As Time Goes By ~時のすぎゆくままに~
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
夏休みがはじまって10日余り過ぎ、今日から8月ですね。じっとしていられない我が家の二人の息子たちは朝からプールやサッカー熱中症が心配なので家で読書やDVDを観たりして過ごしてほしいのですがそうはいかないようで毎日こっちがヘトヘトです少し前になりますが広島へ旅行に行って来ました♪(1日目)大阪⇒呉市(大和ミュージアム、海上自衛隊てつのくじら館を見学) ⇒広島市、夕食に広島焼きと牡蠣とビールをいただき、市内のホテル泊。(2日目)広島市(原爆ドーム、平和記念公園)⇒呉市(海上自衛隊練習艦艦内見学) ⇒江田島(旧海軍兵学校見学)⇒呉市⇒大阪 呉にある「大和ミュージアム」。本物の10分の1の戦艦大和、船好きの次男は前から見たり横から上からといろんな角度から見、大興奮でした。展示場では、戦艦大和や海軍の歴史、当時の最新技術の結晶が高度成長期を経て今にも受け継がれているという内容がムービーで分かりやすく解説されていたり、とても一日では足りないと思いました。「未来へ」と題して松本零士さんのメッセージなどが見れるコーナーへ続く部屋に「宇宙戦艦ヤマト」の模型が!!息子たちこっちの方が大興奮!!早朝から海上自衛隊の練習艦の艦内を見学。潜水艦にイージス艦まで、ズラっと並んだらすごい迫力!圧倒されました。江田島、旧海軍兵学校へ。昼食は海軍カレーをいただきその後、海上自衛隊OBの方と自衛隊幹部候補生の方の案内で見学開始。司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んで思い入れもあったのとなんとなくまだ女人禁制っぽい雰囲気とで(もちろん今では女性もいますが)なんだか緊張で引き締まる思いで構内を歩く。赤レンガの幹部候補生生徒館、とても美しい建物です。NHKの「坂の上の雲」で秋山真之(モックン)の海軍兵学校でのシーンももちろんここで撮影されました。(中の見学はできませんでした)ほんの少し前まで日本の海軍学校として多くの海軍士官を輩出し、太平洋戦争敗戦と共に海軍兵学校としては幕を下ろしたものの、明治に建てられた歴史的な建物に触れてみるとタイムスリップでもしたように感じます。赤レンガの建物から海の方を眺めれば、戦艦陸奥の一部が青い影になって見え、この旧海軍兵学校の雰囲気に溶け込んで違和感がありませんでした。史料館には日本海軍の生みの親、勝海舟、坂本龍馬などの資料にはじまり「坂の上の雲」に登場する東郷平八郎、山本権兵衛、広瀬武夫などの遺品などがあり、小説の中で知った彼らの運命を想いながら資料とともに明治から昭和へ。山本五十六、そして最後は悲しくも南海の海で亡くなられた特攻隊の方々の遺書の部屋へ。彼らの書は皆、達筆であり、残された肉親や国のことを想う彼らの最後の手紙に涙がこぼれました。特に、「遺言 なし」と大きく書かれている遺書からは、時代に抗うことのできないどうしようもない彼の悔しさが現代を生きる私に強烈に伝わり悲しみがこみ上げてきました。小説「坂の上の雲」は全8巻、秋山好古、秋山真之兄弟、正岡子規らを通して明治という激動のそして司馬遼太郎のことばを借りると人々が楽天的であったこの時代を生き生きと感じるのは子規が亡くなるまでの前半部分のみ。その後は日清、日露と世界の脅威から国を防衛するため戦争へと突入せざるを得ず、ほぼ日露戦争の陸戦、旅順、203高地占領から奉天へ、海戦は黄海海戦から日本海海戦という小説のクライマックス部分をヤマとして秋山兄弟の最期をもって完結する。決して前半部分を除いては小説とは言い難く、資料などを小説風に文章化したような文となっていて読みやすくはないが、海軍、海戦の記述に関しては詩的な美しささえある。秋山真之の有名な「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」からはじまるクライマックスの日本海海戦では、バルチック艦隊の出現から戦艦三笠の東郷率いる連合艦隊の迎撃と乗組員たちの命を賭して国を護ろうとする覚悟はまるで浪をまっすぐに立てに割って切り込んでいく戦艦のように勇ましく、巨大なスクリーンを通してリアルな映像を見ているようである。NHKのドラマでは来年の完結編で見ることになると思われますが、この部分の映像化がとても楽しみなところです。家に帰ったら早速、夫が近くのプラモデル屋で宇宙戦艦ヤマトの模型を買って来た(笑)子供たちも早速お絵書き。長男は宇宙戦艦ヤマトのDVDも観たので、長い戦いを終え、イスカンダル星へ向かうヤマトを描いていました。あとで気付きましたが写真では小さくて見えないけれど、ヤマトの遥か彼方に地球が描かれていました。やるね息子よ(涙)
August 1, 2010
コメント(6)