、鳥瞰図や工事のシーンなどなかなかのスペクタクル感を出していて、映像には好感をもてます。 巨大な岩石を大勢で引くシーンは、「十戒」みたいだな、と思って観ていたのですが、突然、間者が飛び出してきて信長を襲います。 このあたり処理は、観る人に違和感を生じさせて、本当にまずい。また次長課長の河本が秀吉役で出ていますが、その都度映画をこわしています。まったく好感がもてない、下手くそぶり! 同じように下手なのですが、主人公の娘役の福田沙紀は、最初に出てきた時の笑顔がかわいいのですが、出演シーンが多すぎて、やはりミスキャストだと思います。 主人公、又右衛門役の西田敏行は、いつもの「くどさ」が幾らかましで、その妻役・大竹しのぶは、ダントツに巧かったです。 この映画を観たお陰で、安土城のイメージが出来、戦国物を観るときに役立ちそう。【送料無料】火天の城価格:3,471円(税込、送料込)
2013.09.07
私の場合、録画している映画は3種類にわかれます。そのままBD-Rに焼き付けるもの。一応観てから焼き付けるもの。途中まで観て、あるいは最後まで観て、レコーダーから消去するもの。 この映画は、消去しようか、BDに保存しようか、迷ってしまいましたが、結局消去。要は、笑えない喜劇だからです。 でも、結構、味わいがありそうで面白そう、と最初はそう思いました。実話に基づく映画らしいのですが、見終わった後、不思議な感覚が残りました。 しかし、面白くなくなるんですね。まったく。主人公がホステスに詐欺師の正体を見破られていたシ-ンあたりから。 つかみどころのない主人公を演じる堺雅人はうまいと思いますが、映画の中では、観る人の視点から、主人公にはなんの共感も理解も感じさせないまま終演を迎えます。 ラスト近くに主人公の家庭内暴力を子供時代が描かれますが、すでに主人公の人格形成に興味を失っているので、宙に浮いた感じ。 後で、インターネットで調べたところによれば、母はエリザベス女王の妹、父はカメハメハ大王の末裔などと語り数々の女性を騙した、実在の結婚詐欺師をモデルにしたドラマだったようです。 結局、私にとって、この映画の収穫は、満島ひかり。かわいいですね。レコ-ダ-から消去したのが、今となってはもったいない・・・【送料無料】クヒオ大佐 [ 堺雅人 ]価格:3,591円(税込、送料込)
2013.09.06
ここは楽天ですが、最近Kindle Fire HDが気にいって毎日つかっています。キンドルで本を読む量もかなり増えました。 歳がいってから、読書量を増やせるようになったのは、電子書籍のお陰でしょう。文字を大きさを調節では、私のような初老の人間には大変ありがたいことです。 また、こういうタブレットの利用だけでなく、ここ十年余りDVDやBDの恩恵を被っているのも間違いないことですから、科学技術の進歩に謙虚に感謝する気持ちを持ち続けたいです。 今日の「特別な一日」は、1977年のイタリア映画ですが、日本で公開されたのは、その数年後ですので、日本であまり知名度の高くない映画ですか? というか、私が知らなかっただけかもしれませんが・・・ 感想は、完成度の高い映画だということ。 それに、巧い、無駄がない、お手本のような映画。 面白みはないけど、優れた大人向けの短編小説を読んだ後のよう。 そして、イタリアの歴史の勉強にもなりました。 ムッソリ-ニ政権下では、ホモを島流しにしたという事実は知られてないと思います。 【中古】【DVD】特別な一日【中古】【DVD】特別な一日価格:19,380円(税込、送料込)
2013.09.03
さっきまで「テルマエ・ロマエ」を観ていました。最新の映画事情に疎い私でも。この映画がリアルに大ヒットしたこと、阿部寛のローマ人がさんざん話題になっていたことを知ってていました。 また、最近、原作料が100万円で、原作者がどのような経緯で金額が決まったのか、わからないと訴えていることもネット上耳にはいっていました。 でも、原作の漫画がどのようなものかもまったく知らないし、内容については知識0の状態から、見始めました。 最初の30~40分ぐらいまでは面白い!笑えます。これからどうなっていくんだろう、と期待をこめていたところで、昼食のため中断。 後半は、だんだん失速していきますね。だれた感じで展開していくので、コメディとして笑うよりもイライラ感が増してきます。 一応最後まで観ましたが、ラストに安部寛が出現するところなんかは最悪です。採点としては、55点ぐらい。 しかし、日本の風呂文化とローマ時代の浴場を比較する発想は非常に斬新ですね。是非とも原作を読んでみたいという気になりました。 まあ、この映画は、ストーリーがちょっと違うらしいですが、原作を紹介してくれた予告編の意味あいは十分ありました。
2013.09.01
NHKBSで何度も放映されて、観ている人の数は何十万人単位でいるのに、こういう言い方はおかしいのかも知れませんが、掘り出し物です。 物足りなくさは若干ありましたが、傑作に近い出来だと思いました。面白みがないとの評価をしていた人もいますが、私の感性では、時代劇の面白さも十二分です。 お家取り潰しのため、幕府から送り込まれた甲賀忍者と四人の浪人との攻防を緊張感と緊迫感をもって描ききっています。 潜入している忍者をあぶり出すため、警護についた家中の侍を片っ端からぶった斬っていくシーンなどがあり、今の時代からすれば異常と思うような残忍さも描けています。 これが、「大岡越前」で有名な山内監督の作品とはなかなか思われなかったのですが、なるほ脚本は高田宏冶で、脚本の素晴らしさが光っている映画です。 この映画に出てくる大名家は松山藩蒲生家ですが、実際お家取りつぶしの憂き目にあっている藩というのはわかっていました。 観客はそれも知っているはず。そういう脚本家の計算が結末まで十分に働いている上で、ラストの闇の死闘は、息を呑むシーンの連続で描きだされています。 特に、私の中での悪役No.1 天津敏の不気味な忍者は出色です。近衛十四郎/忍者狩り価格:4,725円(税込、送料別)
2013.08.31
日本人の多くが大好きな「モン・サン=ミシェル」。テレビに写ると、いつもどこかで見たことがある、という思いがありました。 さては、私によく出る既視感か、と、ちょっと思い出せないのを楽しみにしていました。 ところで、久しぶりに懐かしいタイトル「ラストコンサート」を見て、あわててテレビのチャンネルをつけました。 この映画だったのです。この映画で「モン・サン=ミシェル」を見ていたんだと納得。いつもテレビに写るものと同じアングルで見えていました。 この映画は、1977年1月に帰省しているとき、映画館で観ました。お目当ての映画は、「カサンドラ・クロス」だったのですが、併映のこの「ラストコンサート」が心に残りました。 35年以上前の正月、ラストのヒロインに対して映画館で多くの観客が泣いていました。ヒロインを演じている女優、パメラ・ヴィロレージは、これしか観ていませんが、本当に日本児好みの顔をしていました。 ストーリーも、日本人好みのメロドラマ。それに日本人好みの主題曲。この後、いつもラジオでこの曲がながれていました。 私もこの女優もこの曲も大好きです。ただ、35年後に観ると、いっぱい粗が・・・全部を観るのはやめて、ラストだけ 【全品送料無料】ラストコンサート オリジナル・サウンドトラック 完全盤(紙ジャケット仕...価格:2,940円(税込、送料込)
2013.08.30
昨日、息子にこれでも観たら、と手渡したのが「蒲田行進曲」のBD-R。BSで録画したものです。私は。この映画を劇場で2回、テレビ放映で2回ぐらいみているので、このBD-Rについては、録画した後まったくさわっていませんでした。 しかし、息子から映画の後半ぐらいから、まったく観られなくなったとのこと。このBD-Rは、日本の大手会社のブランドですが、中国でつくっているのでしょうね。安いから。 私は死んだ後、私の部屋の大量の録画したBD-Rを息子に譲ろうと思っていたのですが、数年後にはボロボロになっているかも。 その時、何一つ子供に残せない情けない父親の姿を想像してしまいました。 この映画の主人公は、美人妻の松坂慶子とその胎児に役者としての意地を見せる、かっこよさがありましたね。 同時に、この映画の公開当時、映画館で松坂慶子の綺麗さに見とれている若い自分を思い出しました。松坂慶子/蒲田行進曲価格:2,940円(税込、送料別)
2013.08.29
評論家にボロクソに言われたフランスのアクション映画「パリより愛をこめて」。そうと知ると、すぐに観なければいけないと思いました。 運良く、スカパーで放送を見つけ、さっそく観ました。面白かったですね。フランス映画は容赦ないですから。銃弾は炸裂し、死人の山。 その上、主演はジョン・トラボルタ。フランス映画なのに、出演場面からぐっと大作のイメージが漂います。 もう一人がジョナサン・リース・マイヤーズ。この人は、「マッチポイント」からかなり気に入っています。巧い役者で役柄がピッタリと思わせます。 二人の演技もいいのですが、とにかく、撃ち合い、カーチェース等の連続。評論家が評価しないの当たり前でしょう。 ある意味、このエロ映画と同じ方向性、大好きです。ラストが予想通りだったので、辛めの点数で70点。 【送料無料】パリより愛をこめて【Blu-ray】 [ ジョン・トラボルタ ]価格:1,500円(税込、送料込)
2013.08.28
今日は、仕事以外に、澤田尚美さんが書いた「行政書士の花道」を読んでいました。若い女性の行政書士を主人公にした小説ですが、行政書士のしごとをできるだけわかりやすく説明しようとした解説書でもあります。 確かに、わかりやすかったです。どこまで事実かわかりませんが、作者の澤田さんがモデルとなっていることは誰でもわかります。また、主人公の女性が述べる考えは澤田さんの主張でしょうが、明確で好感が持てます。 私のような年齢層は、弁護士>司法書士>行政書士 という試験合格の難易度で、資格の価値を評価しがちですが、この本で述べられているように、それがまったくの思い込みにすぎないということがよくわかりました。 資格に価値があるのではなく、活動そのものに価値を見いだす、目からうろこです。 また、行政書士に代理権を付与したことによって、行政書士が実際に活躍できる範囲が確実に強化されたこともわかりました。 さらに、この本は2006年当時に発刊されていますが、行政書士が新しい分野を開拓していることも感じ取れました。 この本を読んで、行政書士を目指す人も増えると思います。小説としては、たいしたことはないのですが、作者が意図した目的は見事に実現していると思います。 読後、作者の事務所のホームページを探したのですが、みつかりません。名前で検索してみると、写真が。かなりの美人ですね。才色兼備! どうも、転職して資格やキャリア関係の専門家?この本の中で、主人公のカンナがステップアップする未来を暗示しています。 澤田さんは、時々は追いかけるべき魅力的な方なのでしょうね。【送料無料】行政書士の花道 [ 澤田尚美 ]価格:1,470円(税込、送料込)
2013.08.27
今日は手持ち無沙汰で、テレビ番組を観ていました。たまたま観ていたのが、没後15年にあたる昨年にNHK-BSで放送された「こだわり男とマルサの女」(2つの番組『宮本信子 天才との日々』と『伊丹十三「お葬式」への旅』を連続放映) 先に放送されたものは、宮本信子による、湯河原で送った別荘生活についての回想を交えながら、この別荘を舞台に伊丹夫妻役を平岳大と近衛はなが演じた、夫婦生活のドラマでした。 私は、伊丹十三の「お葬式」は評価していますので、映画でも使われた別荘がドラマの舞台なので、「お葬式」と絡めて、これはなかなか興味深かったです。 後の方は、伊丹十三が映画監督という天職を51歳にしてようやく見つけていくまでのドキュメンタリー。 伊丹十三は、ファーザー・コンプレックスを抱いていたらしく、「お葬式」をつくるまでの過程(同時に父・伊丹万作へのコンプレックスが解かれてゆく過程)を「無法松の一生」の内容を絡めて語られていきます。 これにはどうも共感せず。私が、伊丹十三そのものにあまり興味がないからでしょう。 後で、このドラマの感想を書いているブログを読めば、1962年に作った自主映画「ゴムテッポウ」について、まったく触れられていないという批判がありました。 この番組で言う、彷徨していた時代に自主映画を作っているのならば、この番組の分析には、ちょっと違和感が生じます。 ただ、両番組とも、伊丹十三と「お葬式」のオマージュには十分なっています。【送料無料】お葬式【Blu-ray】 [ 山崎努 ]価格:4,442円(税込、送料込)
2013.08.25
先日、業績の量なら、市川崑>黒澤明と思うと書きましたが、あらためて、作品を整理してみました。撤回します。やっぱり業績面で、市川崑<黒澤明 と再認識しました。 黒澤明は偉大です。わたしが子供心なりに初めて感動した映画が「東京オリンピック」でした。 その監督が市川崑。 その当時から、市川崑は日本を代表する監督であったわけですが、私はそのようなことには興味がなく、大塚製薬の宣伝に出演している大村崑にかこつけて、名前は覚えてしまいました。 その数年後、「太平洋ひとりぼっち」を観て、映画監督の市川崑がわたしの頭に定着しました。 その後も、映画はフォローするつもりでしたが、黒澤監督のように名人は映画制作から離れるように・・・ テレビで「木枯し紋次郎」を初めて観たときは、びっくり。テレビ番組でこのように面白い股旅物がみえようとは思いもしませんでした。 このように私の若い自分には、幾度も市川崑が出てきて、最も鮮烈な印象がある監督です。 ただ、これまで二人の監督の作品を並べたことはなかったのですが、市川崑も偉大ですが、やはり黒澤明は巨人です。 キネマ旬報ベストテンで簡単に比較したもの。 キネマ旬報ベストテンは、文芸物に甘く、アクションには厳しいと思っていますので、黒澤明にちょっと不利ような気もしましたが、ある意味、黒澤明の凄さがわかります。 黒澤監督は、戦前から映画を撮っていますが、ベストテンに入ったのは、20本。「わが青春に悔いなし」「酔いどれ天使」「野良犬」「羅生門」「醜聞」「生きる」「七人の侍」「蜘蛛巣城」「隠し砦の三悪人」『悪い奴ほどよく眠る」「用心棒」「椿三十郎」「天国と地獄」「赤ひげ」「どですかん」「影武者」「乱」「八月の狂詩曲」「まあだだよ」「デルス・ウザーラ」(ロシア映画)。 一方、市川崑監督は、1948年から監督になり、ベストテンに入ったのは、18本。「ビルマの竪琴」「炎上」「野火」「鍵」「おとうと」「黒い十人の女」「私は2歳」「破戒」「太平洋ひとりぼっち」「東京オリンピック」「股旅」「犬神家の一族」「悪魔の手鞠唄」「幸福」「細雪」「おはん」「ビルマの竪琴(1985年)」「映画女優」
2013.08.24
昨日書いたように、レメイクされるオリジナルの映画の主演者は、魅力的で、印象深い演技をしているものです。その主演者をレメイク版で凌駕してしてしまう演技力を有するのが、ラッセル・クロウ。これは、昨日書いた「スリーデイズ」だけでなく、私が最近観た「3時10分、決断のとき」でも同様。 ラッセル・クロウは悪者役も巧いですね。リメイクでも帝王ですね。ただ、ラストがあまりにもかっこ良すぎて、あれ?と言う感じになりました。 ですから、オリジナル版があると知って、あわてて探しました。1957年の「決断の3時10分」です。題名が似てるので、混乱を生じやすいですが、私はこの映画を知りませんでした。 これも、レメイクを観てからオリジナルですが、西部劇の佳作です。有名な「真昼の決闘」よりもいいですね。 それと、レメイク版を観て、少し首をかしげたラスト、オリジナルを観て納得しました。この方が自然。 レメイク版もオリジナル版よりも、クリスチャン・ベールの牧場主の親子関係など工夫をいっぱいしているところが見て取れますが、二人の主役のラッセル・クロウとクリスチャン・ベールがかっこよく並び立つために、ラストのところのシナリオを改変しすぎたように思えました。 主演のグレン・フォードが渋い「決断の3時10分」は77点。「3時10分、決断のとき」は76点ぐらいでしょうか。 新入荷続々♪8000円以上で送料無料♪メール便180円♪宅配便350円♪SALE OFF!新品北米版DVD!【...価格:3,890円(税込、送料別)
2013.08.23
さっきまで、2008年のフランス映画「すべて彼女のために」を観ていました。2010年にアメリカでリメイクされた「スリーデイズ」は、フランス映画のオリジナルの知識なしに2回観ました。面白かったですね。レメイクの監督と脚本をしたポール・ハギスは、本当に才能のある人ですね。オリジナルを観て、またそのことを再認識しました。 ただ、オリジナルのこの映画も、無実の罪に悩む夫婦を簡潔に表現していて、なかなか良いですね。 また、ラッセル・クロウ程かっこよくないですが、オリジナルで主演しているヴァンサン・ランドルも渋くて、哀感が漂っています。 映画的面白さでは、レメイクが上ですが、それぞれアメリカ映画とフランス映画の両方の持ち味を満足して観られるのが嬉しいです。[DVD] ラスト3デイズ〜すべて彼女のために〜価格:3,112円(税込、送料別)
2013.08.22
日本映画の巨匠といえば、黒澤明、溝口健二、小津安二郎、成瀬巳喜男を指すことが多いと思います。 1001 movies you must see before you die でも、日本映画No.1とも言われる「浮雲」も入っていませんから、残念ながら、成瀬監督は0。黒澤監督5本、溝口監督3本小津監督3本と、それなりにバランスがとれているようにみえます。 世界の黒澤明は、「七人の侍」「羅生門」「生きる」「蜘蛛巣城」「乱」と、やはり頭ひとつぬけている感じ。 でも、私にとって、黒澤明が神でなくなったのは、「乱」を映画館で観たとき。これは失敗作だと思いました。 今年になっても、録画したものを再見しましたが、やはり印象は同じ。ただ、ディ-テイルで凝っているところを何カ所も再認識しましたが・・・・ アメリカ人も、マクベスやリア王は、お好きなのでしょうね。「蜘蛛巣城」や「乱」の評価は、日本のものより、かなり高いように感じます。 もう一人、最近まで現役だったので、これから他の巨匠に比べられると思いますが、市川崑監督も凄い。「ビルマの竪琴」「雪之丞変化」「東京オリンピック」と3本入っています。 私は、「犬神家の一族」のレメイクなど、趣味が悪いなと思っていますが、市川崑監督の業績はとにかく圧倒的。活躍している期間も長かったですね。 好みにかかわらず、業績の量だけなら、市川崑>黒澤明 かな? 欧米人にも面白いのかな長谷川一夫/雪之丞変化価格:2,940円(税込、送料別)
2013.08.20
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