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「すごく瑞々しい!」でした✨
香りや音が、ほんとに感じられそうな表現にびっくりしてしまいます。
そして、2度目のびっくりは、
この本は高校2年生の方が書かれた本と知ったときです。
第11回KOBELKO森の童話大賞 中高生の部
金賞作品 をとられたこの作品に、
絵本作家さんが挿絵を手がけられて出来上がったという
この絵本!
ファンタジーのようで入りこみやすい内容ですが、
ちゃんと最後には、
主人公の女の子は、夏休みの自由研究の宿題をするんです。
そこでいっきに現実感というか、自分ゴトに近くなる感じもまた、すごいなぁと感じます。
絵本の内容は、
夏休みの自由研究のテーマを探しに森にきた主人公の女の子が、
迷子になり、森を彷徨っていると、
何やらいい香りがする。
その香りがするほうに向かうと、
素敵な「森のかをり屋」に出会います。
そこで、森のこと、香りのこと、色々教えてもらい‥
最後には、宿題の自由研究もちゃんとまとめてあって、
現実に戻ってきたかんじで終わります。
絵本にでてくる
クロモジという香りが気になり、調べてみました。
本当にある植物で、最後に書かれている自由研究の内容そのままでした。
そんなふうに、ファンタジーなのに、どこか現実なのが、この本のおもしろいところで、
森のこと、植物のことを、さぁ勉強しなさい、知りなさいではなく、
気になるから知りたいで調べたことは、忘れないんですよね。
この本にでてくる植物や香りは、人間のためだけではなく、そこに住む動物たちにとっても、生きるために大切であったり、香りを楽しんでいるんだよと書かれています。
木も必要なときは切るよ。だけど一部をまた植え直し、お手入れをしながら、森を守っているんだよと
書かれています。
同じ内容をテレビで見たとしても、私の場合はですが、
そうだよねと思いはするけど、すっと忘れてしまいそうな気がするんです。
だけど、瑞々しい言葉に惹かれて読んだ、この本が伝えたい、森や植物をもっと好きになって、大切にしていってほしいなという気持ちは、なんかずっと心に残りそうな気がしました。
内容もわかりやすいですし、なにより歳も近い高校生の方が書かれたこの本。
身近にある自然の見え方が、読む前と少し違って見えてくる本。
自由研究もなんだか、やらされているというより、
自分もやってみよっかなと思わせてくれる本。
夏休みに読むにはぴったりかなと思ったりしました。
素敵な絵本です。
読書感想文にもいいかもって思いました。
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