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1944年1月30日、米軍による上陸作戦が直接行われなかった島に対しても空襲や艦砲射撃による攻撃が行われた。マロエラップとウオッゼにはマーク・ミッチャー少将指揮の攻撃部隊が、ミリとヤルートにはジョン・フーバー少将指揮の基地航空隊が攻撃を行った。
これらの島はクェゼリン陥落後、日本本土からの食糧などの補給が困難となり、終戦時まで飢餓に悩まされることになる。
ミリ環礁(ミレー島)のクェゼリン陥落から終戦までの悲惨な状況は、「NHK 戦争証言 アーカイブス 証言記録 兵士たちの戦争」の
「飢餓の島 味方同士の戦場 ~金沢 歩兵第107連隊~」
に多くの証言が記録されている。
■結果
ギルバート諸島・マーシャル諸島は、日本軍の防備強化が進まないうちに、アメリカ軍の飛び石作戦により突破された。日本海軍が戦前から研究していたマーシャル海域での迎撃型艦隊決戦構想は、実行できないまま崩壊した。アメリカ軍が上陸した島の日本軍守備隊は玉砕し、上陸しなかった島でも日本からの補給が途絶して孤立・遊兵化した状態で終戦を迎えたがこの間、食糧不足による飢餓や医薬品不足による疫病流行により、多数の餓死者・病死者を出した。アメリカ軍が演習を兼ねた砲爆撃を行うこともあり、それによる戦死者も発生した。(写真にあるマーシャル諸島内の小島は食糧不足が深刻。飢餓とそして味方との(恐らくは食糧をめぐっての?)戦いもあったと言う。玉砕を希望するも大本営から玉砕を禁じられ孤立したエリア。洞窟に隠れ、ネズミと雨水で飢えを2年半凌いだ部隊も。)
(マーシャル諸島の南、ニューブリテン島ラバウルを中心としたエリアも同様に補給を断たれ、飢餓と疫病に苦しむ事となった。そのエリア内、ニューアイルランド島カビエン近くの生き残り兵のお話)
【2】種芋はもう無い
「食糧が無いのは深刻で 芋を栽培して飢えを凌ごうと思ったが、育たぬ状態で食べないと死ぬ。」
(そして種芋もなくなり更なる飢餓状態になったのが写真の状態と思われました。)
「時おり襲来する戦闘機の機銃掃射を受けて死亡するよりは 食糧不足による餓死や医薬品の不足による疫病による死亡が多いと思う」と言ってました
「極限の飢餓状態になるとこうなる。上官の命令で戦闘機の襲来に怯えながらドラム缶で風呂を沸かしていたんだ。薄闇の中にトカゲの影が見えたと思った時には素早いトカゲより早く自分の手が動き捕まえている状態ぐらいに神経が研ぎすまされる。何も考えず湯を沸かしている炎でトカゲをあぶり、何の感情も抱かずトカゲを食べ、絶えず空に注意を払い敵機が来ないか?見張ってる。」と
(生き残るとはそういう事。ネズミの糞だらけの洞窟でネズミを食べ「はー美味い」と思いながら2年半生き残ったと言う別の島の話もある。通常とは違う神経になるのだと思った。)
「帰国する頃にはこうなってる。船の中で呆然と机の前に俺が座っている。机の上にはノミが1匹いるんだ。無意識にノミで俺は遊び出すんだ。ノミが飛ぼうとする気配が分かるようになってるんだよ。不思議だね人間は、極限状態になるとそうなる。飛ぼうとした瞬間に俺は指でノミを指で押さえているだ!しかも潰さずに!凄くない?それ!」
(私はその時はひたすら驚愕した。今思うと〔まるで他人事のよう!〕。虐待を受けた子供が自分の苦痛を切り離し、客観的に眺めている解離症?のような逃避かも。)
「ノミが飛ぶのに失敗したら指を離す。そしたらノミが飛ぼうとするので、飛ぶ刹那を狙って指がその上に乗っかってる。また指を離す。ノミは潰れてない!また飛ぼうとするから、邪魔をする!何度も!何度も!何度も!それでもノミは潰れない!ずっとそれを繰り返し、日本に着くのを待っている自分。戦争は人をそこまで追い込むんだ!追い込まれると人は、そんな状態になる!不思議だよ!今思うと変だよ!笑うしかない・・・」
(寂しそうに悲しそうに笑う生き残り兵。きっと精神を守るため、苦痛を感じないよう呆然自失のまま他人事みたいに感じながらその時をしのいだ?今、思い出して、今、悲しくなって、でも受容できなくて、涙を浮かべ笑っておられると感じました。)
(ここから下の文章。ご注意下さい。自殺した兵士の詳細。戦争の残酷な側面が記述されています。)
「ラバウル周辺エリアの部隊は武器弾薬はあった。だから手榴弾を海に投げて魚を獲る漁は貴重な食糧源なんだ。海辺に桟橋があるんだけど岸に近い所は壊れていて、離れ小島みたいに入江の中ほどに桟橋があるんだ。終戦間際のある日、仲間が桟橋で手榴弾を投げようとした。魚群が集まる直前を察知して信管を抜きしばし待ち、着水直後に一番魚群が集まった状態で爆発すれば大漁となる感じ。味方兵はどっちに投げるか分からないので岸辺で待機。上官が全体を指揮している。俺は別の作業を命じられて仲間の方を見ていなかった。急に上官が「田中(仮名)何やっとる!貴様!投げんかぁぁぁ!」って叫んでた。もう戦争末期だったしね。絶望?心を病んでいる?もしかすると「あれ?これ投げなかったら楽になれる?」って誘惑に負けたのかもしれない。「死ぬぞ!投げんかぁぁああ!」と叫ぶ上官の声を聞きながら 手榴弾を投げずに身体が固まったまま手榴弾が爆発。「佐藤(仮名)行けぇぇぇ!救助ぉぉぉ!」の声と同時に下っ端の俺は桟橋まで泳いだ。必死で泳ぎついて倒れた仲間の手を引き起こそうとした・・・あの、あのヌルっとした感覚は忘れられない。」(獣がひっかくような手の形のまま細かく腕を振るわせ。黙って首を横に振る彼。しばし沈黙のあと)
「頭にね・・頭に・・手榴弾の破片がめり込み、貫通して・・・・即死・・・即死だった・・・・」
(言葉もない。心を殺さないと生きていけない。呆然としたまま無感覚で生き延びても、ふと我に返った時に誘惑と条件が整うと死ぬ場合がある。Twitterのね「過労が続いてホームで電車を待つ。(死のうなんて全然考えなくても)電車が来た時に『電車に飛び込んだら楽になれるなー』って思う誘惑が怖い」という話を思い出した。なんかね、兵隊さんも企業戦士?も似たような条件と誘惑と呆然が揃うと死ぬのか?って思ったよ)
(名誉の戦死。尊い犠牲。という言葉だけで片付けると「失礼」と思いますので、敢えて詳細に記述しました。不本意に残酷な描写を読んでしまった方に深くお詫び申し上げます。読んで頂いた方、誠にありがとうございます。)
ニューアイルランド島カビエン近く生き残… 2018.09.30
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