日記

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その日は雪

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2011年08月29日

土曜、朝家を出て、息子と病院へ～～。

親知らずを抜きにね。

１０時到着、１１時から開始。病院のパジャマになり、血管確保の点滴をされ、なんだかすっかり病人に見えた。

順調に進み３０分ぐらいで２本抜歯おわり、ポリ袋に入った親知らずをぶら下げて出てきた。

病室に戻ると抜いた歯を洗い、パズルのようにくっつけはじめたり…中に入ってた神経？を引っ張り出して披露したり？きもちわるい。とても熱心に観察していた。「貝柱みたいだから見てみて～。」って神経を見せられてもいやだいやだ！！絶対見ない。

で、そこまでは順調だったが、それから９時間、１０時間、ずっと出血と戦った。ぬぐってもぬぐってもあふれてきて、ティッシュの箱ひと箱は全部なくなり、圧迫止血のためのガーゼもすぐ真っ赤に染まり、私の洋服も点々と、もちろん、息子の病衣もシーツも血があちこちに飛びちり。

病気じゃないんだから、そして何日も続くわけではないんだから、ちょっとがまんせえ！！っての。おなかがすきすぎたのもあるだろうけど、先生がまだ許可してないのにがつがつお菓子食べちゃって、止めても全然聞かないし、病室で戦っちゃった。出血の止まらないのも腹を立てて、圧迫ガーゼもやめちゃうし、「もうどうでもいい。」なんてすぐなげやりになって。

こんな患者いやだ！！この根性なし！！わが子ながら情けなかったよ。たかだか半日のしんどさに負けちゃうんだから。ばかたれだよ。

そんなことも言えず、ただずっと血をぬぐってたら、もう夜の９時すぎ。終電にはまだ時間があったけど帰っても気になるから、泊まることにした。翌日車が必要だなあって思ったので娘にメールしたら、「今夜、行くよ。」って。「やめたほうがいい。あぶないから。」って言ったんだけど結局、１時間かけて１２時ごろに来ちゃって、びっくりだった。

で、止血剤の点滴２回で、やっと深夜にほぼ出血が止まり寝たのが何時？？もう忘れた。疲れた一日だった。

昨日、お昼に退院して、おいしいときいてたケーキ屋さん（ロールケーキね）に寄って、帰ってきたとさ。

捨てちゃいけないと息子に言われた歯。「パパのところに置いておいて。」って主人の祭壇に置いてある。なんとも気持ち悪い。なんでもかんでもおいておくので主人の祭壇がいっぱいになってきてしまってる。

今は志望大学の赤本、親知らず、意外によかった英語のライティングのテストなど、これから「合格通知」なんぞが並べばいいんだがなあ。

そんなこんなで夏休み終了し、飴が入ってるかのように膨らんだほっぺで学校に行った息子。「おい！！口に入れてるもの出してみろ。」なんて先生に言われてるかな？？

ああ、やっと長い長い夏休みが終わった。受験勉強はまだこれからだが、彼なりに一生懸命やった夏だった。そこは認めよう。勝負はこれから。

今、ほっと一息ひとりの時間を味わってる。

一つびっくりしたこと…食べ物に神経質な息子が、抜歯後の食事（きざみ食？ペースト状の食べ物）を「これなんだろう。」って興味をもって、おいしそうに食べたこと。きっと食べないだろうって思ってたけど意外だったわ。

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